今日はhokkaidoujinさんにお招きいただき行ってきた、第34回国際農業機械展in帯広 で見た、ニューホランド のT8シリーズ、巨大なハーフクローラトラクター(ハーフという言葉が似つかわしくないですが)T8.435「撮りトラ」 続きです。
New Holland T8.435は、6気筒8.7リッターFPT(フィアット・パワートレイン・テクノロジーズ) Cursor 9エンジン、最大435馬力/定格380馬力、重量は11トンを越えるバケモノです。そして、今日注目するのはこの写真でもわかるように、ハンドルを切ってもフェンダーがボディに当たらない、ピボットフェンダーです。
このショットでもそうですが、前輪の先端はこちらを向こうとしているのに、フェンダーの先端はそれほどでもありません。前輪の向きと同じにフェンダーが追従してしまうと、フェンダーの後ろ側がボディに当たってしまうため、避けているのです。
その極々狭いピボットフェンダー界を席巻しているのがLODI
JDやNH、CLAAS、クボタM7シリーズ・・・etcに採用されているLODIちゃん! 寡占状態じゃないですか!!
ロディは、1958年創業のイタリアはファッブリコというところにある、mechanical carpentryの会社でした。このmechanical carpentryを翻訳サイトで翻訳すると、「機械的な木工」と出てきちゃいます。想像するに形になった製品ではなく、機械の骨格的なものを作るというイメージなんじゃないかな(もちろん木工などではなく)・・・と思います。
なぜこれを僕がロディちゃんと呼んでいるかというと、このイタリア製のオモチャ、RODYを僕が元々「ロディちゃん」と呼んでいたからなんです。(超個人的な理由。しかも綴りが違うし。)
ものすごく丈夫なゴムっぽいプラスチックのオモチャ。そういえばイタリアってプラスチック製品に強いですよね。なにかそのような素地があったのでしょうか? でも、今回はどうやらLODIではなさそうです。
しかし今回はいつも見るLODIちゃんとは違い、大きく、少し無骨な形状です。
鋳物の皿の上に径の大きなバネがあって、それにフェンダーのベースが止められた形。
New HollandT6.160 についていたLODIのピボットフェンダー。New Holland T8.435のようにむき出しではなく、ピボット部の径は小さいですが、鋳物のケースで洗練されている感じです。
こちらはランボルギーニSPARK165VRTについていたLODIちゃん。
CLAAS ARION 650にもLODIちゃん!
T8.435のピボットフェンダーに戻ります。形は悪いけど、すごくシンプルです。
自前で作られちゃったのかなあ・・・もしそうだとしたら下請け部品メーカーはは辛いです。
その他、気になった部品
まずは工具箱。金属製の丈夫そうなもの。「足を掛けるな」との注意書きですが、これ、僕だったら絶対足を掛けます。多分、足を掛けても大丈夫なようになっていると思います。工具箱が潰れちゃうだけで・・・
頭の四角いピン。こういう細かいところ、いい感じです。
燃料タンクキャップ。鍵がかかるようになっていますが、燃料タンクがポリタンクになってからは魅力的な形のものがなくなりました。
エアスクープ。かなり上のほうにあるので詰まることを考えなくてよいせいなのか、メッシュが大きく、中が透けて見えていい感じです。
前輪の内側あたりにTRACT airのロゴの入った何かの部品が・・・
調べてみるとエアブレーキシステムの会社でした。
TractAirはイギリスに本拠を置く、1985年創立のグローバル市場向け、特殊用途のエアブレーキシステムの会社 でした。
ニューホランドT8.435、ざっとこんなところです。
えっ!????今日はもう大晦日??? 何か間違っている・・・・それではまた明日・・・・といったらもう来年ですね!
それではよいお年を!!!
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