オイルショックの翌年、1974年に青ガエルは大量に生まれた「おうちで撮りトラ」

一昨日の続きです。NさんのフォトコレクションよりのヤンマーYMG2000D「おうちで撮りトラ」をしているうちに話が大きくなってしまいました。

よって今日はYMG2000D(1980年生まれらしいです)の前段階、青ガエルとして生まれたYM2000も含めた「青ガエルファミリー」のお話から始めたいと思います。

1枚の写真を紹介するはずが、おもしろいことに気が付いてしまい、仮説を立てて検証するうちにどんどん話がでかくなって1枚の写真が吹っ飛んでしまう・・・ここではよくあることですが、いきなり見ると戸惑うと思います。とりあえずこの記事からスタートしています。できるだけ付いてきてください!お願いします。

この中でオイルショックの翌年、(翌年と言ってもオイルショックが1973年の10月ですから、その渦中と言っても過言ではないです)YMG2000Dの先祖のYM2000が生まれ、このYM2000は当初緑、つまり「青ガエル」だったことに気がつきました。

1974年に4匹の青ガエルが誕生

ヤンマーの社史「豊穣無限ーヤンマー農機20年のあゆみ」で見ると、1974年に4匹の「青ガエル」が生まれているの可能性があります。

小さいクラスから見ていきましょう。

まずはYM1300です(ファースト青ガエル)

YM1300はYM13Aとして生まれ、YM173と進化した後、YM1300→YM1301となっています。
YM1300はYM13Aとして生まれ、YM173と進化した後、YM1300→YM1301となっています。年表は、ヤンマーの社史「豊穣無限ーヤンマー農機20年のあゆみ」の資料を元に描き起こしています。クリックすると大きくなるはずなので、小さくて読みにくい場合は、大きくして読んでみてください。
ネットで見つけた写真です。YM1300Dは当初こんな色も出回っていたようです。ちょっとJDの影響もあるのでしょうか?
ネットで見つけた写真です。ファーストYM1300は青ガエルだったのです。
なぜかクボタB1600のステッカーが貼ってありますが、ヤンマーのYM1300Dで間違いないと思います。
なぜかクボタB1600のステッカーが貼ってありますが、ヤンマーのYM1300Dは赤いのもあります。

YM13A→YM173→YM1300→YM1301の進化は以前から薄々気が付いていました。ちょっと以前の記事を並べてみます。

2016年の記事です。前々から妄想していて、それを裏付ける事実が出てくると嬉しいものです。青ガエルのYM1300の先祖として面影がありますよね?赤いですけど。
2019年正月の記事。ヤンマーのトラクターパターンにはいくつかの系統があるということに気が付いた記事。
同じく2019年の正月の記事。かなり今回の年表に近い想像となっています。例え事実を知らなくても、製品に兄弟や親との類似点がにじみ出て、注意深く見るとわかってしまうものなんですね。
2019年2月の記事。この時点では証拠はほとんどないものの、確信に変わっています。

セカンド青ガエルはYM1500

YM1500はYM1300のようにルーツは持たず、いきなり1974年に誕生しています。
YM1500はYM1300のようにルーツは持たず、いきなり1974年に誕生しています。年表は、ヤンマーの社史「豊穣無限ーヤンマー農機20年のあゆみ」の資料を元に描き起こしています。クリックすると大きくなるはずなので、小さくて読みにくい場合は、大きくして読んでみてください。
ネットで探してきたYM1500の写真です。先祖がなく、いきなり生まれてきたYM1500はこれから先のヤンマーの形を暗示していますよね?
ネットで探してきたYM1500の写真です。先祖がなく、いきなり生まれてきたYM1500はYM1300とは全く違う顔です。ただ、YM173やYM270とは共通点がある感じです。
ネットで探してきたYM1500Dです。「かなりヤンマーの子」になっているとは思いますが、やはりどこかに協和農機の面影が残っていますよね!
ネットで探してきたYM1500Dです。赤いのもあります。

ネクスト青ガエルはYM1700

YM1700のご先祖はYM177(見たことがないです。見たいなあ. YM1700Bというのも気になる)YM1700はその後YM1702/1720に進化するようです。
YM1700のご先祖はYM177(見たことがないです。見たいなあ. YM1700Bというのも気になる)YM1700はその後YM1702/1720に進化するようです。年表は、ヤンマーの社史「豊穣無限ーヤンマー農機20年のあゆみ」の資料を元に描き起こしています。クリックすると大きくなるはずなので、小さくて読みにくい場合は、大きくして読んでみてください。
↑ クリックで拡大します ネットで拾った画像、年式不明のヤンマートラクター これは少々古そうです すてきな形と色に見えるのは今、目新しい形だからでしょうか?
これはもう既に紹介しました。青ガエルのYM1700。
ネットで探してきた写真です。YM1700は赤くなるとJD顔からなぜかヤンマー顔へ・・・

1974年誕生のラスト青ガエルはYM2000

YM2000の先祖はYM270。このヒトはYM2000の中にYM2001とYM2010を内包しつつYM2002/2020に進化しています。これはどういうことなのかなぁ。実車を見てみたいです。
YM2000の先祖はYM270。このヒトはYM2000の中にYM2001とYM2010を内包しつつYM2002/2020に進化しています。これはどういうことなのかなぁ。実車を見てみたいです。年表は、ヤンマーの社史「豊穣無限ーヤンマー農機20年のあゆみ」の資料を元に描き起こしています。クリックすると大きくなるはずなので、小さくて読みにくい場合は、大きくして読んでみてください。
YM2000、ネットで写真を探してきました。青ガエルのYM1700と同じ顔ですね。ということはYM270とYM177も同じベースを持っていそうです。
YM2000、ネットで写真を探してきました。青ガエルのYM1700と同じ顔ですね。ということはYM270とYM177も同じベースを持っていそうです。
そしてやっぱりYM2000も赤くなるとJD顔からヤンマー顔になっています。
そしてやっぱりYM2000も赤くなるとJD顔からヤンマー顔になっています。

ちょっとだけまとめ

時間がなくなってきました。少しだけまとめると、赤いヤンマーはYM1300だけ例が外れてしまいますが、YM1500/1700/2000は同じ顔で2系統。
青ガエルではYM1300系統、YM1700/2000系統、YM1500系統と3系統。

証拠はありませんが、青ガエルが一気に4機種出た1974年。その後続々と青ガエルが続くはずが、何らかの理由で赤になり、その際に顔も変えた・・・というのがリーズナブルです。

その理由をこの先でわずかな手がかりを元に、妄想を積み重ねて仮説を組み立ててみたいと思います。というわけで明日も続きます!それではごきげんよう!

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です