1960年農耕作業用軽自動車認定ロビンT6「朝1分の農機考古学」

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毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は手持ちの資料との合わせ技で以前紹介した富士ロビンの耕耘機T6が、1960年農耕作業用軽自動車認定だとわかったというお話です。

オークションに出ていたロビンT6です。おそらく数字の違いはエンジンの違いとかロータリーの有り無しで、形は一緒なのではないでしょうか?こちらの状態はかなり良さそうです。
オークションに出ていたロビンT6です。おそらく数字の違いはエンジンの違いとかロータリーの有り無しで、ロビンT4と形は一緒なのではないでしょうか? なんとなくですが、昔の(特に60年代あたりの)耕運機はエンジン周辺のカバーが大きめで、「機体を大きく見せよう」というキモチが働いていたように感じます。
ロビンT6。感動したのは少し破れていますが工具袋まで残されていること。ここが工具箱になっていたのですね。きっとプラグレンチが入っているのでしょう。プラグコードが赤でおしゃれです。
同じくロビンT6。感動したのは少し破れていますが工具袋まで残されていること。ここが工具箱になっていたのですね。こういう理由があってエンジンカバーが大きいのかもしれませんけどね。
ロビンT6フライヤーです。この頃のカタログモデルは皆帽子をあみだにかぶって顔がよく見えるようになっており、実際の作業者の様子とは違っています。松竹:牧紀子と書かれています。
こちらは以前紹介したロビンT6のフライヤーです。この頃のカタログモデルは皆帽子をあみだにかぶって顔がよく見えるようになっており、実際の作業者の様子とは違っています。松竹:牧紀子と書かれています。昔の女優さんのようです。ウィキペディアに牧 紀子は、満州の新京市出身の女優。本名:牧野紀子。東京女学館高校卒業。と書かれていました。
「機体を大きく見せる」というのからしたらこの写真などどうでしょう・・・T6という名前ですからおそらく6馬力、エンジンがガソリンの376ccです。めちゃくちゃ小さいというわけではないけれど、大きなエンジンではありません。それなのに人と耕運機のこの比率!写真を加工したのか(ちょっと考えにくいですけど)人が小さいのか・・・耕運機が巨大に見えます。
「機体を大きく見せる」というのからしたらこの写真などどうでしょう・・・T6という名前ですからおそらく6馬力、エンジンがガソリンの376ccです。めちゃくちゃ小さいというわけではないけれど、大きなエンジンではありません。それなのに人と耕運機のこの比率!写真を加工したのか(ちょっと考えにくいですけど)人が小さいのか・・・耕運機が巨大に見えます。

完全なる想像で、根拠はないですけど、このようなエンジンむき出しではない耕運機、1960年前後にたくさん出回っていました。これまでの荷台にエンジンを剥き出しに載せたものに比べ相当スタイリッシュに見えたことと思います。

(農耕用小型特殊自動車表記)農1号はクボタ耕うん機KH型でした。国営検査1956(昭和31)年合格、型式認定が降りたのが19576(昭和32)年です。
(農耕用小型特殊自動車表記)農1号はクボタ耕うん機KH型でした。国営検査1956(昭和31)年合格、型式認定が降りたのが1957(昭和32)年です。見方はいろいろですが、スタイリッシュというほどではないです。
前回紹介した日の出式の耕耘機?ティラー?同様、フルカバードの美しい形です。色が褪せているのでわかりにくいですが、小豆色とクリーム色のツートンではないかと思われます。この時代、農機具といったらこの色の取り合わせ・・・という暗黙のお約束でもあったのでしょうか? そしてまた、およそ農作業とはかけ離れたファッションの妙齢の女性が佇んでいるのも共通です。
ところがその数年後、1960年くらいになると女優さんぽい人がスタイリッシュな耕運機と共に登場・・・ガソリンエンジンになって小さく作れたはずなのに、かえって大きく豪華に見せているように感じます。
たわわに実った田んぼの畦道を行く、スマートな耕耘機(後には鋤がついているようです)のポスター。見事に日焼けしています。 上下をセロハンテープ、もしくはドラフティングテープで壁に貼ったのでしょう。そのテープが真っ黒に変色しているところからも時代を感じることができます。 真ん中にいたの押さえが入ってしまっているので、肝心なところが見えず残念ですが、触ると痛みそうで触ることができませんでした。隠れているところは多分、国の何かの試験に合格したこと、そして「日の出式ハンドトラクター」と書いてあることが想像できます。 また一番下にはメーカー名、ブランドロゴと埼玉・川越 片山製作所 とあります。
たわわに実った田んぼの畦道を行く、スマートな耕耘機(後には鋤がついているようです)のポスター。こちらも同じような構図・・・女優+大きめの耕運機。もしかしたら当時は無骨で大きく重い耕運機に慣れていて、ガソリンエンジンでコンパクトにしてしまったら、受け入れられないと考えたのかもしれませんね。それで皮をかぶせて大きく、かっこよく見せたとかの考えでどうでしょう?
ぜひお見知りおきを!!
昔の無骨な耕運機の広告はモデルさんもこんな衣装でしたね!

話が横道に逸れちゃいました

ロビンT4とT6、以前の記事はこちらです。牧 紀子さんも含めて紹介しています。
シートに記入します。ロビンT6は1960年農耕作業用軽自動車登録で認定番号は農216号。搭載エンジンは4ストロークのロビンKD-51型376ccでした。
シートに記入します。手持ちの資料によると、ロビンT6は1960年農耕作業用軽自動車登録で、認定番号は農216号。搭載エンジンは4ストロークのロビンKD-51型376ccでした。前後を見るとなかなか魅力的でユニークな機械が並んでいます。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

昨日は大量に花粉を浴びたのか、目がかゆいです。今朝はここまで・・・それではまた明日!

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