今日は『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ復刻版。僕は以前この栄えある運輸省型式認定番号農一号のクボタ 耕うん機KH型をスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見ていたのでした。キャプションにはそんなことは全く書かれていなかったので、是非是非大きく「運輸省型式認定番号認定第1号」って書いてもらいたいです。
というわけで、今日は5年前の記事の復刻版です。
クボタ耕うん機KH型
KH25とは耕うん幅が2.5尺の意味
KH25の実物はこちら
キャプションにはどう書かれているでしょうか
機種名:動力耕耘機
土の館キャプション
形式・仕様:KH25 7馬力
製造社・国:㈱クボタ 日本
導入年度:1956(昭和31)年
使用経過:山武町布部で稲作作業。1954(昭和29)年に鉄車輪の耕耘機を69万円で購入。翌年ゴム車輪が発売され交換する。
このころは、馬が主役で機械はめずらしく付近から賃耕に頼まれ相当稼いだ。
20年間使用後、自家保存されていた。
土の館のキャプションは大好きです。特にお金のこと(手に入れた金額や稼ぐこととが)が書いてあるところがすごくいいです。普段僕らは社史や沿革などで「作り手側」の記述を読むことがほとんど・・・このように「使い手側」の記述を読むことはまずありません。
ごくごく貴重な「使い手側」の記述、しかも生き生きと生々しい(すっごく生が並びますね)文章がなぜかすっごく体に染み入るのです。
日本工業規格合格品 許可番号 4199
KH25搭載エンジンの真鍮プレート
取扱上の注意
一、運転前には微量ポンプのオイルカップ及クランク主軸受のオイルカップにモビールを充分注油のこと。
二、弁軸、弁椀軸には適宜注油のこと。
三、ホッパー上部の赤球は水面を示して居りますから、ホッパー上面に迄下がれば水を補給すること。
四、弁間隙は〇.三乃至〇.五粍に調整して置くこと。
と、こうKH25を再認識。復刻版としてもう一度表に出してみました。ぜひキャプションに「運輸省型式認定番号が1番なんだよ〜」と書き加えて欲しいです。
今日はこんなところです。また明日!