今日は時間がないのでさらっと行きます。
Nさんに連れて行ってもらった(Nさんありがとうございます!)、茨城県稲敷郡美浦村にあるスガノ農機の本社工場にある、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』の分館?で見た、イセキのハンドトラクター、KF850「撮りトラ」です。
すみませんっ!時間がなくなっちゃいました。続きは帰ってきてから・・・
帰ってきたので追記します。
これまでのような、フレームの上に汎用エンジンを載せ、ベルト駆動で作業機を動かすような耕耘機から、このようなワンボディの耕耘機への転換は、本田のF150の爆発的なセールスから始まったのでしたよね!
このKFのくだり、なかなか面白いので(井関農機60年史P118より)下記に引用します。
当初は「KF20F型」「KE42型」という名称の2機種であったが、34年7月、KF20F型が「KF850型」KE42型が「KB500型」と改称され、開発は急テンポで進捗した。
といっても、F150型に対抗できる新製品という至上命令があったから、エンジン、デザイン、コスト、性能などあらゆる面に、第二研究部の全機能を動員して研究を重ね、数次にわたる実施テストなどを行なって完成、同年12月14日、東京・上野の精養軒に農林省、通産省をはじめ各界関係者約130名を招待して、当社初のワンボディ型耕耘機KF850およびKB500型を正式に発表した。
中略
KF850型の特長は、
- 耕耘部が左右に移動するので、畔際耕耘が完全にできる。
- 主クラッチは単板乾式を採用し、自動車と同じ半クラッチができる。
- 副変速装置があるので、路上走行に便利。
- 後退時、耕耘刃が自動的に停止するので安全。
- アタッチメント取付けが非常に簡単。
- 耕耘部、車輪部に防水装置がしてある。
- ボンネットを上に取付けてあるので、雨中作業も可能。
と書いてありました。生々しい開発の記録が興味深いのと、「ボンネットって雨中作業のためにあるんだ!」という発見があり、収穫は多いです・・・・というところで今日は完結。
また明日!
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