1959年発売、多分1961年型式認定の農156号。耕うん機ホンダの黒船F150「朝1分の農機考古学」

PVアクセスランキング にほんブログ村

毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1961年運輸省型式認定と思われるホンダ耕うん機F150です。残念ながら銘板を確認したわけではなく、手持ちの資料から拾った番号です。実際に見つけたら痺れるでしょうねぇ・・・

展示プレートには、強制空冷4サイクル倒立2気筒OHV/排気量154cc変速機/前進6段/後進2段/常用出力/5PS/5,000rpm ホンダ初の汎用完成品。耕耘機で世界初のOHV倒立2気筒エンジンは低速重視。自動遠心クラッチとギヤ駆動採用。低重心、手元集中操作で扱いやすさを追求した。とあります。
ホンダのコレクションホールで見た、耕うん機のF150です。展示プレートには、強制空冷4サイクル倒立2気筒OHV/排気量154cc変速機/前進6段/後進2段/常用出力/5PS/5,000rpm ホンダ初の汎用完成品。耕耘機で世界初のOHV倒立2気筒エンジンは低速重視。自動遠心クラッチとギヤ駆動採用。低重心、手元集中操作で扱いやすさを追求した。とあります。
ホンダのコレクションホールの記事はこちらです。F150については、これまでの農機会社のやり方に新風を吹き込んだセンセーショナルな機械としてヰセキの社史に多くのページを割いてそのショックが語られていました。

ヰセキの社史に「殻を打ち破ったホンダ」とタイトルして、農機具新聞の引用が載っているので少し引用します。

近年の農機具業界ーというよりある意味では農機業界はじまって以来のトピックス・ニュースといってもよいほど業界の話題を根こそぎさらった大ニュースーー人呼んでこれを“ホンダ旋風”と称しているが、事実その呼び名にたがわず、この旋風は強風が台風へとテンポを速めて、工業界、販売業界を吹きまくり、その猛威は際限なく全業界に広まる一方であった。

井関農機60年史p113

他社の社史に新聞を引用してまでこのように書かせる・・・しかも、引用した内容が「これでもか!」という感じの、慣用句である「旋風」では足りずに台風まで持ち出した書きっぷりです。

たった四杯で夜も眠れず・・・もう、黒船ですよね? そんなショックをもたらしたF150は、単体で見ると別になんてことはない可愛らしい耕うん機です。

つまり、そのショックは現代の耕うん機が、時空の歪みにより昔の時代にタイムスリップして登場した・・・そんなイメージなのでしょう。

そのF150は手持ちの資料によると、農156号でした。発表は1959年4月ですが、型式認定は1961年だと思われます。昔は結構このズレが大きかったようです。多分、トレーラーを引いていて警察に止められたり、型番を確認したりなどということはなかったのでしょう。
そのF150は手持ちの資料によると、農156号でした。発表は1959年4月ですが、型式認定は1961年だと思われます。昔は結構このズレが大きかったようです。多分、トレーラーを引いていて警察に止められたり、型番を確認したりなどということはなかったのでしょう。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

今日はめぼしいものが発見できなかったので、資料から拾って出してしまいました。まだ400ちょっとしか見つけていないのに、もう詰まってきてしまったということですね。今朝はここまでです。それではまた明日!

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です