比較にならないけど、1963年のクボタL27Rと2010年のクボタL27Rを比べてみる。「撮りトラ&昔のカタログ」

今日は札幌農学校第二農場で見た「昔のカタログシリーズ」「撮りトラ」です。クボタトラクター最初のL型、L170R、L200Rに引き続きL27Rと、ずいぶん経ってから奇しくも同じ名前になってしまった、2010年生まれのL27Rを比較(まあ、比較にならないですけど)してみようと思います。

 

当時の総合カタログのようなものだと思います。カラー写真が一部で、あとは白黒写真とテキストだけ・・・というカタログなので、若干古臭く見えます。

当時の総合カタログのようなものだと思います。カラー写真が一部で、あとは白黒写真とテキストだけ・・・というカタログなので、若干古臭く見えます。その中から一部抜き出してお送りしてます。

 

 ★車体 名称 L170R 形式 農用四輪トラクタ 全長 2,220ミリ 全幅 1,100ミリ 全高(ハンドルまで) 1,300ミリ 軸距 1.380ミリ 最低地上高 332ミリ 軸距(前輪) 920・1,080ミリ 軸距(後輪) 880ミリ・1,100ミリ タイヤ(前輪) 4.00-15 タイヤ(後輪) 8.3/8-24 重量 800キロ(ロータリなし)・980キロ(ロータリつき) 三点リンク カテゴリー1(三点リンクは特別装備品) 変速段数 前進6段 後進2段 主クラッチ 乾式単板式 駆動方式 後輪駆動 差動方式 デファレンシャルギア式(デフロックつき) 制動装置 一系統左右独立(連結装置つき) かじ取り装置 ボールスクリュー式 作業機昇降装置 油圧式 最小回転半径 1.7メートル PTO 規格DIN,SAE規格1 3/8(インチ) ロータリ 1.360ミリ(約4.5尺)延長1.560ミリ(約5.2尺) ★エンジン 名称 E800 形式 立形水冷4サイクルディーゼル シリンダ内径×行程 102×960ミリ シリンダ数 1 総行程容積 784cc 出力 17馬力 2,800回転/分 燃焼室形式 球形燃焼室式 使用燃料 クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油 燃料タンク容量 21ℓ 潤滑形式 トロコイドポンプによる強制圧送式 始動方式 セルスターター式 ★速度 前進1速 1.02キロメートル/時 前進2速 1.57 前進3速 2.48 前進4速 3.86 前進5速 6.06 前進6速 14.8 後進1速 1.56 後進2速 3.80

こんな形で中身は白黒です。先日は左のL200Rを紹介したと思います。上に並んでいる白黒画像の右側がL27Rですね。

 

クボタL27Rは1963年生まれ

 

以前オレンジスタイルと言うサイトにあった年表で確認してみます。

 

クボタトラクター年表クボタトラクター年表クボタトラクター年表クボタトラクター年表

 

これによると1963年付近にL27Rがあるのが見えます。この辺りの生まれとして良さそうです。

 

カタログに戻って主要諸元を見てみると、L200RとL27Rでは車体の大きさがかなり違うのが興味深いです。

 

★車体
名称 L27R
形式 農用四輪トラクタ
全長 3,660ミリ
全幅 1,680ミリ
全高(ハンドルまで) 1,450ミリ
軸距 1.538ミリ
最低地上高 455ミリ
輪距(前輪) 1,110〜1,362ミリ 4段階
輪距(後輪) 1,100〜1,500ミリ 8段階
タイヤ(前輪) 5.00-15(4プライ)
タイヤ(後輪) 11.2/10-28(4プライ)
重量 1,550キロ
三点リンク カテゴリー1
変速段数 前進6段 後進2段
主クラッチ 乾式単板式
駆動方式 後輪駆動
差動方式 デファレンシャルギア式
制動装置 一系統左右独立(連結装置つき)内部拡張環機械式
作業機昇降装置 油圧式
最小回転半径 2.1メートル
PTO 規格DIN,SAE規格1 3/8(インチ)
ロータリ 1.560ミリ(約5.2尺)

★エンジン
名称 D1500
形式 立形水冷4サイクルディーゼル
シリンダ内径×行程 85×88ミリ
シリンダ数 3
総行程容積 1,498cc
出力 27馬力 2,500回転/分
燃焼室形式 球形燃焼室式
使用燃料 クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油
燃料タンク容量 34ℓ
潤滑形式 ギヤポンプ全自動圧送式(強制潤滑方式)
冷却方式 加圧ラジエター式
始動方式 セルスターター式(グロープラグつき)

★速度
前進1速 1.37キロメートル/時
前進2速 2.04
前進3速 2.97
前進4速 4.42
前進5速 6.85
前進6速 14.83
後進1速 1.77
後進2速 3.84

 

となっています。制動装置がドラムブレーキのことを言っているのだと思いますけど、内部拡張環機械式(ナイブカクチョウカンキカイシキ)と、やけに難しく書かれていて、興味深いです。法令用語か何かなのでしょうか?

 

これがクボタL27Rのメインビジュアル。長いテキストもそっくり書き写してみます。 1111

これがクボタL27Rのメインビジュアル。長いテキストもそっくり書き写してみます。

水田作業ができます

車軸、ロータリ爪軸、ブレーキなどは完全密閉で、水やゴミ、ホコリの入る心配がありません。
特許のストレーク車輪、整地板を装備すれば、代かきも楽に行え、体が汚れません。
軽量、高出力で、車輪幅より広いロータリ幅(5.2尺)で、タイヤ跡を残さず、能率よく水田作業ができます。

3段変速できる動力取出軸
動力取出軸(PTO)は3段に変速できますから、作業機の利用範囲が広く、有効に活用できます。同様にロータリ回転爪も3段に変速できますから、最適の耕うん、砕土ができます。

強力な油圧装置
油圧ポンプは、エンジンから直接ベルト駆動していますから、トラクタが停止している時でも、クラッチを踏んでいるときでも、エンジンが回転しているかぎり、作業機の昇降ができます。
油圧オイルタンク内には、100メッシュの非常にこまかいこし網とマグネットがつけてありますから、常にきれいなオイルをポンプに送り、ポンプの消耗を少なくしています。

○○作業に便利な足廻り
地上高が高いので、湿田や畑作管理作業に高性能を発揮します。
ホイールベース(軸距)が、1,536ミリですから小廻りがきき、枕地も短くできますので作業能率が上がります。
ホイールトレッド(輪距)は、前輪1,110ミリ〜1,362ミリ後輪1,100ミリ〜1,500ミリまで、適当な間隔に細かく調整できますからあらゆる作業に適します。
大径車輪を使用していますから、付加ウェイトが多量に簡単に取付けられ、プラウ耕をはじめ、あらゆる牽引作業に高性能を発揮します。
左右独立のブレーキによって片側の車輪を止め、それを中心に一点旋回できます。回転半径は、わずか2.1メートルで、隣接耕うんができますから、狭い水田でも能率よく作業がはかどります。

その他
車種は小型特殊自動車ですから軽自動車免許で乗れます。車検がなく、保険、税金なども安くつきますので経済的です。

 

ここではやはり湿田を意識しつつ、「畑作も使えるよ」という両方をにらんだ文句が並んでいます。また、昔はオイルが汚れたのか、100メッシュの金網やマグネットという、細かいセールスポイントをあげているのも愉快です。

と、ここまでが昔のL27R。これよりずっと新しい、2010生まれのL27Rがあったんです。(たまたまだとは思いますけど)

 

2010生まれのクボタL27R

 

クボタ L-Series 元気農業スペシャル パワクロ L27RFQMANWF6C 価格¥4,130,700

2013年にダイナミックフェアで見た、L27Rです。全く同じ名前ですが実はKL27Rのスペシャル機で、ベースなったKL27Rの安全鑑定は2010年。L27Rの誕生はそれ以降なのかもしれませんが、よくわかりませんでした。

 

kubota tractor L27R

プライスタグには・・・クボタ L-Series 元気農業スペシャル パワクロ L27RFQMANWF6C 価格¥4,130,700 ●水冷4サイクル3気筒ディーゼル27馬力 排気量1647cc ●ノークラッチで楽々変速、グライドシフト(F仕様) ●足元まで見渡せる、広々とした作業視界(Q?仕様) ●AD倍速ターン・パワステ・逆転PTO装備 ●スーパージョイントワンタッチ脱着機構標準装備 ●未来へつなごう!元気農業キャンペーン スペシャル機

 

kubota tractor L27R

久しぶりに見ました。この顔。POPにはLシリーズと書いてあります。もしかしたら先代のLとは意味が違ってLOW PRICEのLなのかもしれませんよね。

 

キャビン付きだしパワクロだし、似たようなところは見当たりません。たまたま名前が被ってしまった・・・ということなのでしょうね。

 

今日はこんなところです。また明日!

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