このヰセキTX1300Fの銘板はミスプリ?「朝1分の農機考古学」

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毎日オークションの写真でサクッと「朝1分の農機考古学」『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝見つけた1976年運輸省型式認定のイセキTX1300Fの銘板に書かれている型式はミスプリント(文字が消えているだけかもしれないですけど)じゃないかな?というお話です。運輸省に登録された型式は1つのはずで、2種類あることはないからです。

このTX1300F銘板はミスプリではないだろうか?

ネットオークションで見つけてきたイセキTX1300Fです。これまでの収集から、商品名の最後の文字「F」は四駆を表しているのは間違いないです。そしてこの写真。わかりにくいですがFタイヤがラグタイヤです。二躯のトラクターにラグタイヤを履かせた訳ではないのはホーシングを見てもわかります。つまり、これはちゃんとした四駆のマシン。
ネットオークションで見つけてきたイセキTX1300Fです。これまでの収集から、商品名の最後の文字「F」は四駆を表しているのは間違いないです。そしてこの写真。わかりにくいですがFタイヤがラグタイヤです。二駆のトラクターにラグタイヤを履かせた訳ではないのはホーシングを見てもわかります。つまり、これはちゃんとした四駆のマシン。
そして、その機体の説明写真です。シフトパターンの書かれたステッカーにもTX1300Fとありますが、運輸省型式認定番号銘板に注目してください。小型特殊自動車u運輸省型式認定番号農967号ヰセキTX1300型とあります。TX1300F型となっていないのです。
そして、その機体の説明写真です。シフトパターンの書かれたステッカーにもTX1300Fとありますが、運輸省型式認定番号銘板に注目してください。

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農967号
ヰセキ TX1300型

とあります。TX1300F型となっていないのです。

以前見たのはこう

オークションで見つけたイセキTX1300Fです。外国のオークションのようですが、ここのオークションは写真が綺麗で豊富。日本語なのでおそらく読めないと思うのですが、かなりの確率で運輸省型式認定番号銘板を写していてくれている、ありがたいオークションです。
オークションで見つけたイセキTX1300Fです。外国のオークションのようですが、ここのオークションは写真が綺麗で豊富。日本語なのでおそらく読めないと思うのですが、かなりの確率で運輸省型式認定番号銘板を写していてくれている、ありがたいオークションです。トラクターそのものの程度もすこぶる良いものばかりで、もしかしたらレストアトラクター専門店なのかもしれません。
その銘板です。小型特殊自動車運輸省型式認定番号農967号ヰセキTX1300F型とあります。900番台ですね!
その銘板です。

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農967号
ヰセキ TX1300F型

とあります。こちらはTX1300Fと書かれています。
この時の記事はこちらです

認定型式は2つないはず

シートに記入するとこうなってしまいます。運輸省に認定された型式は資料からTX1300Fとわかっています。したがって、TX1300となるとと〜〜〜っても似てるんですが、別の型式となるはずです。
シートに記入するとこうなってしまいます。運輸省に認定された型式は資料からTX1300Fとわかっています。したがって、TX1300となるとと〜〜〜っても似てるんですが、別の型式となるはずです。もちろん、何かの理由で消えてしまった、消してしまったということも排除できないのですが・・・

じゃTX1300は?

こちらもオークションの写真ですが、TX1300は二駆となっています。証拠写真はないのですが、資料によるとこちらの運輸省型式認定名はTX1300なんです。
こちらもオークションの写真ですが、TX1300は二駆となっています。証拠写真はないのですが、資料によるとこちらの運輸省型式認定名はTX1300なんです。
二駆のTX1300、なぜか同じ1976年にも関わらず、少し離れて登場しています。農1007号です。
二駆のTX1300、なぜか同じ1976年にも関わらず、少し離れて登場しています。農1007号です。他のヰセキは二駆四駆同時に登録されていて、TX1300だけ離れてポツンと登録されているように見えます。なんだか忘れていて慌てて登録したような動きに感じてしまいますね。

この運輸省型式認定番号銘板は、明確な表示の規定があるわけでもなく、型式自体はちゃんと登録されているわけですから、内容が違ったとしてもユーザーには何も不都合はありません。

ですから「変わり種を見つけてしまってちょっと面白かった」程度の話ですみません。

以前も番号被りがあった

幸いなことに、サンシャイン.jrB1600DTの運輸省型式認定番号が撮影されていました。小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1284号クボタ B1600DT型とはっきり読めますよね?B1600DTはクボタ3気筒927cc16馬力/2800rpmのD950型ディーゼルエンジンが搭載されていました。
冒頭の農1284に対応する機体はこちら
ではこれはどうでしょう。別の機体のものです。こちらも車運輸省型式認定番号 農1284号クボタ B1600DT型と読めると思います。つまり、写真が不鮮明で勘違いしているわけではないと思います。
2番目の農1284に対応する機体はこちら
ではこちらはどうか・・・僕には小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1248号クボタ B1600DT型と読めます。
3番目の農1248号の機体はこちら
さらにこちら。写真小さいですが小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1248号クボタ B1600DT型と読めます。
3番目の農1248号に対応する機体はこちら
さらに別の機体です。小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1248号クボタ B1600DT型と書かれているのは間違いないですよね?
4番目の農1248に対応する機体はこちら
ネットオークションで探してきたクボタ・ブルトラB₁-16別名B1600DTです。ブルトラはB4桁末尾000、B4桁末尾001ときて、B₁-16別名B1600、つまりB4桁末尾00で3代目でしょうか?この後サンシャインジュニア、XB-1と血脈は続くように思います。(まだあるかも)そんなことより運輸省型式認定番号です。小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1248号クボタ B1600DT型とあります。B₁-16/B1600DTは3気筒のクボタD950型ディーゼル、927cc16.5馬力/2600rpmエンジンを搭載していました。
ブルトラB₁-1(B1600DT=農1248)に対応する機体はこちら

とまあ、このように同じD1600DT型が2つの番号、1248と1284を持っています。型式と番号が一対一の対応(普通はそうですよね?)であれば、これはどちらかが間違っているということになります。

一応、シートにも記入しておきます。B1600DTの1284と1248・・・存在しているのは間違いないですから両方残しておきましょう。
一応、シートにも記入しておきます。B1600DTの1284と1248・・・存在しているのは間違いないですから両方残しておきましょう。

本家はシバウラ

拡大するとこうです。ダブって打たれているのでわかりにくいですけど、農1284号。手元の資料でもそうなっているので間違いありません。
拡大するとこうです。ダブって打たれているのでわかりにくいですけど、農1284号。手元の資料でもそうなっているので間違いありません。

しかしこちらの方が本物っぽい

クボタサンシャインjr.B1600DTの銘板です。思いっきり農1284号と書いてあります。しかし、これは銘板の発注ミスで、実際の番号は農1248号なんです。
クボタサンシャインjr.B1600DTの銘板です。思いっきり農1284号と書いてあります。しかし、これは銘板の発注ミスで、実際の番号は農1248号なんです。ややこしいですね。確かに数字を見るとどっちがどっちだかわからなくなります。

クボタの方が本来1248とすべきところを1284と取り違えてしまった・・・という顛末でした。こういうこと、ごくごく少ないですけど、あります。

なんとなーくサービスみたいに表示しているので、こういうことが起こってしまうのでしょう。

「今更ミスをほじくり返してなんになるのか」という向きもありましょうが、微笑ましくて良いではないですか。やることをやりきって商品を世に送り出し、ホッとしてちょっとしたことで手違いが起きる・・・なんだかわかるような気がします。

今朝はここまでです。それではまた明日!

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