三菱D-50/D-50FDシリーズには運輸省的に2種類あったかも?

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毎日サクッと3分で『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今日は昨日気になった、1979年最初の三菱トラクターの空白を埋める試みです。まだ完全に証明できていないのですけど、三菱の4桁末尾50/4桁末尾50FDは同じ名前で売られていても、運輸省的にM○○とT○○の2種類あったのではないか?という結論に達しました。

販売名と型色名がかけ離れている三菱・・・運輸省の方式はわかっていても、どんなトラクターだったのか、M○○では特定できません。今まで苦労させられてきました。昨日の佐藤造機のトラクターのスペックを参考に4気筒エンジンを積む三菱Dトラ末尾50の機種特定の試みです。
販売名と型色名がかけ離れている三菱・・・運輸省の方式はわかっていても、どんなトラクターだったのか、M○○では特定できません。今まで苦労させられてきました。昨日の佐藤造機のトラクターのスペックを参考に4気筒エンジンを積む三菱Dトラ末尾50の機種特定の試みです。

まず、M77です。末尾Aは四駆だというのは今までの調査からわかっています。佐藤造機のST1640とスペックが同じ・・・ということはM77はD1650ではないか?と、あたりをつけてみました。

ネットで三菱D1650を見つけてきました。これがM77であればビンゴで、運輸省型式認定番号は農1176号ということになります。果たしてうまくいくか!?
ネットで三菱D1650を見つけてきました。これがM77であればビンゴで、運輸省型式認定番号は農1176号ということになります。果たしてうまくいくか!?
ところがそうはうまく行きません。D1650はT16Aの農1309号でした。おまけにボディにはD1650と書いてあるのに、型色名がMT1600と、MTシリーズになってしまっています。
ところがそうはうまく行きません。D1650はT16Aの農1309号でした。おまけにボディにはD1650と書いてあるのに、型色名がMT1600と、MTシリーズになってしまっています。
これは以前見つけた機体でもそうでした。僕も農1309号として記事にしています。

「やっぱりダメかぁ」と思ったのですが、そうではないところも見えてきました。

こちらは同じくネットで見つけてきた四駆のほうのD1650FDです。上に紹介したD1650と四駆であることを除けば姿形はそっくりです。
こちらは同じくネットで見つけてきた四駆のほうのD1650FDです。上に紹介したD1650と四駆であることを除けば姿形はそっくりです。
そして、不鮮明ながら銘板類も撮っていてくれています。ここにはMTとは書かれていずD1650FDとあり、しかも運輸省型式認定番号の銘板も写っていて、型式はM77Aと読めそうです。
そして、不鮮明ながら銘板類も撮っていてくれています。ここにはMTとは書かれていずD1650FDとあり、しかも運輸省型式認定番号の銘板も写っていて、型式はM77Aと読めそうです。
無理して拡大します。M77Aなのは間違いないように思えますし、認定番号も農1177号と読めなくもありません。
無理して拡大します。M77Aなのは間違いないように思えますし、認定番号も農1177号と読めなくもありません。

M77AがD1650FDだとすると、佐藤造機のST1640のスペックとも合います。となれば、今までの法則からするとD1650は運輸省的型式はM77となるはずですが、そうなっていません。僕の見つけたものはMT16Aでした。

もしかしたらM77とMT16Aは両方存在するのではないか?

一番簡単にこの状況を説明できるのは、なぜ、同じトラクターをごく近い1979年と1980年、2回にわたって登録したのか?というさらに湧く疑問を無視すれば「M77とMT16Aは両方存在する」とすることです。

というわけで、そういうつもりで1979年冒頭の空白を埋めてみます。

販売名と型色名がかけ離れている三菱・・・運輸省の方式はわかっていても、どんなトラクターだったのか、M○○では特定できません。今まで苦労させられてきました。昨日の佐藤造機のトラクターのスペックを参考に4気筒エンジンを積む三菱Dトラ末尾50の機種特定の試みです。
D1850はシャシナンバーから、型式がM78だということがわかっていました。この写真では型式がM78ですが、銘板に書かれた型色名はMT1800となっています。この混乱ぶりもDトラからMTトラに移行する混乱ぶりが伺えるとみて良いのではないでしょうか?
おお!サトーのST4000とかD2650FDと同じホネホネさんじゃないですか!
以前取り上げたD1850です。スペックは佐藤造機のST1820と同じです。
そしこちらはTさんのD1850FDです。年表によると1978〜となっていますよね。中身はD18002ⅡFDとそんなに違わないと思いますが、顔がずいぶん変わっています。
そしこちらはTさんのD1850FDです。このフレームナンバーはM78Aでしょうか?それともMT○○Bでしょうか?
そしてD2050が型式M79なら辻褄が合います。ネットで写真を探してきました。
そしてD2050の型式M79でMT○○という別名を持っているなら辻褄が合います。ネットで写真を探してきました。
ネットで探してきたD2350FDです。これは運輸省型式認定番号の銘板を写してくれていました。
ネットで探してきたD2350FDです。これは運輸省型式認定番号の銘板を写してくれていました。
D2350FDの運輸省型式認定番号は農1183号で型式がM80Aです。
D2350FDの運輸省型式認定番号は農1183号で型式がM80Aです。
でその流れで行くとD2650がM81となるのが自然です。ネットで写真を探してきました。
でその流れで行くとD2650がM81となるのが自然です。ネットで写真を探してきました。
MITSUBISHI tractor D2650FD 三菱トラクターD2650FD 形式名MT2600D
さらには、その流れで行くとD2650FDはM81Aとなるはずです。(しかし、僕の見たこのD2650FDはMT26Bという型式でした)
この人もMT26BとM81Aのダブルネームなのではないでしょうか?
三菱D3250です。 写真はほぼこれしかないのですが二駆のように見えるのでD3250だと思います。三菱の年表によると、まずD3200が1977中頃〜1978年中頃まで作られ、その後、このD3250切り替わり、1981年まで製造されていたようになっています。ただ、D3200からD3250に明確に切り替わったのかどうかははっきりしない書き方です。農研機構のサイトで見てみてもD3200とD3250は登録が同じ年、1977年になっています。一応番号はD3200が一番小さい・・・しかし、順番に並んでいますしよくわかりません。
三菱D3250です。 写真はほぼこれしかないのですが二駆のように見えるのでD3250だと思います。これがM82になればかなりいい感じです。
そしてD3250FDがM82Aという型色名なら全て丸く収まります。ネットで写真を探してきました。
そしてD3250FDがM82Aという型色名なら全て丸く収まります。ネットで写真を探してきました。

つまりこうなります

販売名と型色名がかけ離れている三菱・・・運輸省の方式はわかっていても、どんなトラクターだったのか、M○○では特定できません。今まで苦労させられてきました。昨日の佐藤造機のトラクターのスペックを参考に4気筒エンジンを積む三菱Dトラ末尾50の機種特定の試みです。
空白だらけのこの表が・・・
ダブルネーム案を採用することができればこのように埋まります。
ダブルネーム案を採用することができればこのように埋まります。
かなりいけてると思うのですが、どうでしょう?
かなりいけてると思うのですが、どうでしょう?

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

今日はずいぶん時間を使ってしまいました。それではまた明日!

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