排気口がこんなところに!ギュウギュウ詰めのエンジン。ホンダTX18「撮ってもらって撮りトラ」

先日見つけたホンダの屋根のかっこいいトラクター、TXシリーズ。実物を見てみたいと思っていたら、なんとNさんが見つけて画像と映像を送ってくれました。今日は「撮ってもらって撮りトラ」の2回目です。

ホンダのプレスリリースによると、TX20と同時に発表されたTX18はなんと1988年11月16日生まれ。このころはもう行き付いてしまっているのか古さを感じさせません。
ホンダのプレスリリースによると、TX20と同時に発表されたTX18はなんと1988年11月16日生まれ。このころはもう行き付いてしまっているのか古さを感じさせません。

エンジンは何か別に使われていたわけではなく専用だそうです。

で、こういうの普通かもしれないのですけど、「マフラーの排気口がこんなところに!」って感じだったんです。

マフラー出口がこんなところに!

エンジンフードの下に納められたサイレンサーから・・・
エンジンフードの下に納められたサイレンサーから・・・
排気管が伸びて・・・
排気管が伸びて・・・
下側フレームとエンジンフードの隙間からこんなに薄くなって出ているんです。前方に排気するのは結構見ますが、ここまで隠し通す意志が強いのは初めて見るような気がします。
下側フレームとエンジンフードの隙間からこんなに薄くなって出ているんです。前方に排気するのは結構見ますが、ここまで隠し通す意志が強いのは初めて見るような気がします。

二度見しないとわからない

何も知らないでこの写真を見てすぐに「排気口だ!」と気が付く人は少ないのではないでしょうか?
何も知らないでこの写真を見てすぐに「排気口だ!」と気が付く人は少ないのではないでしょうか?

各社工夫しています

でも、一番気に入ったのはココ。排気の汚れです。向きが逆ですけど、飛びそうじゃありませんか?
排気口、どこの会社も色々と工夫していますが、ホンダの対策はユニークです。
クボタ・ブルトラB₁-15 ブルトラという名前を聞いたあとで写真を眺めると、角目なのですが、確かに大きな口と顎の形に面影が認められるかもしれません。排気管が前方に出ているのも印象的。こういうレイアウトだと 熱的に難しそうなので、もしかしたらサターン X-20のように冷却ファンが前方吹き出しになっているかもしれませんね。tractordata.comによればKubota B1-15は1985年〜1988年。3気筒0.9L16馬力/2600rpmとなっています。
クボタ・ブルトラB₁-15 こちらは思いきって真正面に出しています。
排気管の先だけが前方下に向けて出ています。視界スッキリでいいですよね!
ヤンマーCT95
拡大してみると、やはり排気管は下の方に追いやられています。
ヤンマーAF32 これは黒く塗ってフレームの下に追いやり目立たなくした工夫です。なぜかヤンマーが多いな・・・
前方排気のインナーマフラー。
三菱MTX225の前方排気インナーマフラー。これもうまいこと目立たなくしていますね。横から見たら気が付かないと思います。

とにかく「あの煙突をなくせ!」とみんな考えた

こうやって見ると排気口って日陰者ですねぇ・・・
こうやって見ると排気口って日陰者ですねぇ・・・

カクカクの時代と思われるのにストリームライン

1988年というと、他のトラクターはまだカクカクのものが多かったのではないでしょうか?そのなかで丸みを帯びたデザインと、今に通じる運転席のヌメッとしたストリームラインともとれる繋がり具合・・・

初めに空気抵抗が減って「速そう」ということでこういう姿ができたのかもしれませんが、走らないものにもこの姿が適用されるようになったのですよね?そんな意識が操作パネルにも及んだのだと思います。「速そう」だけではなく、暖かみや優しさもプラスされますし。
赤いボディの部分、角に錆が浮いているのが見えるのでプラスチックじゃないみたい・・・金属のフェンダーなんです。そのフェンダーと操作部分のプラスチックにつながりを持たせています。
赤いボディの部分、角に錆が浮いているのが見えるのでプラスチックじゃないみたい・・・金属のフェンダーなんです。そのフェンダーと操作部分のプラスチックにつながりを持たせています。
繰り返しますが1988年生まれです。う〜ん・・・今っぽい。
繰り返しますが1988年生まれです。う〜ん・・・今っぽい。
JD-6430PM GAQSSTR3
こちらはジョンディア。今の風景とあまり変わりがありません。
座席の後ろあたりにもさびが浮いています。こんなに複雑な曲面なのにやっぱりここも鉄製・・・給油口あたりの造形も複雑ですけどここもそうなのかなぁ・・・
座席の後ろあたりにもさびが浮いています。こんなに複雑な曲面なのにやっぱりここも鉄製・・・給油口あたりの造形も複雑ですけど、少し錆が浮いているのでここも鉄なのかなぁ・・・

同じような時期、こちらはFRP

機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
1985年生まれですから少しお兄さんですが、この日の本JF1のボディはFRP製でした。多分鉄で作るより重くなっていると思います。
機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
何となくTX18と似たような形・・・
ねっ?(TX18です)
ねっ?(TX18です)
大メーカーだから同じような形をホンダは鉄で作ることができたのか、それとも日の本は比較してFRPが良いと判断したのかよくわからないです。どういういきさつでこういったプロダクトができたのか興味があります。

TX18のすごく今っぽい操作部分続き

各種スイッチやレバーなど、中身についてはよくわからないので、今となってはあたりまえの操作部分をまとめて・・・

その他の写真

2-staged direct injection diesel ohc 3-cylinderと書いてあります。直噴だったのですね!
2-staged direct injection diesel ohc 3-cylinderと書いてあります。直噴だったのですね!
エンジンはギュウギュウ詰めです。
エンジンはギュウギュウ詰めです。
すごく読みにくいのですが、エンジンヘッドカバーに形式のシールが貼ってあり、 名称及び型式 ホンダGRA 定格出力 18PS/2600RPM(不確か) 無負荷最高回転数 2750RPM 本田技研工業株式会社 と書いてあるように見えます。
すごく読みにくいのですが、エンジンヘッドカバーに形式のシールが貼ってあり、

名称及び型式 ホンダGRA
定格出力 18PS/2600RPM(不確か)
無負荷最高回転数 2750RPM(不確か)
本田技研工業株式会社

と書いてあるように見えます。
せっかく貰ったので・・・
せっかく貰ったので・・・

Nさん、写真ありがとうございました!今日はこんなところです。また明日!

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“排気口がこんなところに!ギュウギュウ詰めのエンジン。ホンダTX18「撮ってもらって撮りトラ」” への2件の返信

  1. 山葵さん コメントありがとうございます
    お返事遅れました

    航空母艦!
    確かに、高い煙突が立っていたら航空機のジャマになりますね
    あー・・・だから艦橋も小さく低いのかも・・・

    しかし、煙はどうしたって高いところに登るものですし
    煙突を低くしたところでどうせそこらに充満してしまうし・・・
    シロウトが考えただけでもかなり大変です

    どうしましょう?
    単純に海中に出してしまいましょうか?
    でもそれだと排圧が掛かりすぎてしまうしなぁ
    強制的にファンで引いてスクリューのところから一緒に海中に排出してしまうのはどうでしょう?

    トラクターの排気管は引き抜けるんですね!
    ちょっと引っかかるくらいでマフラーをいちいち切っていたらイヤになってしまうので
    もう簡単に抜けてくれるのはありがたいです
    そういえばオートバイのサイレンサーやチャンバーも
    刺してスプリングで引っぱっているタイプが結構ありますものね

  2. 昔の航空母艦のエントツもいかになくすか苦労が伺えますね
    ビニールハウスとか軒の低いところに進入する工夫も大変です。
    ボンネットがパッカリ開くタイプのトラクターは最初から
    シュノーケルやマフラーが抜けるようになっています。
    大型でもDBやフェント等は引き抜けるんです。
    私のトラクターはボンネットサイドから排気が出ていても
    先っちょとタイコが取り外せる手作り3ピース構造ですが
    普段から取り外しをしていないとスケールで固まってしまいます。

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