いかにもトラクターらしい形、FORDSON DEXTA・・・「撮りトラ@土の館」

今日は、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、フォードソン社のDEXTA、キャプションによればT4型、「撮りトラ」です。

大きな曲線のエンジンフードで、いかにもトラクターらしい形。よく考えたらほとんどエンジンが丸見えなんですよね。ラジエター全部を覆って、エンジンに屋根を掛けただけで、必要のないことはしていない感じです。

Fordson Dexta この、前輪の車軸につながっている「舵取り棒」っていうんでしょうか・・・これ、いいですよね。いい形の棒としか言いようがないですが、何だか斧とか、櫂とか、鍬とかの柄みたいな・・・こういうのが道ばたに落ちてたら、絶対拾って振り回しちゃう。
Fordson Dexta この、前輪の車軸につながっている「舵取り棒」っていうんでしょうか・・・これ、いいですよね。いい形の棒としか言いようがないですが、何だか斧とか、櫂とか、鍬とかの柄みたいな・・・こういうのが道ばたに落ちてたら、絶対拾って振り回しちゃう。
機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
わりと顎がしっかりした大きなお顔です。
機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
赤地にクロームの浮き出しでフォードソン社のバッジ。
フォードソンのロゴ。機械を表す歯車と、人の手。人の手が掴んでいるのは麦の穂なんでしょうね。日本だったらこれが稲穂になるんでしょう。人が機械を使って麦という果実を得るのだということをシンプルに表していますね。
フォードソンのロゴ。機械を表す歯車と、人の手。人の手が掴んでいるのは麦の穂なんでしょうね。日本だったらこれが稲穂になるんでしょう。人が機械を使って麦という果実を得るのだということをシンプルに表していますね。
フォードソン・スーパーデキスタ FORDSON SUPER DEXTA
デクスタは控えめにバッジが付いていましたが、それに「スーパー」が付くと、こんなにバッジというか、車名が豪華で大きくなります。狭いオデコが全部バッジ!

少し脱線したので戻ります

機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
燃料ポンプはSIMMS。3気筒ですね。

エンジンはフォード-パーキンス F3.144 3気筒2.4Lディーゼル 32馬力/2000rpm

このSimmSの燃料ポンプは『巡航戦車の血を引く、37馬力のナフィールドユニバーサル3・・・「撮りトラ」』で見た、ナフィールドユニバーサルにも付いていました。それから、クレイスコンバインのフォードエンジンの燃料ポンプもSimmSでした。

機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
キャプションを読んでみましょう。

機種名:デキスタートラクタ
形式・仕様:T4型 32馬力
製造社・国:フォードソン社 アメリカ
導入年度:1958年(昭和33)年
使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。
 作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。

50年どころか、もう60年近く前のトラクターです。でも、この形は古さをあまり感じさせません。きっと、「どうしてこうなっているか」時が経ってもわかるような形は古くさくならないのでしょう。

あまり飾り立ててないですし、ものすごく何かが主張していることもありません。これに巨大なフィンを付けてみたり、砲弾型のランプをつけてみたりすると、途端に古くさくなるのでしょう。(僕は結構好きですけど)

機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
電装品はどうでしょう・・・
機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
ヘッドランプ。
機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
繊細なレンズカット、日本製ではなさそう
拡大してみます。「BUTLERS」MADE IN ENGLANDですね! それにしても、トラクターのランプ、10台中7〜8台は逆さまです。やっぱりこれは意図的なものなんでしょうねえ・・・
拡大してみます。「BUTLERS」MADE IN ENGLANDですね! それにしても、トラクターのランプ、10台中7〜8台は逆さまです。やっぱりこれは意図的なものなんでしょうねえ・・・

バトラーズデヴィッドブラウン1212にも付いていました。

中心にはこんなマークが・・・
バトラーズはこんなマーク
機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
この赤いランプ、もちろんバトラーズ。黄色の反射板もMADE IN ENGLANDと書いてあります。これもそうなのかなあ・・・とにかく小さめでカッコイイ。フェンダーからとび出すタイプ
かわいい! MADE IN ENGLAND BUTLERS 1515 BS2516 GRADE1 とあります。バトラーズっていうのか!
僕はバトラーズだったら、この砲弾型のほうが好きです。こちらは後ろに突き出すタイプ。バイクのテールランプなんかにも使えそうですね!

小さいので視認性という面からするとドイツのメーカーのものには劣ると思いますが、なんとなく儚い感じがいいですよね。

機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
これもバトラーズ。さっきの赤いレンズの反対側なんですけどね
機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
戦闘車両のテールランプ!これ欲しい!銘がないけどバトラーズなのかなあ・・・わかりませんけど。

こうやって見てくると、英国製の部品ばかりです。キャプションに「製造国はアメリカ」とあるのですが、車両自体も英国製と考えたほうが合理的に思えます。

機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
メーターはAC、アルバート・チャンピオン(Albert Champion)

あれーーー? ACはアメリカの会社だしなあ・・・英国製ならここにSmithが来そうなものだけど・・・

機種名:デキスタートラクタ 形式・仕様:T4型 32馬力 製造社・国:フォードソン社 アメリカ 導入年度:1958年(昭和33)年 使用経過:最初の購入者は不明。清水町柴田自工が途中で入手保存中のものを平成2年伊藤二郎が購入。  作業性能に優れていて使いやすいトラクタとして評判が良かった。昭和35年以降に各地で導入が増えていったという。
まあ、細かいことは言いっこナシですね!
上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“いかにもトラクターらしい形、FORDSON DEXTA・・・「撮りトラ@土の館」” への4件の返信

  1. 堀内さん おはようございます

    八紘学園というところに資料館があるのですね
    WEBで調べてみると趣のあるサイロばかり出てきますが
    農機具も展示しているのでしょうか?

    詳しい方とご一緒して是非見に行ってみたいです

  2. 初めまして、八紘学園の堀内と言います。よく調べていますね。今度、八紘学園の資料館を見に来ていろいろと教えて下さい。宜しくお願いします。

  3. >メーターはAC、アルバート・チャンピオン(Albert Champion)

    ACといえば、トラクターだけにアリスチャルマーズが頭に浮かびました。

    アリスチャルマーズのトラクターって、日本では見かけないですね。べーラー等の酪農機器が少数。
    大型のホイルローダーが砕石工場で使われていましたが、とにかく巨大だった記憶があります

    家の近くに大正時代に製造された1000馬力のアリスチャルマーズ蒸気機関発電機が公園のオブジェに
    なっています。ビート資料館 蒸気機関 などで検索するとヒットします。これも巨大。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。