Dさんからの追加情報で、1970年の万博で展示されたクボタ館のトラクター『クボタ ユメトラ タレント25』について、ちょっとだけ詳しいことがわかりました。(Dさん、ちゃんとトラクター情報調査の仕事をしているようです)わずかにわかるスペックを見ると、最初にフルカバードのトラクターのコンセプトがあり、出てくる問題を一つひとつ潰してできた形のように感じました。
昨日のおさらい
EXPO ’70 パンフレットのパンフレットを紹介しているサイトがあって、そこにクボタ館のパンフレットも紹介されています。パンフでは少しだけタレント25のことも書かれていたようです。
新時代の“夢のトラクタ”登場!
クボタ館パンフレット
クポタの技術と経験を結壊した高性能万能機。整地・種まきはもちろん、刈取りから運搬までを自由自在にやってのけます。しかも、冷・暖房つきのキャビンは快適そのもの。作業用に2台のテレビが組み込まれ、外部との連絡はトランシーバーでOKです。さらに、足まわりや作業機のセットなど、操縦もカンタン。明日の農業に活躍する、まさに“夢のトラクタ”の登場といえましょう。
なんと!外部連絡トランシーバーですって!
この写真でもう一つ注目なのは、右前輪の少し上にカメラのようなものが見えることです。どこかで「左右と後ろを見ることができるカメラがついていた」という記述を見かけたので(それがどこだったかわからなくなってしまいましたけど)これがそうではないかと思います。
キャプションに「TV2台完備」と書かれていたように見えたのはこのことでしょう。
キャビン付フルカバーにしたところ、当時主流だった屋根すらないフルオープンのトラクターに比べてあまりに死角が多く、カメラを付けるしかなかったのではないかと思います。
これもキャビン付フルカバーにしたため仕方なくそうなったのでしょうね。
改めてスペックを考える
少ないながら、様々なネット上の記述を総合し、透かしてみたり拡大してみたりしながら、なんとか当時のキャプションを読み、誤りが含まれていると思いますが『クボタ ユメトラ タレント25』のスペックをまとめてみます。
kubota dream tractor talent25
1200cc 25馬力
四輪駆動、無段変速
両サイド確認用カメラ及び後方カメラ モニター2台
オーディオ、冷暖房完備
強化プラスチックボディ
チューブレスタイヤ
無段変速ということは、油圧モーターだったかもしれませんね。
こんなところでしょうか?
それではまた明日!