今日は昔のカタログシリーズ。先日紹介した実機に対してのサトーS-500「昔のカタログ」です。トラクター狂さんが全国のサトーファンのために燃料を投下してくれました。
トラクター狂さん、いつもありがとうございます!

高性能・高能率・デラックス
広い作業範囲を誇る最新鋭機!!です。
出ましたデラックス!今やマツコ以外に目にすることがほとんどないデラックス。僕はこのトラクターが生まれたのは1966〜1967年くらいと想像しています。東京オリンピックも終わり、若干景気が悪くなったとも聞いていますが、全体として機械も欲しい人には行き渡ったのでしょうか?蓄力から機械力というだけでなく、デラックス。つまりプラスαの魅力を訴えています。トラクターの広告でいくと効率→高性能→高級(今ココ)というところまで来たのです。



広範囲な作業に高性能を発揮!
従来のトラクターのイメージを完全に一新したユニークで、拡張高いデザインのサトートラクターS-500はわが国の土地条件、作業条件にぴったりの高性能機です。エンジンは、S-500のために、トラクター用として特別に設計された水冷ディーゼル。トルクの大きいねばり強いエンジンです。P.T.Oは4段変速、レバー操作だけで、どんな作業ににも最適の回転数が得られ、砕土も思いのまま。そのほか、サトー独特の油圧機構、完全密閉ブレーキ、デフロックなど大型木南の機構を備え、水田作業は勿論畑作、草地作業その他の作業にも、ずばぬけた威力を発揮します。このサトートラクターS-500こそ、これからの農業をになう近代経営農家、および共同利用に、最も適した理想的な高性能トラクターです。


スペックも書き写しておきます。
型式 サトートラクターS-500
エンジン
型式 DST90,水冷2気筒ディーゼル
総排気量 904cc
出力 18ps/2600rpm
燃焼室形式 予熱式
使用燃料 JIS2号軽油
本体
全長×全幅×全高 2,280×1,200×1,790mm
最低地上高 350mm
重量(本体のみ)880kg
タイヤ 前輪4.00-15・後輪8-24
ホイールベース 1,425mm
トレッド 前輪段数4(1114mm)後輪段数4(1101mm)
差動機固定装置 足踏み式デフロック
ブレーキ 内◯(読めず)、完全密閉、左右独立
変速段数 前進6段・後進2段
P.T.O変速段数 4段/496、688、1015、1410rpm
昇降装置
形式 油圧式
クラッキング圧 105-110kg/㎤
最大昇降量 900kg(リフトアーム先端)
装着方式 直結または3点リンク
ロータリー
ロータリー幅 1300mm(標準) 1500mm(エクステンション付)
ロータリー回転数 150、201、307、425

⑵トランスミッション
前進6段、後進2段で、あらゆる農作業に最適の速度が得られます。重負荷に耐えられる高品質の材料、精度の高いテーパーローラーベアリングを使用し、また、ギアは圧力角が大きく取ってあるので、耐久性が一段と大きくなっています。



あともう一つ、機能説明ばかりと思っていたら、裏にもデザインのことが書いてありました。
⑻格調高いユニークなデザイン
車体は、オーキッドホワイト、ポピーレッド、チョコレートブラウンのスリートーンカラーで、明るい色調、しかも全体的に力感あふれた、格調の高い素晴らしいデザインです。
3トーンと、色のことまで書いてあります。色がカタログに具体的に書かれているのは、選べるカラバリのサンシャインの他は思い当たりません。それともう一つ、チョコレートブラウン色、どこに使われているのだろう・・・表紙をで探すと・・・シートですかねえ・・・


トラクターに色は付いていますが、トラクターカタログはずーっと色のない世界でやってきました。その中で色に触れたものはほんのわずか。このことも興味深いです。
今日はこんなところです。明日も続きます!