どうやって使うの?と、ちょっとだけ「技術革新の経験」研究のこと。福禄貯炭式石炭ストーブ@「北海道開拓の村」

ネタ探しで重箱の隅をつつくように昔の写真を整理しています。今日は北海道開拓の村で見た貯炭式のフクロク石炭ストーブと、貯炭式というのがよくわからず使い方を調べる過程で見つけた研究分野のことを少しです。いつものように調べるうちに時間がなくなってきています。

北海道開拓の村(ほっかいどうかいたくのむら、英称:Historical village of Hokkaido)は、北海道札幌市厚別区厚別町小野幌(野幌森林公園内)にある野外博物館で、明治の頃の建物がたくさん移設されている魅力的な施設です。
北海道開拓の村(ほっかいどうかいたくのむら、英称:Historical village of Hokkaido)は、北海道札幌市厚別区厚別町小野幌(野幌森林公園内)にある野外博物館で、明治の頃の建物がたくさん移設されている魅力的な施設です。
基本的に北海道開拓の村は建物を展示している施設ですが、その中にさまざまな民具など、昔の北海道の生活に使われたものが展示されていたりします。北海道だから冬は寒い・・・暖房器具なども展示されていました。
基本的に北海道開拓の村は建物を展示している施設ですが、その中にさまざまな民具など、昔の北海道の生活に使われたものが展示されていたりします。北海道だから冬は寒い・・・暖房器具なども展示されていました。

その中でも目を惹くのは鋳物の石炭ストーブ

櫓炬燵や薄い鉄板の時計型薪ストーブなどが並んでいます。その中で存在感を放つのは大きく重い鋳物の石炭ストーブ。

キャプションによるとこれは地球形ストーブ。以下引用します。 地球形ストーブ 石炭ストーブの一種で、列車の暖房具として用いられた。明治30年代から使用され、通称「タコストーブ」として多くの人に親しまれた。燃焼筒の丸い独特な形は乗客が魚や餅などを焼いて匂いや煙で車内が汚れるのを防ぐためともいわれる。
キャプションによるとこれは地球形ストーブ。以下引用します。

地球形ストーブ
石炭ストーブの一種で、列車の暖房具として用いられた。明治30年代から使用され、通称「タコストーブ」として多くの人に親しまれた。燃焼筒の丸い独特な形は乗客が魚や餅などを焼いて匂いや煙で車内が汚れるのを防ぐためともいわれる。

とあります。

作り手が地球と言っているのに、見た人使う人はタコですか!おもしろいですね。確かにこれを見て地球はすぐに出てこないなぁ・・・てっぺんが平らですが、これとピッタリのヤカンを載せていたのでしょうね。

何も置いてなかったらこの部分に魚や餅を載せてしまいますもん。やる人はヤカンを降ろして焼いたとは思いますけど。

本題の貯炭式石炭ストーブ

で僕が気になったのが右の2つのストーブ。キャプションを引用しますと 貯炭式ストーブ 貯炭槽に石炭を詰め、長時間燃え続ける貯炭式ストーブは、炭を入れる際に出る煤煙が部屋に充満することもなく、お座敷でも使えるストーブとして人気が高かった。昭和初期には国産の安価な貯炭式ストーブが普及し、長い間家庭用石炭ストーブとして利用された。とあります。
で僕が気になったのが右の2つのストーブ。キャプションを引用しますと

貯炭式ストーブ
貯炭槽に石炭を詰め、長時間燃え続ける貯炭式ストーブは、炭を入れる際に出る煤煙が部屋に充満することもなく、お座敷でも使えるストーブとして人気が高かった。昭和初期には国産の安価な貯炭式ストーブが普及し、長い間家庭用石炭ストーブとして利用された

とあります。

石油タンクに石油を入れる石油ファンヒーターの石炭版のようなものですね。一回入れたら石炭を一々くべなくてもいいストーブだと理解しました。

トラクターだけでなくこういうのは気になります。「福禄」と書いてあるようです。これは福禄寿なのでしょうね。調べてみると㈱福禄の福禄石炭ストーブという製品でした。
トラクターだけでなくこういうのは気になります。「福禄」と書いてあるようです。これは福禄寿なのでしょうね。調べてみると㈱福禄の福禄石炭ストーブという製品でした。

どうも普通の石炭ストーブより背が高い・・・この高い部分が貯炭槽になっているのでしょうか?

タコストーブではないですが、おそらく福禄寿と見た目が似通っているから福禄という名前になったのでしょうね。
タコストーブではないですが、おそらく福禄寿と見た目が似通っているから福禄という名前になったのでしょうね。

どう使うのだろう

それはわかったけどどういう構造?

シャッターかなにかで燃料が落ちる速度を変えるのでしょうが、細かい構造はこれではよくわかりません。さらに調べてみます。

1952年発行の工業技術庁工芸指導所編、工芸ニュース Vol.20 に少しだけ記述を見つけました。
1952年発行の工業技術庁工芸指導所編、工芸ニュース Vol.20 に少しだけ記述を見つけました。産総研のWEBサイトに収録されているようです。こういうのって、検索するといきなりその書類に飛んでいってしまうので、どのような親のどういう部分に収録されているのかを知るのが逆に大変です。

これは意匠のことが主に書かれていて、使い方や構造に付いては書かれていませんでしたが、煮炊きする炊事用として使われていることなどが書かれています。確かにずっと燃えているのであれば煮炊きに使わないてはありませんよね。

鋳物製石炭ストーブは、北海道開拓をひとつの契機として西洋から移入され、日本のメーカーによって開発・改良され普及し、大正末期から昭和40年代にかけて、わが国の重要な暖房具であった。

福禄石炭ストーブの製品開発について

株式会社福禄ストーブは昭和20〜30年頃、鋳物製石炭ストーブ全国シェアの80%を取っていた鋳物の町川口でトップメーカーだったそうです。

これがまた痒いところに手の届く感じのpdfで、逆になんでまたこんなに詳しく鋳物製石炭ストーブのことを調べたのだろう・・・と不審に思うくらいです。

細かく年表などもあって、僕が北海道開拓の村で見た貯炭式石炭ストーブはこの図にある角型炊事2号なのではないか?というところまでわかりました。
細かく年表などもあって、僕が北海道開拓の村で見た貯炭式石炭ストーブは、この図にある角型炊事2号なのではないか?というところまでわかりました。

ただ、燃料が下に落ちるための構造などは書かれていず、このあたりは継続調査ですね。

検索して直接この論文に行き着いてしまったので、どのような親のどういう部分に収録されているのかを知るのが大変でしたが、文部科学省がサポートしている「日本の技術革新-経験蓄積と知識基盤化」という研究領域の「第4回国際シンポジウム」のなかで発表された研究論文のようでした。

「日本の技術革新-経験蓄積と知識基盤化」とは何?と調べてみると

20世紀の日本は膨大な技術革新を行い今日の発展を遂げました。この20世紀の日本が行った「技術革新の経験」は、21世紀に我が国の更なる技術開発・技術革新を行うための膨大な知識の宝庫です。しかし、20世紀から21世紀にかけて、我が国は産業構造の急激な変化、終身雇用制の崩壊、戦後の技術革新を支えてきた技術者の高齢化などにより、「技術革新の経験」は、急速に失われつつあり、今のうちに経験を集積し、役立つ知識として知識の基盤を形成する必要があります。

研究領域の要点

メチャメチャごもっともなことでした。

しかし、とんでもない分野のとんでもないことを日夜調べている人がいるのですね・・・びっくりです。

だったら、『参入過多の農発市場に於ける企業の退出と技術力の関係』とか『黎明期の国産トラクター市場での各社シェアの推移』なんていうことを調べている人もいるかもしれない・・・見てみたいものです。

今日は油断して思ったより時間が掛かってしまった・・・それではまた明日!

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