今日はhokkaidoujinさんにお招きいただき行ってきた、第34回国際農業機械展in帯広で行なわれていたオールドトラクター保存会による「クラシックトラクター展」で見た、コマツ WD30「撮りトラ」です。
第34回国際農業機械展in帯広では国内外農業機械メーカーの新品展示が行なわれていたわけですが、このようにオールドトラクターも展示されていたのでした。
ブルドーザーと同じ、黄色のコマツWD30です。とてもきれいな色に塗られ、レストア済みの機体です。きれいすぎて形のおもしろさしかわかりません。
というわけで、以前スガノ農機「土の館」で見た、小松製作所のトラクター、コマツWD50と比較しながら見ていきます。WD30単体で見るとすごくWD50に似ていると思ったのですが、こうやって直接比べると相当WD50のほうがいかついです。そこにあったキャプションによれば、機種名:小松トラクタ
形式・仕様:WD-50 50馬力
製造社・国‥小松製作所 日本
導入年度:1961(昭和36)年
使用経過:国産大型トラクタの初期第1号機。
江別市、町村牧場で使用後、和田が永年使用していたもの。生産台数は少数であった。
これ以外に昭和30年代の国産大型トラクターは土の館にありませんでした。日本最初の大型トラクターがG40均土機を作っていた小松製作所だったのも納得です。
コマツWD30 色がキレイなので見分けはつきますね!WD50は50馬力のトラクターでしたが、このWD30は型式からもわかるように30馬力のようです。
コマツWD30 銘板が目立つところについています。DATEは37 9とだけ・・・多分、37年9月ということでしょう。昭和37年といえば1962年ということになります。
コマツWD50 こちらの製造年月は1962年2月ということになっています。WD50のほうがほんのちょっとだけお兄さん。
コマツWD30 オイルバスフィルターの形が特徴的です。
コマツWD50 思い出しました!これ相当デカかったです。WD30とは社書くが全く違いました。WD30はエンジン、ミッションがフレームの役目をしている、わりと先進的な構造なのに対し、WD50はフレームにエンジンが載っています。たった数ヶ月しか違わないはずなのに、ずいぶんこちらは古くさい感じです。
コマツWD30 リヤリンケージです。
コマツWD50 さすがにゴツいです。全然違うんですねえ・・・
コマツWD30 インパネ
コマツWD30 インパネ
コマツWD50 インパネ
コマツWD50 インパネ ハンドルポストに取付けられた、後付けのウインカースイッチなど、かなり古そうです。それに比べWD30黒いノブ式のものがボディのほうについているようでしたね。また、アクセルかなにかが右側のパネルについています。
コマツWD30 4気筒のエンジンです。皆黄色く塗られてしまっているので大きさなどはわかりません。
コマツWD50 エンジンはいすゞディーゼル DA220型。ボア×ストローク 100mm×130mm 4気筒です。
コマツWD30
コマツWD50 こちらのほうが掘りが深いです。ヘッドランプもガード付でいかつい・・・
コマツWD30 基本的な構造はWD50と同じみたいです。
こちらはケンキ大好きケンケンキッキで見た、コマツ ブルドーザーD60A
(1964年)
同じ世代のブルドーザーは、トラクターであるWD50やWD30と同じ顔と言えば同じ顔です。それに型番も似たような感じ・・・
トラクターの型式名はブルドーザーの型式名にW(ホイールの意か?)をつけただけです。



ケンキ大好き「ケンケンキッキ」は子供向けのサイトですが、ものすごい熱量で作られていて見応えがあります。
コマツWD30 マフラーの上のウェザーキャップは、コーヒー豆の空き缶。しかも、ペンキを塗るのに使ったか、筆を洗うのに使ったもの・・・このトラクターの中で唯一人間臭い感じ。
今日はこんなところです。また明日!
上の記事とゆるく関連しているほかの記事:
一柳さん こんばんは
僕の記憶が間違っていなければ十勝オールドトラクター保存会の展示だったと思います
もしかしたらこのあたりから連絡がつくかもしれません
https://www.facebook.com/kachimaihensyu/posts/693406977403040/
私もWD50を現役で使用しています。
WD30の所有者を教えて頂ければありがたいです。