その2:1960年セル付きワンボデータイプ耕うん機クボタKV型「撮りトラ」

今日は昨日からの続き、クボタの1960年生まれ、セル付きワンボデータイプ耕うん機KV型「撮りトラ」です。

クボタの社史にも「ワンボデータイプ耕うん機」と書かれ、通常の耕うん機とは別の扱いのKV型。しかし、その名が冠せられたのは唯一KV型のみ。それは他社も同様でしょう。1960年前半の火花みたいなものだったのかもしれません。
クボタの社史にも「ワンボデータイプ耕うん機」と書かれ、通常の耕うん機とは別の扱いのKV型。しかし、その名が冠せられたのは唯一KV型のみ。それは他社も同様でしょう。ぱっと見、普通の耕うん機にカバーをかけただけのような感じです。1960年前半の火花みたいなものだったのかもしれません。絞られたカウルの横にストライプが見えますが、これメッキのトリムなんです。
この時は大した興味もなかったので、写真はこれだけなんです。ごめんなさい。
この時は大した興味もなかったので、写真はこれだけなんです。ごめんなさい。

1960年代、耕うん機はカッコも重視されていく

展示プレートには、強制空冷4サイクル倒立2気筒OHV/排気量154cc変速機/前進6段/後進2段/常用出力/5PS/5,000rpm ホンダ初の汎用完成品。耕耘機で世界初のOHV倒立2気筒エンジンは低速重視。自動遠心クラッチとギヤ駆動採用。低重心、手元集中操作で扱いやすさを追求した。とあります。
昨日からもう一度・・・各車各社に影響を与えた業界の黒船、それがこのF150。『ホンダのテーラー/耕耘機』より。昭和34年、1959年、ホンダ耕耘機F150 展示プレートには、強制空冷4サイクル倒立2気筒OHV/排気量154cc変速機/前進6段/後進2段/常用出力/5PS/5,000rpm ホンダ初の汎用完成品。耕耘機で世界初のOHV倒立2気筒エンジンは低速重視。自動遠心クラッチとギヤ駆動採用。低重心、手元集中操作で扱いやすさを追求した。とあります。
1966年 ホンダ耕耘機 F90 昔の未来の形、全開な感じです。今でもカッコいい。エンジンはなんと空冷4サイクルディーゼル!排気量/479cc/最高出力/9PS/3,000rpm/変速機/前進8段/ 後進2段/当時の価格は¥272,000!高い!
そして1966年 にはこれですよ? ホンダ耕耘機 F90 昔の未来の形、全開な感じです。今でもカッコいい。エンジンはなんと空冷4サイクルディーゼル!排気量/479cc/最高出力/9PS/3,000rpm/変速機/前進8段/ 後進2段/当時の価格は¥272,000!高い!
1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS 機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
同じく1966年に発売されたクボタの乗用耕耘機RV70です。やはりカウルに包まれています。ホンダのF90と同じくデュアルライト。
ネットで探してみました。!これかわいい!!オリジナルより全然いいじゃないですか!!McCulloch(なんと読むのでしょう?マックローチ?)という会社から販売されていたようです。
これも1966年。アメリカ向けのRV70はマカロックという会社からG12という名前で販売されました。
またLP660というのも同じく検索してみました。妙にカッコいい耕うん機です。ただ、目的のものとはまったく違いますし、操作レバーがハンドルの付け根につくレイアウトもKME型と共通でこれまた違います。
クボタのLP660も1966年生まれ。かなりスタイリッシュです。
クボタ耕うん機 K500 操作はテーラーなみの「軽い耕うん機」
クボタの大きめの耕うん機も少しずつカッコよくなります。 KMEシリーズ 181/201/231のカタログです。KMEシリーズ 181/201/231の発売は1967(昭和42)年。どうもデュアルライトがカッコよいとされてきつつあるようです。

もっともっとカッコよくなるかと思ったらそうならなかった・・・

クボタ豪快耕うん機K700のカタログ。なんと今風のカラーです。クボタ耕うん機にミドルネーム「豪快」が挟まっているのも引っかかりますが、〈決定版がついに誕生〉したそうですが、『土に挑むライオン』というのはさらにフックします。
クボタ豪快耕うん機K700のカタログ。1969年です。このころにはワンボデータイプ耕うん機は見当たらなくなり、その耕うん機も外観だけ取ってみれば代り映えのしない感じのものとなります。
今日の材料はこのクボタKA700A型(耕うん機?)です。
せいぜい1972/1973年あたりと思われるクボタKA700A型で、ちょっとライト回りがオシャレになったかな・・・という程度。
K7という耕うん機をネットで探してみると、K700Aよりあか抜けない形。きっとこちらがお兄さんでしょう。
それも1976年のK7では何の変哲もない形に戻ってしまう・・・

耕うん機への愛がなくなったのか・・・

耕うん機を年代別に並べると60年代中頃がピークな感じです。

三菱耕耘機CT83 ヰセキKF850がホンダF150のワンボディ型でスタイリッシュ、しかも格安という(まだ運輸省型式認定番号の確認はできていません)黒船に驚いて作られたということをふまえ、そのあと数年も経って、このCT83ができていることを考えると興味深いです。三菱はメンテナンスや故障率などを気にして、どちらかといえば保守的な立ち位置をとっていたのかもしれません。
三菱耕耘機CT83 以前韓国の方に貰ったコメントに、三菱農機が1964年に韓国の「大同工業」という会社にライセンス供与したので、韓国では三菱CT形に似たような耕うん機が残っているというのがありました。1960年代も中頃には会社として耕うん機への興味というか愛がなくなってしまっていた可能性もあります。本格的乗用型トラクターが売れそうな気配だったでしょうから。
これもまた少し仕様が違う・・・YK650MR,UVHというみたいです。価格はよく見えないので不正確ですが、¥252,720かもしれません。25以下は信用しないで!
2015年の写真です。そう考えると、ヤンマーのYKシリーズは(小さいけど)1966/67年あたりから50年あまりの時を経て耕うん機に愛が戻ってきたと言えるかもしれません。
相当カッコよく撮られていますねえ・・・(https://www.yanmar.com/jp/agri/cultivator/minicultivator/yk450mr_yk650mr/)実際に見た感じはどうなのでしょう?
相当カッコよく撮られていますねえ・・・(https://www.yanmar.com/jp/agri/cultivator/minicultivator/yk450mr_yk650mr/)

今日はこんなところです。また明日!

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