1966年登録クボタL13とL13Gはエンジン違いの別マシンだった!

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今日はOさんに送っていただいた資料(ありがとうございます!)と過去の写真・データの比較で、『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。なんとなくついているのかと思ったクボタL13の末尾「G」、L13とL13Gはエンジンも認定番号も違う別のマシンでした。

L13とL13G

L13Gはタマ数があるようで、今までも何回か見てきました。

最初に写真を見たのがこれです。
実車を見たのはそのかなり後・・・どちらもL13Gでした。

またカタログも見ています

L13Gの詳しいスペックはこちらのリンクを辿って見てください。
これだけL13Gを見ているので、L13というトラクターは、このL13Gのことを言っているのかと思っていました。(末尾の数字やアルファベットの扱いが軽いのはよくあることです)

ところがどうもL13だけというものがあるらしい

ネットで写真を探しました。数少ないのですが1台だけ、オークションの履歴に出ています。
ネットで写真を探しました。数少ないのですが1台だけ、オークションの履歴に出ています。2駆のくせにフロントにラグタイヤを履いています。
ボディサイドには間違いな「L13」とだけあります。L13Gはちゃんと「L13G」と書いてあるので、その存在は確実です。
ボディサイドには間違いな「L13」とだけあります。L13Gはちゃんと「L13G」と書いてあるので、その存在は確実です。
L13とL13G、どこが違うのでしょうか?
L13とL13G、どこが違うのでしょうか?
同じくオークションでカタログも見つけてしまいました。やはりL13単独で存在していたのです。
同じくオークションでカタログも見つけてしまいました。やはりL13単独で存在していたのです。
緒形拳さんがイメージキャラクターになっていることからもL13とL13Gが同時期に存在していたことがわかります。
緒形拳さんがイメージキャラクターになっていることからもL13とL13Gが同時期に存在していたことがわかります。
ネットで写真を探しました。数少ないのですが1台だけ、オークションの履歴に出ています。クボタL13Gは1962年〜1965年あたり(不確か)の生まれで、国産としてはL15Rとともに初期の稲作用トラクターだったみたいです。
左がL13、右がL13Gです。真ん中のスライダを動かして比較してみてください。
ボディサイドには間違いな「L13」とだけあります。L13Gはちゃんと「L13G」と書いてあるので、その存在は確実です。燃料タンクの下の工具ボックスはこの頃からなんですね。オイルバスフィルターはデンソー製。
左がL13、右がL13Gです。真ん中のスライダを動かして比較してみてください。
L13とL13G、どこが違うのでしょうか?アタッチメントのカバーがテント生地のようなものでできています。これはなんでしょう・・・ロータリーではなさそうですが・・・
左がL13、右がL13Gです。真ん中のスライダを動かして比較してみてください。ほとんど違いが感じられませんよね?

しかし、スペックは少し違うようです。

Oさんの資料によるとクボタトラクターL13は1966年の運輸省型式認定番号認定で、認定番号は農5077号です。また、以前のL13Gの実車ですでにこれが農529号ということがわかっています。つまり、L13とL13Gでは認定番号も違う別のマシンだったのです。
Oさんの資料によるとクボタトラクターL13は1966年の運輸省型式認定番号認定で、認定番号は農5077号です。また、以前のL13Gの実車ですでにこれが農529号ということがわかっています。つまり、L13とL13Gでは認定番号も違う別のマシンだったのです。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

また、資料からL13のエンジンは単気筒のクボタE650というエンジンだということがわかりました。一方、L13Gは実車の銘板から、搭載エンジンは単気筒のクボタE650Bというものでした。

つまり、L13とL13Gではエンジンも違っていたのです。

ここからは僕の想像です

同時期に存在していたL13とL13G、どちらも二輪駆動で見た目に違いは見られません。ただ、エンジンの型式が微妙に違うだけ・・・

そこで「はた」と思い出しました。エンジンもそうですけどもしかして車高が違うのではないでしょうか?(L13のスペックが詳しくわかればいいのですけど)

以前見たものなのですが、のちのマシンL2201にも末尾「G」のついたものが存在するのです。このとき、Gのついたマシンはタイヤサイズが違い、L2201GはL2201に対しFタイヤで3インチ、Rタイヤで2インチ大きいことがわかったのです。つまり、L2201GはL2201に比べて若干最低地上高が高いのでした。
このL2201Gには四輪駆動の+DTもあるのでした。

もしかしたらL13は畑作用でL13Gは稲作用なのかもしれないですね。L13のカタログの表紙は代掻きをしていたようですけど・・・

畑作には少し非力だったけれども、稲作にはL13Gがフィットして現在タマが比較的残っているのではないかなどと想像してしまいました。

今日はこんなところです。それではまた明日!

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