
もう実機は見られないであろう運輸省型式の若い番号の農機を探している「朝1分の農機考古学」。今朝は片山製作所の日の出式耕耘機が1958年にGT-2型、GT2A型、GT32型と認定され、さらには1959年にGT2B型、GT50型と認定されたことについて考えます。

型式認定は1958年5月で農80号です。エンジンは200cc(資料上では)のロビンFE25RL型です。丸いタンクを覚えておいてください。タンクにはロビンと書かれていますね!

このKE11型は200ccのロビンFE25RLのモデルチェンジ版と思われます。この2台、同時に認定されていることとタンク形状が丸からプレス型に変わっていることに注目です。
実はいくら探してもGT2A型とGT32型は見つかりません。(GT53型とGT22型はあるのですけど・・・)ただ、先のGT-2型とこのGT2B、GT50型からGT2A型とGT32型を想像してみます。ポイントはロビンによるエンジン変更と1958年にバタバタと認定されているGT2A→GT2BとGT2A→GT50の関係です。

エンジンがロビンFE25RL→ロビンKE11の変更を受けての方式変更だと思いますがGT2Bという型式のBというのが気になります。AがあってのBなので、まずはエンジンが変わったことによりAになって、プラス何かが変更になったのでBにしたというのがわかりやすいです。
調べてみるとGT-2型は前進2段後進1段のシンプルな変速ですが、このGT2B型は副変速機を持った上にベルトの掛け替えでエクストラの変速もあるようです。つまりGT2A型の改良型・・・ということではないでしょうか?
まずエンジンが変わってそのままGT2Aとし、変速機を新しくしてGT2Bにした・・・そんな様子が浮かび上がってきます。

このGT50型のスペックを見るとミッションはGT-2型と同じシンプルな前進2段後進1段です。少し強引ですがこれこそがGT2A型なのではないかと考えます。
GT2B型とGT50型が認定されたのが1958年7月。探しているGT2A型とGT32型が認定されたのが1958年5月で当時としては矢継ぎ早すぎます。
エンジンが変わったことによりGT2A、GT32が自動的に生まれ、GT2Bという新しい製品を作ったのでGT2AはGT50にスライドしたのではないか?と考えました。そうであれば当時の一般的な農機開発スピードと合うような気がするのです。

シートに記入します。
農耕作業用軽自動車
型式認定番号 農94号
日の出式 GT2A型
農耕作業用軽自動車
型式認定番号 農95号
日の出式 GT32型
としておきます。エンジンはGT2A型がGT2B型と同じKE11型、GT32型がKE21型搭載で1958年型式認定でした。
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
もうこんな時間!・・・それではまた明日!・・・というか、明日はお客様が見えるので何も書けないかもしれません。

