微妙だけど1968年生まれ、ヤンマー自脱キャリー(自走式自動脱穀機)PF-1A「昔のカタログ」

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今日はShioikaさんに送ってもらった、ヤンマー自脱キャリー(自走式自動脱穀機)PF-1A、昔のカタログシリーズです。ここ2・3日ブームだったコンバイン関係の興味が繋がりました。ちゃんとした写真を見たかった、ヤンマー脱穀機関係のフロンティア、PF-1Aの正確な姿がわかって嬉しいです。

Shioikaさん、いつもありがとうございます!

鉄キャタの自脱キャリーPTC-1Bをおさらい

昔はバインダー(稲を刈って結束する機械)があったので、刈れない脱穀機も需要があったということなんですね!それを考えると、稲を刈って、脱穀して、刻んでばら撒いてしまうコンバインを買うと、一気にバインダーとこの自走式脱穀機が必要なくなってしまいます。

格調高い70’sヤンマーカタログの表紙

田植機で成功の一歩手前で逆転され、バインダーの開発遅れに焦ったヤンマーですが、このころのカタログは本当に格調高い感じです。また、当時の稲作中心の生活を知る上でも貴重な資料となっていると思います。特にスナップ写真が素晴らしい!おばあさんが孫をおんぶしている写真など、とっても自然です。
田植機で成功の一歩手前で逆転され、バインダーの開発遅れに焦ったヤンマーですが、このころのカタログは本当に格調高い感じです。また、当時の稲作中心の生活を知る上でも貴重な資料となっていると思います。特にスナップ写真が素晴らしい!おばあさんが孫をおんぶしている写真など、とっても自然です。(おばあさんでなかったらものすごく失礼にあたるので、女性に訂正!)
ネットで写真見つけたヤンマーのPF1A自走・自脱ハーベスター。ヤンマーの社史によれば、PTC-1Bより1年早い1968年-1970年となっています。ホイール自走式の方が早く世に出ていたのですね。3輪式で安定も悪そうですし、タイヤも小さく乾きの悪い田んぼでは苦労しそうです。
ネットで写真見つけたヤンマーのPF1A自走・自脱ハーベスター。ヤンマーの社史によれば、上のおさらいのPTC-1Bより1年早い1968年-1970年となっています。ホイール自走式の方が早く世に出ていたのですね。3輪式で安定も悪そうですし、タイヤも小さく乾きの悪い田んぼでは苦労しそうです。

今気がついたのですが、これ、このまま写真奥に向かって進む感じで、手前が後ろ、ハンドル部分なんですね!

三輪のモノは僕の頭の中で三輪車のように1輪部分が前・・・という思い込みがあるのですっかりそんな目で見ていました。1輪は尾輪だったのです。

簡易自走式自動脱穀機PF-1A

1.抜群の経済性と、脱こく性能を高めるディーゼルエンジンを搭載!とあります。確かに「!」とつけるほど高級で驕った感じがします。もしかしたら当時のガソリンエンジンには負荷が大きすぎたのかもしれませんけど。
1.抜群の経済性と、脱こく性能を高めるディーゼルエンジンを搭載!とあります。確かに「!」とつけるほど高級で驕った感じがします。もしかしたら当時のガソリンエンジンには負荷が大きすぎたのかもしれませんけど。

また、こう書いてあります。

●省エネルギー時代にマッチしたヤンマーディーゼルエンジンが原動力。
安価な重油を、一滴のムダもなく完全燃焼させ、大きな力に変えるので、少ない経費で運転でき、経済性は抜群です。

カタログより

「一滴のムダ」って・・・少し表現が大げさにも思えますが、このカタログはオイルショックの翌年1974年のものと思われ、「燃料報国」をいうキャッチフレーズを押し出していたヤンマーとしてはごく普通のものでした。

ウィキペディアで見ても、危機だのショックだのがずらずらと並んでいますから、その表現がしっくりくるほどの「ショック」でもあったのだと思います。

それと、もうひとつ

●足回りには、振動が少なく、スリップのないピロータイヤを採用。軟弱地や悪路で、その機動性の良さを実証します。

カタログより

ピロータイヤってなんだ?と思って調べたのですが、よくわかりませんでした。

「しいな」ってなんだ?

細い農道でもスイスイ走る!!スマートな自走自脱 機械のカタログなのですが、僕は機械以外のところで引っかかりまくってます。
細い農道でもスイスイ走る!!スマートな自走自脱

機械のカタログなのですが、僕は機械以外のところで引っかかりまくってます。

●選別部は、流こく板・揺動装置と独特の唐箕で、“ホコリ”と“しいな”を完全にきれいに選り分けます。

カタログより

“しいな”ってなんだ?

すみません。ポピュラーな言葉なのかもしれませんが、僕は本当に物を知らないのです。もちろん稲関係、農業関係なのは間違いがないのはわかるのですが・・・

調べてみると・・・

しいな
しひな 【粃・秕】

皮ばかりで実がない、もみ。また、よく実が入らずにしなびた果実。

ですって!あまり実が充実していないモミのことを「しいな」というんですか?

よい意味ではないような気がしますが、苗字に音が割り当てられたりしているのできっと別の意味もあるのでしょうね。

こんな機械!

興味の赴くまま、色々ぶっ飛んじゃいます

こういう機械だったんですねぇ・・・せっかくなので大きく切り出しちゃいました。
こういう機械だったんですねぇ・・・せっかくなので大きく切り出しちゃいました。

そしてこのように使うのですね

本当にこのころのヤンマーのカタログは素晴らしい!風景の中の商品というか、生活の中の商品というか・・・商品カタログとしてはPF-1Aが突出していないので失敗かもしれませんが、いいですねぇ・・・この機械、こんな風に使う物なんですね。
本当にこのころのヤンマーのカタログは素晴らしい!風景の中の商品というか、生活の中の商品というか・・・商品カタログとしてはPF-1Aが突出していないので失敗かもしれませんが、いいですねぇ・・・この機械、こんな風に使う物なんですね。
スペック表も出しておきますね。
スペック表も出しておきますね。

少し気がかりなのは

カタログ末尾の番号から推察するに1974年のカタログなのですが、ここで少し気になることがあります。ヤンマーの社史、資料の年表を書き写してみます。

ヤンマー自走・自動脱穀機縦年表です。タイトルで1968年生まれとしたFP-1Aですが、ここではFP1A表記となっています。
ヤンマー自走・自動脱穀機縦年表です。タイトルで1968年生まれとしたFP-1Aですが、ここではPF1A表記となっています。

そして、先のカタログが1974年のものだとすると、年表ではPF1Aの販売は終了し、PFシリーズの販売期間となっています。

もしかしたらPF1AとPF-1Aは違うものなのでしょうか? この辺りは今朝の時点では解決せず謎のままです。

相変わらず尻切れとんぼで今日も終わります。それではまた明日!

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