今日はhokkaidoujinさんに連れて行ってもらった農協で見た、ニューホランド1999年〜2003年TSシリーズのTS100「撮りトラ」です。
New Holland TS100です。
tractordata.comによれば1999年〜2003年のTSシリーズ。ニューホランド・水冷4気筒5リッターディーゼルターボエンジン、100馬力/2170rpm
昨日のイセキ・ランドホープTU200Fは80年代にできた21世紀のマシンでしたが、あの当時の派手な21世紀のイメージと違い、実際の21世紀のマシンは拍子抜けするくらいの地味な顔。しかし、よく見ると飽きのこない、後からジワジワ来る落ち着いたステキなデザインです。農研機構の安全鑑定では見つからなかったのですが、農用トラクター(乗用型)用安全キャブ及び安全フレーム検査成績表で見つけることができました。
農研機構の農用トラクター(乗用型)用安全キャブ及び安全フレーム検査成績表で見つけることができました。平成11年8月3日(1999年)です。この中でなぜか型式名がボディに書かれたTS〜というのとは関係ない、ニューホランド618Xシリーズとして記録されています。
FORDニューホランド4835を見たトキもそう思いましたが、可愛らしい顔にコンパクトなボディなので、「小さなトラクターなのかな?」と、思ってしまいますが、結構強力なエンジンを積んでいるんです。この車両も給油口が左側ですね。そうそう、このTS100もハイスペックな記念モデルのFORD7810シルバージュビリーを作った、イギリスのバジルドン工場で作られたモデルなんです。
↑バジルドンはロンドンの東40キロくらいのところでしょうか? ウィキペディアによれば
バジルドン は、イングランド・エセックスのタウンで、バラ・オブ・バジルドンの主要エリアを占めている。 ロンドン中心部から東へ40km、チェルムスフォードの南に18kmに位置している。第二次世界大戦後の1948年に、ロンドンの人口増加分を収容するための4つのヴィレッジを合併されせる形で、ニュータウンとして建設された。
とあります。
↑工場にはステキな展示場もできているようです
この機体、シュノーケル付なんですね。最新のヴァルトラで驚いていたのですが、この頃からこういう方式を採用していた機体もあったのですか・・・
耳掻き状の内側にはスクリーンが付いています。一応雨風が入らないよう、取り入れ口は後ろを向いているようです。
給油口のあたりはフェンダーと干渉するのか、このような薄型。
そしてその上には工具箱。今やお約束となった配置です。
工具箱は後ろにもう一つありました。後ろの窓を開けると手が届くくらいの位置。
前部の工具箱は金属製でしたが、こちらは樹脂製ですね。
いつものヘッドランプチェック。
Rubbolite!作業灯やテールライトはこのニューホランドで見かけますが、ヘッドライトは初めてです。
ちなみにテールライトは・・・
Rubboliteでした。
こんなロゴです。
「Rubbolite」はイギリスのブランド。50年ほど歴史があるトレーラーやトラックのテールランプみたいです。ニューホランドの工場がイギリスのバジルドンにあるわけですから、関連の部品もイギリスの会社が多くなるのは頷けます。
UKAP(UK automotive products)の中でBritaxとRubbolite仲間なんですね。BritaxはFORDの中でおなじみ、イギリスの電装品メーカーでした。
Britax PMG Ltd なんだかこのメーカーもまた名前が変わっているような気がする・・・
もちろん、このTS100にもBritaxの製品は使われていました。
ウインカーははCOBO。COBOといえばマッセイファーガソンMF290で初めて確認したイタリア生まれの会社・・・詳しくはリンクで確認してくださいね! ヘッドランプであれば他にFORDニューホランド4835や、TM190、ジョンディア6105トラクターにも付いていたことを確認しています。
作業灯は・・・
「SEOGU」韓国の会社のようです。
ガラスなんかもチェックしたりして・・・
triplex
1912年創業のTriplex Safety Glassは、英国の自動車や航空機の積層フロント ガラスのブランド。
フェンダーには大きなSの文字・・・しかし詳細はわからず。
何だかダラダラとメーカー調べをしてしまいました。シンプルですが飽きのこないデザイン。全てのラインナップに統一感があって、このシリーズ、好きです。
今日はこんなところです。また明日!
上の記事とゆるく関連しているほかの記事: