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毎日オークションの写真でサクッと「朝1分の農機考古学」『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝見つけた1976年運輸省型式認定のイセキTX1300Fの銘板に書かれている型式はミスプリント(文字が消えているだけかもしれないですけど)じゃないかな?というお話です。運輸省に登録された型式は1つのはずで、2種類あることはないからです。
このTX1300F銘板はミスプリではないだろうか?
![ネットオークションで見つけてきたイセキTX1300Fです。これまでの収集から、商品名の最後の文字「F」は四駆を表しているのは間違いないです。そしてこの写真。わかりにくいですがFタイヤがラグタイヤです。二躯のトラクターにラグタイヤを履かせた訳ではないのはホーシングを見てもわかります。つまり、これはちゃんとした四駆のマシン。](https://oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/iseki_TX1300F-1-504x378.jpg)
![そして、その機体の説明写真です。シフトパターンの書かれたステッカーにもTX1300Fとありますが、運輸省型式認定番号銘板に注目してください。小型特殊自動車u運輸省型式認定番号農967号ヰセキTX1300型とあります。TX1300F型となっていないのです。](https://oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/iseki_TX1300F-2-504x378.jpg)
小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農967号
ヰセキ TX1300型
とあります。TX1300F型となっていないのです。
以前見たのはこう
![オークションで見つけたイセキTX1300Fです。外国のオークションのようですが、ここのオークションは写真が綺麗で豊富。日本語なのでおそらく読めないと思うのですが、かなりの確率で運輸省型式認定番号銘板を写していてくれている、ありがたいオークションです。](https://oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/10/iseki_TX1300F-1-504x336.jpg)
認定型式は2つないはず
![シートに記入するとこうなってしまいます。運輸省に認定された型式は資料からTX1300Fとわかっています。したがって、TX1300となるとと〜〜〜っても似てるんですが、別の型式となるはずです。](https://oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/sheet-11-504x290.jpg)
じゃTX1300は?
![二駆のTX1300、なぜか同じ1976年にも関わらず、少し離れて登場しています。農1007号です。](https://oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/sheet2-504x290.jpg)
この運輸省型式認定番号銘板は、明確な表示の規定があるわけでもなく、型式自体はちゃんと登録されているわけですから、内容が違ったとしてもユーザーには何も不都合はありません。
ですから「変わり種を見つけてしまってちょっと面白かった」程度の話ですみません。
以前も番号被りがあった
![](https://i2.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/B1600DT_base.jpg?ssl=1)
![幸いなことに、サンシャイン.jrB1600DTの運輸省型式認定番号が撮影されていました。小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1284号クボタ B1600DT型とはっきり読めますよね?B1600DTはクボタ3気筒927cc16馬力/2800rpmのD950型ディーゼルエンジンが搭載されていました。](https://i2.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/%E8%BE%B21284%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%82%99%E3%82%BFB1600DT.jpg?ssl=1)
![](https://i2.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/2.jpg?ssl=1)
![ではこれはどうでしょう。別の機体のものです。こちらも車運輸省型式認定番号 農1284号クボタ B1600DT型と読めると思います。つまり、写真が不鮮明で勘違いしているわけではないと思います。](https://i0.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/2-1.jpg?ssl=1)
![](https://i2.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4-1.jpg?ssl=1)
![ではこちらはどうか・・・僕には小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1248号クボタ B1600DT型と読めます。](https://i0.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4-3.jpg?ssl=1)
![](https://i0.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/3.jpg?ssl=1)
![さらにこちら。写真小さいですが小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1248号クボタ B1600DT型と読めます。](https://i2.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/3-1.jpg?ssl=1)
![](https://i1.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/1.jpg?ssl=1)
![さらに別の機体です。小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1248号クボタ B1600DT型と書かれているのは間違いないですよね?](https://i0.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/1-1.jpg?ssl=1)
![ネットオークションで探してきたクボタ・ブルトラB₁-16別名B1600DTです。ブルトラはB4桁末尾000、B4桁末尾001ときて、B₁-16別名B1600、つまりB4桁末尾00で3代目でしょうか?この後サンシャインジュニア、XB-1と血脈は続くように思います。(まだあるかも)](https://i1.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/kubota_tractor_B1-16.jpg?ssl=1)
![そんなことより運輸省型式認定番号です。小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1248号クボタ B1600DT型とあります。B₁-16/B1600DTは3気筒のクボタD950型ディーゼル、927cc16.5馬力/2600rpmエンジンを搭載していました。](https://i2.wp.com/oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/%E8%BE%B21248%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%82%99%E3%82%BFB1-16.jpg?ssl=1)
とまあ、このように同じD1600DT型が2つの番号、1248と1284を持っています。型式と番号が一対一の対応(普通はそうですよね?)であれば、これはどちらかが間違っているということになります。
本家はシバウラ
![拡大するとこうです。ダブって打たれているのでわかりにくいですけど、農1284号。手元の資料でもそうなっているので間違いありません。](https://oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/1284-504x209.jpg)
しかしこちらの方が本物っぽい
![クボタサンシャインjr.B1600DTの銘板です。思いっきり農1284号と書いてあります。しかし、これは銘板の発注ミスで、実際の番号は農1248号なんです。](https://oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/1284-2-504x163.jpg)
クボタの方が本来1248とすべきところを1284と取り違えてしまった・・・という顛末でした。こういうこと、ごくごく少ないですけど、あります。
「今更ミスをほじくり返してなんになるのか」という向きもありましょうが、微笑ましくて良いではないですか。やることをやりきって商品を世に送り出し、ホッとしてちょっとしたことで手違いが起きる・・・なんだかわかるような気がします。
今朝はここまでです。それではまた明日!