クボタ教のNさん提供のものが続いてしまいますが、「昔のカタログシリーズ」今日はそのNさんが送ってくれたヰセキT6010のカタログです。
農機カタログの1970年代後半から1980年代後半までの約10年は、イメージキャラクターの時代だったわけですが、その中でもイセキは小林綾子や北大路欣也、池田政典を採用するなど、どう違うか表現のし難い独特の道を歩んでいました。

ハッキリ言ってトラクターより、衣装といい匿名おねえさん(外国人女性)のほうが目立ってます。

しかし、僕が注目したのは「なぜハイレグのスーツなのか」や「なぜスーツの下には何も着ていないのか」ではなく、彼女のかぶっている帽子です。

しかもアポロキャップ!
NASAがアポロ計画の頃から作業帽として使用していたタイプの帽子のことを、日本では特に「アポロキャップ」と呼んでいる。和製英語の俗称であるため定義は存在しないが、一般的にはNASAが採用していた
Wikipediaアポロキャップ
このアポロキャップ、アメリカで生まれたのは1960年の後半のようですが、日本で流行ったのは1970年に入ってからだそうです。しかし、それからもう10数年経った1984年頃だとしたら「流行遅れ」になっていてもおかしくありません。
農家のおじさんの帽子をかぶせるわけにも行かないでしょうし、外国人がかぶるとしたら「アポロキャップ」という思い込みがあったのかもしれません。
とにかくなんだかもやもやとした表現のできない感じが残ります。
違和感は続く

もう一風変わった衣装にも慣れてきてしまいました。
カタログのキャッチには
オペレーターカムフォートー快適のメカニズムがオペレーターを魅了する!
とあります。「オペレーターを魅了するのはおねえさんじゃないの?」というのはさておき、カムフォートに若干引っかかります。あまり聞かない表記のように思ったからです。
試しにGoogleで検索してみると・・・

もちろん、音的にはカムフォートのほうが近いような気がしますが、何となく目馴れ、耳慣れた日本語はコンフォート。
そこを「カムフォート」と表記するのは「カタログの女性がそう言っていたから」とか「専務が外国帰りで『そこはカムフォートだろ』と言ったから」など、特殊な事情が考えられます。
結論無しに、もやもやを皆さんにおっかぶせるようで申し訳ないです。
話は飛びますが、おっかぶせる=かぶせる・・・です。これって茨城弁? イメージとしてはやさしくふわっと被せるのではなく、バサッとズボッと被せる感じです。
今日は(いつも?)てんでバラバラ、意識も四方に飛んだ状態でさようならです。それではまた明日!