世界初!耕深自動制御のクボタL1501DT-AC「撮りトラ」

どこを切ってもキンタローなクボタトラクターのL4ケタ。調べるうちに違いが見え、さらに誕生年もわかって、面白くなってきました。

そんな中、偶然派生形を見つけました。というわけで、今日はL1501DT-AC「撮りトラ」です。

 

この場所はやたらL形が並んでいたので、目がチカチカします。というわけで感覚が麻痺しているし、「どうせ同じものだろう」という意識があるので違いを見分けられません。何気なく撮った写真に発見があっても、後続の写真がなく今回は悔しい思いをしました。
この場所はやたらL形が並んでいたので、目がチカチカします。というわけで感覚が麻痺しているし、「どうせ同じものだろう」という意識があるので違いを見分けられません。何気なく撮った写真に発見があっても、後続の写真がなく今回は悔しい思いをしました。この写真、三台並んでいる一番左が主人公です。

 

実は写真はこの2枚しかありません。この写真も「見慣れないステッカーが貼ってあるな」くらいのキモチで撮ったもので、他に詳しい写真も撮りませんでした。ステッカーチューンなのか、それとも何かの装備の写真なのか、あとで調べてみよう・・・という程度のものです。
実は写真はこの2枚しかありません。この写真も「見慣れないステッカーが貼ってあるな」くらいのキモチで撮ったもので、他に詳しい写真も撮りませんでした。ステッカーチューンなのか、それとも何かの装備の写真なのか、あとで調べてみよう・・・という程度のものです。

 

拡大してみます。考えてみれば、大きな2文字だけのステッカーというのは、今まで結構特別仕様というパターンが多かったです。
拡大してみます。考えてみれば、大きな2文字だけのステッカーというのは、今まで結構特別仕様というパターンが多かったです。

 

過去にはこんなものも・・・

 

拡大してみると赤字に白文字で「RS」うっすらと小麦みたいなイラストも入っていて、これこそオリジナルじゃないかな。グレード名かなにかの・・・
以前見たFORD3000に貼ってあった「RS」のステッカー。

 

オリジナルは項だったのであろう・・・というカタログの写真をいただきました。ベースは赤字に白フチ。実は文字は黒文字に白フチ、背景の稲穂は黄色だったみたいです。黄色、黒、赤の3色刷り、豪華なステッカーだったんですね!!! このRS仕様、FORD2000にも設定があったみたいです。
これは「ライススペシャル」稲作農家?をターゲットとした特別仕様車でした。

 

ステッカーは良くできているけれども微妙にダサくて、売ってる確率40%自分で作った確率60%の割合なんですが、僕としてはこういうシャレっぽいもの売っていて欲しいという気持100%です。
こちらはFORD3910に貼ってあったMUSTANGステッカー。これも初めはステッカーチューンだと思いましたが、後に特別仕様車だと判明しました。

 

「昔のカタログ」をSさんに提供していただきました。Sさん、ありがとうございます! ちょっと待ってください! ムスタングを考えてみましたか? ご好評にお応えしてフォードムスタング再登場!! とあります。
特別仕様車はFORDに多いのかもしれませんが「昔のカタログ」をSさんに提供していただきこれも解決しました。機能をおさえ、比較的低価格で販売したもののようです。

 

拡大してみます。GSと書いてあるのがわかるでしょうか?
これもFORD。FORD6600のサイドに発見したステッカーです。GSと書いてあるのがわかるでしょうか? 解決とまでは行きませんでしたが、「ゴルフスペシャル」という仕様があったという情報を寄せていただきました。

 

SUPER CXとかろうじて読めます。なんだろう・・・
結局FORDばかりですが、SUPER CXと書いてあるステッカーにいかにもグレード名っぽい響きを感じて調べてみると・・・

 

↑CM 日本電池 GS SUPER CX 1984年 バッテリーのステッカーだったり・・・

 

とまあ、前置きが長くなってしまいました。

 

このようにステッカー探査は、年表に載っていないような特別、もしくは限定仕様発見の糸口になる反面、「個人が何となく貼ったもの」という、時間をかけた割には幸薄い結果になる可能性を秘めたギャンブルだったりします。

 

拡大してみます。考えてみれば、大きな2文字だけのステッカーというのは、今まで結構特別仕様というパターンが多かったです。
で、「AC」に戻ります。

 

調べてみると農研機構の登録が1977年にあることがわかりました。元オーナーが個人的に貼ったステッカーではなかったのです。
調べてみると農研機構の登録が1977年にあることがわかりました。元オーナーが個人的に貼ったステッカーではなかったのです。

 

上の登録は二輪駆動タイプですが、もちろん僕の見た四輪駆動タイプ、L1501DTにもL1501DT-ACのACバージョンがあるということがわかります。L1501は先日の記事で昭和50年(1975年)に誕生したことがわかっていますから、ACバージョンはあとから追加されたものだとわかります。
ひとつ上の登録は二輪駆動タイプですが、もちろん僕の見た四輪駆動タイプ、L1501DTにもL1501DT-ACのACバージョンがあります。L1501は先日の記事で昭和50年(1975年)に誕生したことがわかっていますから、ACバージョンはあとから追加されたものだとわかります。

 

書籍にも記載がありました!

 

「久保田鉄工最近10年の歩み(創業90周年)」という書籍に書かれていました。少し長くなりますが、引用します。

 

52年(1977年)に発売したL1511形は1本のレバーですべての変速操作が走りながらできる完全無段階変速装置付きのもので、本格的な油圧ミッションを採用することにより当社が業界に先駆けて実現したものであった。同年にはさらに、耕深を自動制御するオートマチック・コントロールを世界で当社が初めて開発し、これを装着したL1501AC形を発売した。このほか、作物の種類に合わせてスピードの最適範囲を選べるセレクター、トラクタ走行停止時でも作業機の駆動ができるライブPTO、湿田に強いハイラグ大径タイヤ装着等の開発により業界に先鞭をつけた。

 

とあります。ACとはオートマチック・コントロールの略だったのです。見た目は従来のL型ですが、最新の自動機構を搭載して再登場したという形だったのだと思います。

ネットを探してみたらありました!

 

ちゃんと見ておけば良かったな・・・と思っても後の祭り。どんな機体だったのか、ネットを探してみたらありました!
くっそ〜〜〜!ちゃんと見ておけば良かったな・・・と思っても後の祭り。どんな機体だったのか、ネットを探してみたらありました!

 

 

僕の見なかったインパネに従来のL形との違いが詰まっていたのです。初めて見る油圧操作スイッチ。
僕の見なかったインパネに従来のL形との違いが詰まっていたのです。初めて見る油圧操作スイッチ。

 

インパネ左側にも操作スイッチが並んでいます。画像が小さいのでよく読めませんが、手動、耕深、土質という文字が見えます。オートマチック・コントロールは『KUBOTAC』と愛称?を付けていたようですね。こういった愛称?も、もしかしたらこのL1501ACで先鞭をつけたかもしれませんね!
インパネ左側にも操作スイッチが並んでいます。画像が小さいのでよく読めませんが、手動、耕深、土質という文字が見えます。オートマチック・コントロールは『KUBOTAC』と愛称?を付けていたようですね。こういった愛称?も、もしかしたらこのL1501ACでクボタが業界に先鞭をつけたかもしれませんね!

 

クボタ|農用|トラクタ 車台型式 L1501 機関型式 Z751
クボタ|農用|トラクタ
車台型式 L1501
機関型式 Z751
出力 15PS
最高回転速度 3000rpm

 

動力伝達部分・・・短い距離なのにずいぶん急な角度を取れるものなのですね。
動力伝達部分・・・短い距離なのにずいぶん急な角度を取れるものなのですね。ユニバーサルジョイントじゃないのかなあ・・・

 

昔の機械制御のトラクターと、様々なタイプの制御の付いた現代のトラクターの境目、潮目がここに見えるようです。

 

今日はここまでです。また明日!

 

 

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“世界初!耕深自動制御のクボタL1501DT-AC「撮りトラ」” への8件の返信

  1. こんにちは、最近ジャンク?の1501を購入したのですがACだと知らずに購入し、修理も機械式だから簡単だと思っていたのに電子制御で難しく悩んでいます(^^;
    コンデンサー等は膨らみもないのでどこかの断線だけなら嬉しいのですが、、、
    エンジンは健在なのですがやはり古いディーゼルトラクターの音には魅力たっぷりです(^-^)

    1. ゆーさん こんにちは
      1501ACをお持ちなんですね!
      見た目は古いのに電子制御・・・
      是非その辺りの情報を教えていただけたら嬉しいです
      よろしくお願いします!

      1. 忙しく中々修理に取り掛かれませんでしたが、やっと分解を始めました。
        基盤はコンデンサの膨らみ等も無く無事な感じですがまだ不具合の原因は分かっていません。
        写真などご入り用でしたらメール頂ければ提供させて頂きます。

    1. 木田さん おはようございます
      興味深いですよね!
      なかなか見ることのない機械ですが、次のチャンスがあれば目を見開いて見てみたいと思います。

  2. この時代の耕深制御だから機械的なものなのかと思いましたが、操作パネルを見ると電子制御の耕深制御のようで驚きました!
    当時としては外観に似つかないハイテクトラクターだったのではないでしょうか?
    実際にどのように作動するのかを見ることができれば面白そうですね!

    ちなみに、KUBPTACの横にある動作のパイロットランプが当時の雰囲気を醸し出していて、個人的に好きです。

    1. shiroemodonさん こんにちは

      この時代の耕深制御だから機械的なものなのかと思いましたが、操作パネルを見ると電子制御の耕深制御のようで驚きました! 当時としては外観に似つかないハイテクトラクターだったのではないでしょうか?

      本当ですね!僕もそう思います。
      一体どのように???と思います。だって見た目は全くほかのL形と変わらないんですから・・・これを見た時、1960年代初めに生まれたF4ファントムを思い出しました。外見はそのままに中身を改修しているのでしょうけど、今でも現役で、僕の頭上を飛んでいるんですよね。

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