いかにも湿地に強そうなFIAT(フィアット)451C「撮りトラ@土の館」

今日はNさんに連れて行ってもらった(Nさんありがとうございます!)、茨城県稲敷郡美浦村にあるスガノ農機の本社工場にある、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』の分館?で見た、FIAT(フィアット)451C「撮りトラ」です。

中には古いトラクターや、プラウが展示されています。これについては後々(いつになるかわかりませんが)紹介します。
北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』の分館?の中には古いトラクターや、プラウが展示されています。  
フィアット451Cです。今日はトラクターの写真はこれ一枚だけ・・・(しかもトラクターというよりはブルドーザーですね。これでは)
フィアット451Cです。今日はトラクターの写真はこれ一枚だけ・・・(しかもトラクターというよりはブルドーザーですね。これでは)外国製っぽいヘッドライトと、スッカスカの履帯のコマが印象的です。
ちゃんとキャプションが付いています。 FIAT 451C(Italia)製造:フィアット社(イタリア)出力:45馬力
ちゃんとキャプションが付いています。

FIAT 451C(Italia)
製造:フィアット社(イタリア)
出力:45馬力

土の館のキャプションには縁起と言いますか、その機体の辿った歴史が書かれていてそれがまた良いのですが、この機体に付いても少し記載があります。

使用経過:22,024haの八郎潟は、昭和32年からの干拓事業により、17,239haが干拓され、昭和39年9月15日に大潟村が誕生。干拓地の70%以上(12,792ha)が農地として使用されています。451Cはプラウ、ディスクハローなどを取付けて使用されていました。

導入年度:1967(昭和42)年

Fiat 451Cのキャプション

大潟村の干拓地でトラクター作業に使われていたのですね。土木作業ではなく・・・

Wikipediaによれば大潟村は

村の全域は、日本で2番目の面積を誇る湖沼であった八郎潟を干拓して造った土地であり[2]干拓地として日本最大である。地方自治体としては1964年昭和39年)10月1日に発足した新しい村で[2]、既存自治体の合併や分割などを伴わない新設自治体としては日本最後である[3]。 男鹿市若美町の合併協議会に参加したこともあったが、単独立村を選択する。

Wikipedia大潟村

日本で2番目の湖を埋め立ててしまうというのがすごかったですね。今なら環境問題などでとてもできそうもありません。それだけ計画当時の食料問題が深刻だったということを表しているのではないでしょうか?

「干拓後間もない地域で水はけが悪かった」とウィキにも書かれているところから、フルクローラタイプの451Cが採用されたのでしょう。

他にも水はけが悪い傍証ありましたよね!

元は湖だったわけですからトラクターはもちろん、コンバインも機械は皆苦労したそうです。

当時としては画期的に大きな農地。機械化は必然でしたが、いかんせん元は湖の超湿地です。トラクターもずいぶん埋まったそうですし(あくまでも伝聞ですけど)コンバインも例外なく埋まったと聞きました。
そしてその後クレイソンコンバインがどうなったかというと、八郎潟へ行ってしまったといいます。そしてその八郎潟でも田んぼに沈んでしまったと。
大潟村ができた頃食料増産の名の下、全国に試験的に稲作用コンバインが(汎用機)導入されました。しかし、茨城程度の農地では使い勝手も効率も悪く、その後そのコンバインがどうなったかというと、八郎潟へ行ってしまったといいます。そしてその八郎潟で田んぼに沈んでしまったと。(あくまでもこちらでのうわさ話ですけど)
うわさ話が本当でないにしても、田んぼが深かったというのは本当なのでしょう。451Cのクローラはこの隙間や形状から超湿地用と思われます。なぜならこの三角のキャタ、具体的には名前は思い出せないのですが以前ブルドーザーの資料で「超湿地に有効だった」と読んだことがあるからです。
うわさ話が本当でないにしても、田んぼが深かったというのは本当なのでしょう。451Cのクローラはこの隙間や形状から超湿地用と思われます。なぜならこの三角のキャタ、具体的には名前は思い出せないのですが以前ブルドーザーの資料で「超湿地に有効だった」と読んだことがあるからです。

451Cだというけれど、451CWかもしれないなぁ

以前紹介したFIATのカタログにこのクローラが載っていました。
そしてクローラタイプ。これも左端が隠れていて見えないところがあるのですが、想像も交えて書き写しておくと・・・ ■フィアット製ディーゼルは、出力に余裕があり、他に例のない、高いトルク性能を誇っています。しかも燃料費は驚くほど少なくてすみます。 ■燃料は三重に、空気も二重にろ過されてエンジンに入りますから、エンジンの耐久力は抜群です。 ■潤滑油は、二重のオイルフィルタを通り、さらに遠心ろ過機によって鉄粉が完全に取り除かれますから、ピストンや摺動部を摩耗させるおそれがありません。 ■4気筒ディーゼルクランクシャフトは5個のベアリングで受けていますから、振動が少なく、非常に静かです。 ■フィアット独特の空気ガバナーがエンジン速度を調整しますから、加速性能が良く、エンストもしません。 ■ブレーキは完全防水ですから、安心して作業できます。 ■丈夫な多板操向クラッチによって片側履帯へ全出力電動でき、ハンドブレーキとあいまって、一点旋回が簡単に行なえます。 ■軽い車体に広い履帯がついていますから、標準形でも0.3kg/㎠、広幅なら0.26kg/㎠(451cwは0.16kg/㎠)と、接地圧が低く、湿田で高性能を発揮します。 ■設計は日本と同じ未リサイズですから、工具や部品はすべて国産品で間に合います。 ■重心が低く、トレッドが広いので安定性があり、標準形で41%、広幅で49%の傾斜でも転倒しません。 ■油圧ポンプはエンジンから直接駆動していますから、エンジンが回転している限り、クラッチを切っても作業機は昇降できます。 ■ポジションコントロールがついていますから、作業状態をいちいち見なくても、作業機はレバーでセットした所定の位置に確実に止まります。 ■アタッチメントとしてダブル書くションコントロールを装置すると、押し下げ・押し上げの作用が共にできますから、排土板などの特殊作業機に便利です。 ■エンジン回転計、アワメータ、PTO回転計が一つになったトラクタメータ、および油圧計、温度計などの計器類が見やすくまとめられ、夜間も計器盤ライトによって照らし出されますから、いつも安全で能率よい作業ができます。 ■国際規格の1 3/8 540rpmのPTO軸が、標準装備でついておりますので、ロータリをはじめ各種か移転作業機の仕様が便利です。 形式       411C 451C 451CW 用途または形状  標準  広幅  湿地用広幅 エンジン     立形4サイクル水冷ディーゼル シリンダ数    4 内径×行程    85×100mm 総行程容積    2,270cc 出力       45ps 回転速度     2500rpm 圧縮比      21.5 燃焼方式     過流室式 仕様燃料     クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油 潤滑方式     全圧送式強制潤滑 冷却方式     ラジエター冷却 始動方式     セルスタート 全長       2530mm 全高(ボンネット)1300mm 全高(マフラー )1590mm 全幅       1440/1640/2220mm 最低地上高    270mm 履帯中心幅    1010/1300/1300mm 履帯板幅     260/310/650mm 軸距       1318mm 変速段数     前進6段・後進2段 動力取出軸    直径1 3/8インチ 履帯枚数     32 クラッチ     乾式単板 作業上下装置   ポジションコントロール付油圧3点リンク(カテゴリⅠ) 作業機持上能力  1200/1200/1200kg 重量       2400/2510/2940kg
■フィアット製ディーゼルは、出力に余裕があり、他に例のない、高いトルク性能を誇っています。しかも燃料費は驚くほど少なくてすみます。
■燃料は三重に、空気も二重にろ過されてエンジンに入りますから、エンジンの耐久力は抜群です。
■潤滑油は、二重のオイルフィルタを通り、さらに遠心ろ過機によって鉄粉が完全に取り除かれますから、ピストンや摺動部を摩耗させるおそれがありません。
■4気筒ディーゼルクランクシャフトは5個のベアリングで受けていますから、振動が少なく、非常に静かです。
■フィアット独特の空気ガバナーがエンジン速度を調整しますから、加速性能が良く、エンストもしません。
■ブレーキは完全防水ですから、安心して作業できます。
■丈夫な多板操向クラッチによって片側履帯へ全出力電動でき、ハンドブレーキとあいまって、一点旋回が簡単に行なえます。
■軽い車体に広い履帯がついていますから、標準形でも0.3kg/㎠、広幅なら0.26kg/㎠(451cwは0.16kg/㎠)と、接地圧が低く、湿田で高性能を発揮します。
■設計は日本と同じ未リサイズですから、工具や部品はすべて国産品で間に合います。
■重心が低く、トレッドが広いので安定性があり、標準形で41%、広幅で49%の傾斜でも転倒しません。
■油圧ポンプはエンジンから直接駆動していますから、エンジンが回転している限り、クラッチを切っても作業機は昇降できます。
■ポジションコントロールがついていますから、作業状態をいちいち見なくても、作業機はレバーでセットした所定の位置に確実に止まります。
■アタッチメントとしてダブル書くションコントロールを装置すると、押し下げ・押し上げの作用が共にできますから、排土板などの特殊作業機に便利です。
■エンジン回転計、アワメータ、PTO回転計が一つになったトラクタメータ、および油圧計、温度計などの計器類が見やすくまとめられ、夜間も計器盤ライトによって照らし出されますから、いつも安全で能率よい作業ができます。
■国際規格の1 3/8 540rpmのPTO軸が、標準装備でついておりますので、ロータリをはじめ各種か移転作業機の仕様が便利です。
形式       411C 451C 451CW
用途または形状  標準  広幅  湿地用広幅
エンジン     立形4サイクル水冷ディーゼル
シリンダ数    4
内径×行程    85×100mm
総行程容積    2,270cc
出力       45ps
回転速度     2500rpm
圧縮比      21.5
燃焼方式     過流室式
仕様燃料     クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油
潤滑方式     全圧送式強制潤滑
冷却方式     ラジエター冷却
始動方式     セルスタート
全長       2530mm
全高(ボンネット)1300mm
全高(マフラー )1590mm
全幅       1440/1640/2220mm
最低地上高    270mm
履帯中心幅    1010/1300/1300mm
履帯板幅     260/310/650mm
軸距       1318mm
変速段数     前進6段・後進2段
動力取出軸    直径1 3/8インチ
履帯枚数     32
クラッチ     乾式単板
作業上下装置   ポジションコントロール付油圧3点リンク(カテゴリⅠ)
作業機持上能力  1200/1200/1200kg
重量       2400/2510/2940kg

僕の見た451は、このスペックを見ると3タイプある中の最後、湿地用広幅451CWじゃないかなぁ・・・などと思うのですがどうでしょう?

今日はこんなところです。また明日!

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