計算上は意外と安い?80年前、1910円のフォードソントラクター・・・「撮りトラ@土の館」

昨日のすばらしい晴天から一転して今日はどんよりとした曇り。暗く寒い朝には生物の活性度が落ちるみたいで、寝坊はしてしまうしヤル気もイマイチ。お天道様のエネルギーが恋しい一日のはじめです。

今日は、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、フォードソン トラクター「撮りトラ」です。

80年前のトラクタ 1922年(大正11)英国のフォードソン社で製作した内燃機関初期のもの、ガソリンで始動石油に切り替える。22馬力。 大正12年八雲町の徳川農場導入、主にモアーで牧草刈り作業。昭和30年に元山牧場で譲り受けプーリーの動力作業に長年仕様後、大切に保存していた。「国内でも希少価値の高い産業遺産の1台」  フォードソントラクタ 1922年(大正11) フォードソン社製(アメリカ)F22馬力 クランクハンドルでガソリンで始動、石油に切替え、内燃機関としては初期の80年前のもの。 1923年(大正12) 八雲町徳川農場で導入、国内で2〜3台めのもの。当時の価格1910円は米140俵ほどの時代、付近の農家の驚きの様子が八雲町史に記されている。徳川農場閉鎖になり、そのち元山氏が譲り受け、使用後保存していた。 国内現存機種では希少価値の高い産業遺産の一台。
大正時代のトラクター。車輪が鉄です。でも、みょうにツルンとしていて美しい。
80年前のトラクタ
80年前のトラクタ

80年前のトラクタ
1922年(大正11)英国のフォードソン社で製作した内燃機関初期のもの、ガソリンで始動石油に切り替える。22馬力。
大正12年八雲町の徳川農場導入、主にモアーで牧草刈り作業。昭和30年に元山牧場で譲り受けプーリーの動力作業に長年使用後、大切に保存していた。「国内でも希少価値の高い産業遺産の1台」

これは石油発動機ってことですよね?

さらにはキャプションを読んでみましょう。
さらにはキャプションを読んでみましょう。

フォードソントラクタ

1922年(大正11) フォードソン社製(アメリカ)F22馬力
クランクハンドルでガソリンで始動、石油に切替え、内燃機関としては初期の80年前のもの。
1923年(大正12) 八雲町徳川農場で導入、国内で2〜3台めのもの。当時の価格1910円は米140俵ほどの時代、付近の農家の驚きの様子が八雲町史に記されている。徳川農場閉鎖になり、そのち元山氏が譲り受け、使用後保存していた。
国内現存機種では希少価値の高い産業遺産の一台。

FORDSON TRACTOR

Year: 1922(Taisho 11) Manufacturer: Fordson(America)
Output: 22ps Fuel: Starts with gasoline, runs on kerosene

One of the first internal combustion tractors built over 80 years ago. The Tokugawa Farm in Yagumo-cho purchased two Fordsons in 1923(Taisho 12), at a time when there were only 2 or 3 in the country. The surrounding farmers were amazed at this extravagant acquistition because the price of 1910 Yen was equivalent to 140 bushels of rice at time. Eventually it came into the hands of MR. Motoyama who has been preserveing its condition. Even now, it is one of very few models of its type, making it a true industrial treasure.

このトラクター、1910円だったそうです。そしてそのお金で米を140俵ほど買えたとか・・・どうもすごい値段のようですが、ちょっと気になって調べてみました。

現在の米の値段を調べてみると、1俵=15000円という結果がヒットしました。これを採用して計算すると、140俵×15000円=210万円。

210万円というとシンプル装備の小型トラクターくらいのイメージです。

クボタ B21X Special B21Xスペシャル B21XMARF14 価格¥2,086,560 ●水冷4サイクル3気筒ディーゼル21馬力 排気量1123cc ●ノークラッチで楽々変速、グライドシフト(F仕様) ●NB倍速でラクラク極小旋回 ●軽い力でラクラク、パワーステアリング ●長時間の作業でも快適、デラックス(死語)シート ●未来へつなごう!元気農業キャンペーン スペシャル機
クボタ B21X Special B21Xスペシャル B21XMARF14 価格¥2,086,560 ●水冷4サイクル3気筒ディーゼル21馬力 排気量1123cc ●ノークラッチで楽々変速、グライドシフト(F仕様) ●NB倍速でラクラク極小旋回 ●軽い力でラクラク、パワーステアリング ●長時間の作業でも快適、デラックス(死語)シート ●未来へつなごう!元気農業キャンペーン スペシャル機

↑このくらいでしょうか・・・もう少し調べてみると、大正時代の1000円は現在のいくらでしょうか?という質問に、「200万円くらい」という答えもありました。これだと倍くらいになります。それでも400万円ほど・・・

プライスタグにはクボタT23Dスペシャルと書いてありますが、機体のほうを見るとT25DSpecialのバッジが付いていますから、T25Dスペシャルです。 kubota T25D T25DFQBMAPC2RF7SC クボタT25Dスペシャルパワクロ プライスタグには、 価格¥3,721,680 ★ 25馬力 ★スピード、パワー、仕事はかどる性能 ★快適と安心を兼ね備えた移住空間 ★スムーズかつ制度の高い自動制御(MA仕様) ★土作りを変えてきたパワクロ、乗り心地も大きく進化(PC仕様) とあります。
プライスタグにはクボタT23Dスペシャルと書いてありますが、機体のほうを見るとT25DSpecialのバッジが付いていますから、T25Dスペシャルです。 kubota T25D T25DFQBMAPC2RF7SC クボタT25Dスペシャルパワクロ プライスタグには、 価格¥3,721,680 ★ 25馬力 ★スピード、パワー、仕事はかどる性能 ★快適と安心を兼ね備えた移住空間 ★スムーズかつ制度の高い自動制御(MA仕様) ★土作りを変えてきたパワクロ、乗り心地も大きく進化(PC仕様) とあります。

↑400万円ピッタリというの、なかなかないですねえ・・・

いずれにせよ、キャプションの中で良く見た「家一軒買える」という感じではないのが不思議です。お米のお金としてはそんなにズレていないように見えるので、もしかしたら代金を一桁間違えているか、本当に家が買えないくらいのお金だったのかどちらかですね。

大正時代の金銭感覚、今とは基準が大きく違ったのでしょう。基準として当時から変わらない価値を持っているもの・・・なんでしょうねえ・・・

ちょっとズレてしまうかもしれませんが、僕は国の物価を比べるときに世界中どこにでもある気持悪い飲料、コーラ1缶の値段をみることにしています。コーラが200円だったら何を買っても大体日本に比べて倍のお金を払う感覚・・・そんなふうに・・・

フォードソントラクタ 1922年(大正11) フォードソン社製(アメリカ)F22馬力 クランクハンドルでガソリンで始動、石油に切替え、内燃機関としては初期の80年前のもの。 1923年(大正12) 八雲町徳川農場で導入、国内で2〜3台めのもの。当時の価格1910円は米140俵ほどの時代、付近の農家の驚きの様子が八雲町史に記されている。徳川農場閉鎖になり、そのち元山氏が譲り受け、使用後保存していた。 国内現存機種では希少価値の高い産業遺産の一台。  FORDSON TRACTOR  Year: 1922(Taisho 11) Manufacturer: Fordson(America) Output: 22ps Fuel: Starts with gasoline, runs on kerosene  One of the first internal combustion tractors built over 80 years ago. The Tokugawa Farm in Yagumo-cho purchased two Fordsons in 1923(Taisho 12), at a time when there were only 2 or 3 in the country. The surrounding farmers were amazed at this extravagant acquistition because the price of 1910 Yen was equivalent to 140 bushels of rice at time. Eventually it came into the hands of MR. Motoyama who has been preserveing its condition. Even now, it is one of very few models of its type, making it a true industrial treasure.
アスファルトの上を走るとすごい音と振動になりそうです。当時は道のほとんどが未舗装だってことでしょうか。

それにしても、本当にスッキリしています。ストップランプやウインカーなど、電気を使う部分がないのでその分の装備がないことでスッキリしているのでしょうか・・・発電機や配線が必要ないですものね。

何だか寝坊したせいで時間がなくなっちゃいました。続きはまた明日!

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“計算上は意外と安い?80年前、1910円のフォードソントラクター・・・「撮りトラ@土の館」” への4件の返信

  1. 楽しく拝見させてもらっております。100年前のフォードソンF型が、群馬県嬬恋村で確認されました。ゴールデンウィークに展示します。多くの皆さんに新緑の嬬恋へお越しいただけると幸いです。「嬬恋フォードソン トラクター 」で検索してみてください。

  2. 山葵さん おはようございます

    シンプルトラクター、風呂釜付きブレーキなしですか・・・
    どうりでツルンとしているわけですね

  3. このトラクター、ブレーキが付いていないんですよ。
    ウォームギアが取り付けてあるので、クラッチを切るとピッタリ止まれる仕掛けです。
    ラジエターも循環ポンプがありません。風呂釜と一緒ですね。

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