昨日からのクボタ型式不明耕うん機の捜査ですが、結論から言うと見た人から寄せられた情報でほぼ納得できるレベルで解決してしまいました。
これがそのクボタの耕うん機。トラクターの操作レバーは両手の手元の二カ所だけ。「もうちょっとだけ迫れたかな」と思うところもありますが、教えてもらわなければ納得できるレベルまでは行かなかったでしょう。せっかくなので僕のたどり着いたところまでまず続けてみます。
この耕うん機に乗っているエンジンがクボタディーゼルER90というのはほぼ間違いないと思います。ER90型ディーゼルエンジンは1966(昭和41)年発売され、同年発売の耕うん機は・・・
KME180・200・230型、LP660-H型・M-80型・RV-70型、乗用耕耘機G12型(アメリカ向け)となっていました。
KME型ではなさそう
昨日も並べましたが、ネットで探してみるとKME型はハンドル付け根部分に新たなレバーがあり、シンプルな僕の見たものより新しい感じがします。
KME末尾01型も同じような操作系で、KME型は候補から外れます。LP660も違うかな
またLP660というのも同じく検索してみました。妙にカッコいい耕うん機です。ただ、目的のものとはまったく違いますし、操作レバーがハンドルの付け根につくレイアウトもKME型と共通でこれまた違います。
それにしてもかなり今風で衝撃をうけちゃいました。よく見るとエンジンの上のカバーだけでそのイメージを一手に担っています。うまいこと考えたなあ・・・M-80も違う・・・
M-80もネットで探してきました。これはER75というエンジンが載っているそうです。ER75はER90と同じく1966年に発売されたエンジンです。これもやはりこの年の耕うん機の操作系を踏襲し複雑なものとなっていて、僕の見た耕うん機と違います。
RV70は以前スガノ農機「土の館」で見ていました。乗用耕耘機なのでもちろん違います。これ1966年生まれだったんですねぇ・・・コイツのキャプションには導入年度:1964(昭和39)年とあったのですが・・・アメリカ向けG12
ネットで探してみました。!これかわいい!!オリジナルより全然いいじゃないですか!!McCulloch(なんと読むのでしょう?マックローチ?グーグルに読ませるとマカロックと出てくる・・・)という会社から販売されていたようです。もちろんコイツも違います。
トラクターらしからぬ色に衝撃を受けてしまいました。
L型かT型か・・・クボタは普通のトラクターも供給していたようです。とにかくみんな違った・・・捜査は行き詰まる
少し脱線してしまいました。とにかくこの年の耕うん機はすべて操作系が僕の見たものと異なっていました。ただのパイプをループに曲げたハンドル。少ない操作レバー・・・もっと古いようなものの気がしてきました。
以前見た名前のわからない古いクボタの耕耘機。これだとループハンドルにカバーが付いた形で近いです。しかし、カバー形状もオシャレで凝っているし、レバーも少し数が多い・・・これより古いなんてことがあるんだろうか・・・救世主あらわる
上の耕うん機の時もコメントをいただいていました。昨日もコメントをいただきました。古鉄さんです。
この耕耘機はKMB20型かと思います。
エンジンは載せ変えてます。時代が合いません。
ありがとうございます!古鉄さん。「エンジンを載せ変えている」これはキツイです。初心者にはハードルが高い・・・どうりでわからないはず。
KMB20
早速調べてみると、少ないながら画像もありました。なんとホッパ式の横水が載っています。ハンドルまわりの形状やエンジンマウントの形状、取付け穴など・・・かなり共通点が見受けられます。こんなに古いものでもエンジンを載せ換えると結構新しいものに見えてしまうものなのですね。動画がありました。これで間違いなさそうです。KMB20は久保田鉄工の社史「久保田鉄工80年の歩み」によると、1958(昭和33)年発売。ER90ディーゼルエンジンが1966年で8年サバを読んでいたのでした。
詳しい人の助けもあって久々に今日はスッキリしました。
おまけに僕としてはLP660とMcCullochトラクターに出会えたのも収穫です。
古鉄さんありがとうございました!それではまた明日!
上の記事とゆるく関連しているほかの記事: