今日も昨日からの続き・・・札幌農学校第二農場で見た、クボタトラクター最初のL型、L13GR、L170R「昔のカタログシリーズ」です。
一番最初に来るのはエンジン・・・というのが興味深いです。「誇りうる」という言い回しが若干控えめ。「誇る」じゃないところがいいですね!
稲作を想定していますから泥水対策と、やはり「軽量」ということがポイントで、単気筒エンジンが採用されたのでしょうね。今聞いたら「何のこと?」となりそうな、「エンジンと車体は直結していますから、」という乗用耕耘機を意識した部分も時代を感じさせます。
次にくるのはロータリーです。
あらゆる作業に能率がよいロータリ
■ロータリは、センタードライブ式で、効率のよい直結形です。
■耕うん幅は、1,120ミリ(約3.7尺)で非常に広く、後輪タイヤ幅よりも広いので車輪アトも残らず、アゼぎわ耕うんもきれいにできます。
■ロータリの脱着は簡単に行なえます。取外しても油もれするようなことはありません。
■ロータリの軸爪回転は、車速に関係なく4段に変速できますから、お望みの回転を選ぶことができます。
■トレーラの牽引は、ロータリ装置を取外すことなく行なえますから非常に便利です。
次は車両のコンパクトさを謳っています。
狭い水田や畑でも能率の上がる足まわり
■車輪幅が前輪で790ミリ、後輪で780ミリになりますから狭い農道でも楽に走れます。
■デフと左右独立のブレーキによって片側の車輪を止め、それを中心に一点旋回できますから、軟弱な水田でも隣接耕うんが容易に行なえます。
今まで人力や蓄力での作業をトラクターに置き換える・・・ということでこのようなサイズになったのかもしれません。これ、よく考えるとものすごく幅が狭いです。以前見て驚いた、JB13とあまり変わりません。
そしてカタログ最後はその他
その他
■作業機の昇降は油圧式で、油圧ポンプはエンジンに直結していますから、エンジンが回転している限りクラッチペダルを踏んでも作動します。
■車種は農耕用小型特殊自動車ですから届け出が簡単です。
■特別付属品の3点リンクを使用することによってプラウ、スキなどの使用もできます。
プラウやスキは3点リンクが必要だけど、ロータリーだと3点リンクは必要ないんですね。
今日は時間がないのでここまでです。まだ続きます。また明日!