今日は某所で見たコマツWD50「撮りトラ」です。形としてはプレーンなものでそれほど目を惹くものではありませんが、細かいところに60年代の証が残っていて興味深いです。
コマツWD50です。大きな顔に、短い足が印象的。コマツWD50は2台目、WD30も1台紹介していますね。
こちらは以前「土の館」で見た、小松製作所のトラクター、コマツWD50。
第34回国際農業機械展in帯広で見たコマツWD30 基本的な構造はWD50と同じみたいです。
今回のWD50に戻ります。銘板にはDATE 37 12
つまり1962(昭和37)年12月製造とわかります。
「土の館」のほうのWD50は銘板を見ると製造年月は1962年2月ということになってます。こちらのほうが古い。
いつもなんとなく気になる燃料ポンプ。(エンジンの外に付いていて特徴的な形をしているせいでしょうか?)
今回は寄って撮っていませんが、ボッシュのライセンス下で製造されていた、ヂーゼル機器の製品のはずです。
いすゞディーゼル DA220型。シリアルが513854で、510779の以前見たもののほうが古いです。
ヘッドランプ、これもいつも気になります。
シールドビームと違って、大きなバルブを入れなければならないせいか、昔のヘッドランプはレンズのふくらみが大きいです。
銘はないかと拡大してみると・・・むむむっ!!
HAKKOSHA,COと書かれています。これは初めて見るぞ!!俄然やる気が出ます。
ネットで調べてみると、HAKKOSHAの銘が入ったテールランプがいくつか見つかりました。ハコスカや117クーペのテールランプです。これは確かに古い・・・HAKKOSHA、どういう漢字なのでしょう?
最終的には見つけましたがこれは少し苦労しました。HAKKOSHAは白光舎で、市光工業の前身だったのです。市光工業は1967年に株式会社白光舎が株式会社市川製作所を合併し、現商号に変更とWikipediaにあるので、HAKKOSHAの銘があるランプは1967年以前のものということになります。
1967年以降は市光工業のブランド、EVER WINGと銘打たれることになります。HAKKOSHAは60年代の証というわけです。
インパネ回りに移ります。
スピードメーターが付いているのがおもしろいです。その右隣は回転計でしょうか。スピードメーターにはコマツのロゴが入っています。
拡大してみます。これも60年代の証です。
以前の記事から引っぱってきます。コマツロゴの変遷です。これを見ると太いKからtまで繋がっているアーチのロゴは60年代のもの。こうやって見ると、当初1993年あたりから使われていたか?と想像した現行のロゴは、1991年に切り替わったと見てよいでしょうか? そしてかわいらしい「小」を模したマークは、画像の検証では1970年あたりからと思っていましたが、実際には1968年からのようです。
これも寄って撮ることはしていませんが、以前見たもののスターティングモーターは24Vの日興電機工業株式会社製でしたが、これは日立製っぽいです。
60年代の状態の良いトラクターをまじまじと見ることはそうないですから、見慣れないものが出てきてしまいました。
今日はこんなところです。また明日!
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bgbgさん こんにちは
もしかしたらそうかもしれないし、そうでないかもしれないんです
地名になじみがないものですし、ナントカ幌も多いですし・・・
そもそもどこを走っているのか見当もつかなかったですし・・・
場所はどこでも古いトラクターをたくさんというのは興味あります
返信ありがとうございます!
そうでしたか…知り合いに札幌で100台くらい古いトラクターを持ってる人がいるのでついその方かと…
bgbgさん おはようございます
う〜ん・・・現地に不案内なのでよくわかりませんが
札幌じゃなかったような気がします
札幌の個人のコレクターの家ですか?