今日はAさんのフォードトラクター6610の続きです。
FORD tractor 6610 フォードトラクター6610 1982年から1993まで作られ、これはイングリッシュフォードでたぶん1986年製。一説によれば82馬力4.4リッター4気筒ディーゼル。まずは前々から気になっていた「これはなんだろう」という部品。シンプルなインパネの中で異質なこれはウインカースイッチだったんです。
↑数十秒と短いです。Aさんは「オームみたいだ」というのですが、まったくそんな感じです。
オーム
1986年フォード6610 この不思議な部品はウインカースイッチだった! しかし、この時光っていたのは3つ並んだランプのうち真ん中のだけで、後のランプはどう機能するかはオーナーもよくわからないみたいでした。
ウインカーなのでございます。もしかしたら今までの「ガッチャン」というウインカースイッチを、交換するだけで簡単にレバースイッチにできるように考えられたものかもしれませんね。
写真だと大きさが伝わってきませんね。水田用のクボタトラクターを見慣れているせいもあって、思ったより大きかったんです。
ついでにフォードトラクター FORD6610エンジンスタート!
↑数十秒と短いです。音は彼のJD2250に比べてちょっと大きめ。ガロンガロン言います。
運転席。後付けみたいに見えるウインカースイッチもそうですが、メーターなんかも若干そんな感じがします。汎用部品を使っていた流れから、専用部品を使うようになっていく途中なのかもしれません。ハンドルが思ったより小さいのにびっくり。軽トラより小さい感じで、オーナーによれば「ハンドルはごく軽い」のだそうです。早速「電装探偵団」
オームでスイッチングされる相手はこれ
ロゴマークらしきものを拡大して解析します。AMG?RTG?ATC? 片っ端からあたります。
テールにも同じマークが付いています。
たぶんイギリスのメーカーだと思うんだ・・・
PMGだった!
Britax PMG Ltdというイギリスの会社でした! ウインカースイッチも作っているみたいなんで、このオームもBritax PMG Ltdが作っていたのかもしれませんね。
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PMGという会社はイェードン・リーズのキッチンテーブルで生まれたらしい
ヨークシャーの冶金技術者(たぶん)のフィリップ・メトカーフ・ゴドフリー・ソープという人が1939年に家のキッチンテーブルで車両用配線と電気機器を生産し始めたのが始まりのようです。
その後、1970年代にBritax-Excelsior社の買収され、Britax PMG社と名前が変えられました。このフォードはBritax PMG社になってからの製品を使っているのだと思います。
続きます。
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