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毎日色々な写真でサクッと「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝はShioikaさん(いつもありがとうございます!)がお持ちのシバウラ耕うん機SK650(ヤンマーY650)です。見つけてもらった運輸省型式認定番号は1980年型式認定125台中45台目の発見でした。
![Shioikaさんのシバウラ耕うん機SK650です。僕の個人的な好みの機械のコンディションをさらに理想まで良くした状態です。説明するのは難しいのですが、僕が使っている機械は(まあ、主にオートバイですが)「こうしておいてやりたいなぁ」と思っていても大抵それより2段3段落ちた状態でいることが多いわけですが、このSKはもし自分だったら「まあ、ここまでやっておけばベスト(無理だけどね)」というレベルまでいっちゃってる感じ・・・](https://oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/shibaura_SK650_yanmar_Y650-1-504x335.jpg)
こうやって毎日人の機械を見て色々考えたりしているので、そこに誰もいなくても使っている機械で使う人の一部が垣間見えると思っているわけですが、こういうのを見ると「自分のは恥ずかしくて並べられないなぁ」などと思ったりします。
![で、肝心の運輸省型式認定番号の銘板です。この辺りもすっとしていますよね!40年以上前の機械とは思えません。小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農1342(「号」は入れないんですね)ヤンマー Y650型(「型」は入っています)とあります。1980年型式認定です。](https://oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/shibaura_SK650_yanmar_Y650-2-504x335.jpg)
小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農1342(「号」は入れないんですね)
ヤンマー Y650型(「型」は入っています)
とあります。1980年型式認定です。
![シートに記入します。1980年型式認定125台中45番目の発見です。これまでの表記でヤンマーのOEMであることはおわかりだと思いますが、注目は下の番号です。ヤンマーのY750と連番です。](https://oba-shima.mito-city.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/sheet-6-504x264.jpg)
※OEM
OEM(オーイーエム、英: original equipment manufacturer)は、他社ブランドの製品を製造すること、またはその企業である[1]。日本語では「相手先(委託者)ブランド名製造」[2]、「納入先(委託者)商標による受託製造」などと訳される。
ウィキペディアより
これまではOEMの機体でも納入先の企業が(この場合はシバウラ)別に新たに型式認定を受けている場合がほとんどでした。しかし、この場合はヤンマーが型式を申請した形になっていると思います。
今まではこういう場合、できるだけ「自分たちで作ってます感」を出すためにOEMをお願いした企業を隠す方向だったと思うのですが、この形ですとヤンマーが作ったことがダダ漏れです。
というより、隠す感じは全くありません。つまり、「自分のとこのシール貼って並べとけ」的な消極的な商品展開(OEMをお願いすること自体積極的でない感じですけど)、もしくは「ヤンマーのだよ。でもあんたシバウラブランドが好きでしょ?」という新たなパターンが生まれています。
ちょっと前のトヨタ86でも思ったことが40年以上前にすでに行われていたってわけです。「会社のリソースを重要問題により集中させる」という意味では理にかなっています。
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
今日はこんなところです。まだ写真をいただいていますので、シバウラSK650は明日に続きます。それではまた明日!