今日は休みの日。訪れる人も少ないのであまりテーマと関係のない話題で・・・北海道開拓の村で見た魅力的な姿の建物と窓上の飾りです。
北海道開拓の村(ほっかいどうかいたくのむら、英称:Historical village of Hokkaido)は、北海道札幌市厚別区厚別町小野幌(野幌森林公園内)にある野外博物館で、明治の頃の建物がたくさん移設されている魅力的な施設です。
かわいらしい色あいで青空に映える屋上?のドームが特徴的な建物は旧開拓使札幌本庁舎です。施設のWEBページには
外観は明治6年(1873)に建てられた開拓使札幌本庁舎を再現したものである。開拓使札幌本庁舎は開拓使顧問ケプロンの構想に基づき、開拓使工業局営繕課が担当した。築後5年目の明治12年、火災のため焼失した。
とあり、オリジナルではないようです。
屋上のドームがそのシルエットを特徴付けているとしたら、細かい表情を付けているのは窓のまわりを彩るこれらの装飾です。窓が「目」だとすれば、アイラインやアイシャドー、つけまつげなどで「目」を大きく見せ、表情を豊かにする効果があるのでしょうね。
それにしても、これらは何を表しているのでしょう・・・これなんかはちょっと獅子にも見えます。
ちょっと前に紹介した北海道庁浦河支庁舎です。こちらも手間のかかった装飾がちりばめられていて・・・
同じく窓上に装飾があります。これも動物のようにも見えます。タツノオトシゴとかマーライオンとか・・・
こちらは石造り。旧小樽新聞社です。施設のWEBページには
小樽新聞社は明治27年(1894)に創立された。函館毎日新聞、北海タイムスとともに道内の代表的新聞の一つであった。この建物は、木造の骨組みに札幌近郊で産出する札幌軟石(溶結凝灰岩)を外壁に積み上げた構造で、明治期石造建築の特徴を示している。
とされています。
おー!右から社名が書かれている!
てっぺんについているのは時計かと思ったら飾りでした。鳳凰が五芒星(ヒトデだったりして)を抱えている図。設計者ってこういう飾りのデザインまでやったのでしょうか?それとも石工さんに「オレ、鳳凰が得意だから鳳凰で行っとく?」などと提案されて決まるものなのでしょうか・・・全体の雰囲気というものはあっても、構造や機能に関係のない部分です。その仕様が決定するプロセスが知りたいですよね?
石造りの建物でもやはり窓上には飾りが・・・石の貼りかたも変えてオシャレです。
これは電柱を撮った写真ですが、窓のようすもよくわかります。
これは・・・強いていえば「牛」でしょうかね・・・もしかしたらこういうのは動物の有機的な形を単純化したものなのかもしれません。それこそ鳳凰のような複雑な形は、手間もお金もかかるのでてっぺんの一部だけにしておき、あとの部分は「それ風」で単純化してコストを抑え、まあそれでも表情はつく・・・みたいな。
これは新聞社なので、中には印刷関係の機械と思われるものが残されていました。まだ煤けてもいず、ついこの間まで現役な感じです。
おもしろかったのはその上にアマゾンの箱が載っていたこと。もしかしたらこの機械は展示品ではなかったのかもしれませんね。
油にまみれて鈍く光る機械の上でニヤリとしているのが妙におかしかったです。
きょうはここまでです。また明日!
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