昔の写真を整理しています。今日は北海道開拓の村で見た、国産最初の畑作用乗用トラクター(とクボタが言ってます)クボタT15「撮りトラ」です。
これがその国産初のトラクターT15
T15を見るのは2機目ですが、どちらもオリジナルかも・・・と思われるようなきれいな機体です。
クボタ100年 KUBOTA The First Hundred Yearsにこうありました
当社は、昭和32年から乗用トラクタの研究を始めた。研究者らは北海道の農家に長期間にわたって泊まり込み、農作業の手伝いをしながら、トラクタの構造・機能・用途など農家ニーズを一つひとつ解明していった。設計・試作・テストを繰り返し、600時間を越える連続運転や、兵庫県の城崎から堺工場までの耐久走行テストなどを重ねた。3年後の35年に、エンジン・車体とも純国産の、畑作用乗用トラクタT15形が完成した。
クボタ100年 KUBOTA The First Hundred Years p117
熱いです。いまではなかなかできない感じ・・・大変ではあったでしょうけど楽しかったでしょうね。
それと、兵庫県の城崎から堺工場までの耐久走行テスト!城崎とは城崎温泉のことでしょうか?なんだかこれも楽しそう。
それよりも僕として驚いたのはこの部分の距離が道のりで180キロくらいしかないということ・・・淡路島あたりから日本海まで最短距離の直線で100数十キロしかないじゃないですか!
なんだかニッポン、この部分すごく薄い・・・(すみません・・・今まで考えたこともない上に地理に疎くて)
T15だけでなく、T18もあったんですよ!
畑作用トラクターはT15だけでなく、T18もありました。ただ「国産初」でないために、このような展示をされているのは見たことがないですけど・・・
少し(大きく)話は飛びますけど・・・
例を引いたクボタ100年 KUBOTA The First Hundred Yearsの117pに興味を引く写真が載っていました。
40キロと言ったら相当重いです。先ほどの耐久テストの根拠ではないですが、『軽量、超小型』を表すのにこの写真が適切かどうか・・・
おそらく「女性(かよわい)でも持てます」ということを言いたいのだと思うのですが、彼女の怪力のほうがクローズアップされてしまうような気がしてならない・・・
少し調べてみると【建設論評】25㎏という重さ 運ぶ人への配慮という記事が見つかりました。読むとなかなかおもしろいです。
新入社員のとき、袋詰めセメントは1袋の重さが50㎏あった。現場の職人さんがセメントを楽々と運ぶのを見て私も担(かつ)ごうとしたがビクともしない。肩にはとても背負えず、ようやく両手で前に抱きかかえてよたよた歩くのが精一杯で重かった
【建設論評】25㎏という重さ 運ぶ人への配慮
袋セメントの重量は、左官業界などの要請で1971(昭和46)年にそれまでの50kgが40kgとなり、さらに96(平成8)年からは現在の25kgとなった。
プロの男の人ですら40kgを25kgにしてと頼むくらいですから、40キロの発動機をニコニコ持つ(運ぶわけではないにしろ)あの女性はやはり力持ち・・・
・・・最後はすっかりセメント袋と発動機に持っていかれました。今日は困難ところです。それではまた明日!