今日は眺めるだけで昔へ行けるタイムマシン「昔のトラクターカタログ」トラクター狂さんに送っていただいたサトートラクター ST-4000です。
こっ、これは・・・ホネホネさん・・・
この顔は以前紹介した、ホネホネさんの三菱トラクターD2650FDと同じじゃないですか! 青いトラクターなのに顔だけ白かったのは、佐藤造機のDNAだったんだ!
親子が似ているように、兄弟が似ているように、たとえ会社の名前が変わっても、血を引いていることは「見ればわかる」感じなんですね! なんだかすごく納得しちゃいました。
昔スタイル!
OPさんに送ってもらったコマツインターのカタログもテンガロンハットにつなぎ、その胸にはインターナショナルのマーク・・・これがこの頃の流行だったのでしょうか?
ハイメカニズムをフル装備。大規模農業に応える豪快40馬力!
これによれば主要諸元は
サトートラクターST-4000
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形式 ST-4000
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車種 大型特殊自動車
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名称・形式 4DQ?5t立形直列
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気筒数-内径×行程 mm 4-84φ×94
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総排気量 cc 2,084
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圧縮比 21:1
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出力/回転数 ps/r.p.m 40/2,400
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P.T.O最大出力 ps/r.p.m 36/2,400
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最大トルク kg-m/r.p.m 12.7/1,600
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噴射ポンプ形式 ボッシュA型
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燃料 JIS2号軽油
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燃料タンク容量 ℓ 46
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冷却水容量 ℓ 8
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潤滑油容量 ℓ 5
———————————主要寸法
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全長 mm 3,340
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全幅(標準) mm 1,540
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ホイルベース mm 1.885
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トレッド前輪 mm 1,205〜1,690[6段]
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トレッド後輪 mm 1,220~1,815[8段]
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最小回転半径 mm 2,500
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最低地上高 mm フロントアクスル部 410
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車両総重量 kg 1,520
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クラッチ 乾式単板2段
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変速機形式 選択摺動かみ合式H/Lシフト付
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変速段数 前進 段 9(ハイ・ロースピード使用18)
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変速段数 後進 段 3(ハイ・ロースピード使用6)
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ハイ・ロースピード ランプ点灯
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P.T.O 段 4
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トランスミッションオイル容量 ℓ 4
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デファレンシャル デフロック付
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ブレーキ 内部○○防水型
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タイヤサイズ 前輪 6.00-16
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タイヤサイズ 後輪 12.4/11-28
———————————作業機昇降装置
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油圧 ポジションコントロール・ドラフトコントロール
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揚起重量 kg 1,470
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P.T.O回転/2,400r.p.m時 625.837.1168.1466
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3点リンク規格JIS Ⅰ
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とあります
実力メカを結集 ハイ・ロースピード/ポジションコントロール・ドラフトコントロール/スエプトバック・フロントアクスル
スエプトバック・フロントアクスルってなんだ?と思って調べてみました。なかなかよくわからなかったのですが、Swept wingというのに引っ掛り、これが後退翼のようなので、こんな形のフロントアクスルなんだな・・・とわかりました。
ハイ・ロースピード装置
デュアルクラッチ(2段踏み込みペダル式)を採用。変速レバーを使わずに、クラッチペダルを1段踏み込むだけですばやく34%減速(クラッチ・ランプ点灯)でき、クラッチペダルを離すともとの速度に戻ります。作業中にエンジンドロップを生じることもなく適正速度で作業が維持できます。
なんでしょう? クラッチを滑らすだけ???
2つの強力油圧コントロール
●ポジションコントロール・・・あらかじめ油圧レバー位置を決めておくだけで、作業機の昇降位置が自動制御。作業機を見なくても安定した耕深を保ちます。
●ドラフトコントロール・・・プラウ作業などに使用します。作業機が固い土壌や障害物にぶつかると、衝撃を油圧に伝え、けん引抵抗をなくします。このためスリップやエンストをふせぎ、耕深は常に一定です。
ドラフトコントロールの説明、わかりやすいです。
スエプトバック・フロントアクスル
前輪6段、後輪8段の多段トレッド調整にくわえて、独自のスエプトバック・フロントアクスル(後退角のある、前車軸)を採用。トレッドを広げても車軸が短くなって旋回半径は変わらず、このクラスでは最高の小回りの良さが自慢です。
あ!ここに書いてあるじゃん! なるほど・・・そういうことか・・・運転感覚はどんな車幅にしても一定になっているんだな。
ついで裏にあった佐藤造機本社の島根県八束郡東出雲町揖屋の住所を調べてみた
現在は島根県松江市東出雲町揖屋という住所ですが、グーグルマップで見るとでっかい工場があります。
ビンゴ!三菱農機の工場があります。大きいなあ。