実は赤いTSシリーズの末っ子。ヰセキTS2500「撮りトラ」

赤いイセキトラクターTSシリーズは、以前TS1700TS2400TS2800と紹介してきました。今日はその赤いTSシリーズの中核、TS2500「撮りトラ」です。

 

イセキTS2500です。ずいぶん車体が傾いているように見えます。トラクターって、こんなにスイングするものなのですね。それとももしかして壊れてる??

イセキTS2500です。ずいぶん車体が傾いているように見えます。トラクターって、こんなにスイングするものなのですね。それとももしかして壊れてる??

 

銘板を読んでみます。 小型特殊自動車 運輸省型式認定番号 農 835 号 ヰセキ TS250型 検査合格証票 井関農機株式会社 ヰセキ 名称 ヰセキトラクター 型式 TS 2500 型 1.184ℓ 25p.s/2600r.p.m. 機番 NO.002706 井関農機株式会社 とあります。 運輸省用の名前はTS250なんですね!

銘板を読んでみます。

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農 835 号
ヰセキ TS250型

検査合格証票
井関農機株式会社

ヰセキ
名称 ヰセキトラクター
型式 TS 2500 型
1.184ℓ 25p.s/2600r.p.m.
機番 NO.002706
井関農機株式会社

とあります。
運輸省用の名前はTS250なんですね!

 

『井関農機60年史』によると、昭和40年代の初めは農機メーカーにとって、トラクターの品揃えは経営戦力上の大きな課題となっていて、中型トラクターのラインナップを完備することは市場制覇の鍵と見られていたそうです。

 

僕が見ただけでも同じ顔の赤いTSは、TS1700、TS2400、TS2500、TS2800とあり、「こんなに細かくわけて意味があるのだろうか?」と、思っていたのですが、そういう空気の中で生まれたラインナップだったのですね。

僕が見ただけでも同じ顔の赤いTSは、TS1700TS2400、TS2500、TS2800とあり、「こんなに細かくわけて意味があるのだろうか?」と、思っていたのですが、そういう空気の中で生まれたラインナップだったのですね。

 

少しその『井関農機60年史』を引用しますと・・・

 

45年7月に新シリーズ第一号機として商品化したのが「TS2400型」で、以後52年までに各種改良を加えてモデルチェンジを図り、16馬力から35馬力まで8機種構成のTSシリーズを完成した。

 

とあります。

 

ちょっとわかりにくいですが、拡大して確かめてみると2気筒のようでした。(tractordata.comによると3気筒と書いてあるのですが・・・)

同じ顔なんで感動が薄いですが、昭和45年(1970年)生まれ、これが赤いTSシリーズの長兄、TS2400。

 

『井関農機60年史』は続けます。

 

47年には「TS2000型」(20馬力)、「TS2800型」(28馬力)、を開発し、続く48年には「TS1700型」(17馬力)、「TS2200型」(22馬力)、「TS2500型」(25馬力)を加えてシリーズの中核部を整えた。

 

と、書いてあります。

 

イセキTS2800です。この写真を見て一番初めに目に飛び込んできたのがフロントのおもり。レールの切れ端を番線で縛っただけ・・・人柄が現れてますねえ・・・。もちろん、悪い意味に取らないでくださいね。僕もこっちサイドの人間なので「シンパシーを感じる」という意味です。

昭和47年(1972年)生まれ、これが赤いTSシリーズの真ん中、TS2800。

 

昭和48年(1973年)生まれ、これが赤いTSシリーズの第三世代、TS1700。

 

昭和48年(1973年)生まれ、そして赤いTSシリーズの末っ子、今回の主人公TS2500。

昭和48年(1973年)生まれ、そして赤いTSシリーズの末っ子、今回の主人公TS2500。

 

TS2500のスターターモーターです。なんか見たことある・・・

TS2500のスターターモーターです。なんか見たことある・・・

 

「いすゞ」と書いてあります。 日興電機工業株式会社のスターターモーターではないでしょうか?

「いすゞ」と書いてあります。
日興電機工業株式会社のスターターモーターではないでしょうか?

これ見たことがある

 

発売は1975年か1976年か1977年あたり、二輪駆動の3気筒1,463ccディーゼルエンジン、28馬力/2600rpmの青いトラクターです。

同じものがこれに付いているのを見ました。TS2810、二輪駆動の3気筒1,463ccディーゼルエンジン、28馬力/2600rpmの青いトラクターです。

 

発売は1975年か1976年か1977年あたり、二輪駆動の3気筒1,463ccディーゼルエンジン、28馬力/2600rpmの青いトラクターです。

TS2810のスターターモーター NIKKO ELEC.IND.CO..LTD.とあります。

 

 

発売は1975年か1976年か1977年あたり、二輪駆動の3気筒1,463ccディーゼルエンジン、28馬力/2600rpmの青いトラクターです。

拡大してみると上の9-8210-0608-0・・・TS2400のものと全く同じ部品です。やはりいすゞと書いてあります。

 

再三の引用で恐縮ですが、『井関農機60年史』にこうあります。少し長いですが興味深いです。

 

TSシリーズの最大の特長は、何といってもいすゞ水冷ディーゼルエンジンを搭載したことである。いすゞエンジンは好評で、故障などによる市場の苦情も一掃され、やっと空冷ディーゼルから抜け出すことができた技術者たちは、「これでヰセキトラクタが本物になった」と実感した。

 

とあります。僕から見ると音といい構造といい、好ましく思えた空冷ディーゼルですが、故障が多くユーザーとエンジニアには評判が良くなかったのですね・・・

「これでヰセキトラクタが本物になった」という記述がライブ感があってとてもいいです。

 

ちなみに冒頭で紹介したTSのラインナップは昭和50年(1975年)から青くモデルチェンジして、TS1610/TS1910/TS2210/TS2510/TS2810になり、それに同じく昭和50年(1975年)にTS3510が加わりました。

昭和52年(1977年)にTS2205/TS3110を加えた8機種のTSシリーズの完成ということになったようです。

 

これ、TS2500のオイル注入口だと思うのですが、兄弟だけあってTS2810と似ています。

これ、TS2500のオイル注入口だと思うのですが、兄弟だけあってTS2810と似ています。

 

発売は1975年か1976年か1977年あたり、二輪駆動の3気筒1,463ccディーゼルエンジン、28馬力/2600rpmの青いトラクターです。

TS2810です。キャップには滑り止めが施されていますが、似たような位置、似たような形ですよね!

 

ヰセキのサイトに取説が載っていました!

 

ヰセキのカタログと取扱説明書が同時に見られる画期的なサイト。どんどん内容が充実してきているようです。資料を探し出してはスキャンする方がいらっしゃるのでしょう。いつもありがとうございます!大変楽しめています。

ヰセキのカタログと取扱説明書が同時に見られる画期的なサイト。どんどん内容が充実してきているようです。資料を探し出してはスキャンする方がいらっしゃるのでしょう。いつもありがとうございます!大変楽しめています。(見るためには、めんどくさくてもヰセキのサイトのご利用条件同意から始めてみてください!)

 

この頃の取扱説明書の図は手描きなんですね!

この頃の取扱説明書の図は手描きなんですね!

 

こちらはスペックシート。

こちらはスペックシート。

 

今日はここまでです。また明日!

 

 

 

 

 

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