今日は札幌農学校第二農場で見た、昭和40年代のクボタ総合カタログ(そんな感じです)の中の、FIAT415クローラタイプのFIAT411/451「昔のカタログシリーズ」です。
長々と書き写してしまいました。こういうのは僕の備忘録的側面もあるのでご容赦ください。
書き写していて思ったことは、
〜がついていますから〜にも安心です。
〜がついていますから〜にも便利です。
のような表現がすごく多いことです。このくらいの年代のカタログに共通して「抜群」「驚くほど」という表現も多い・・・一種の流行語ですね。(シバウラS-30Aのカタログなどでもそう感じました)
もっと古くなると「夏目漱石か?」な感じで、僕ではついて行けないような古くさい表現だったりしますから、きっとわかりやすく伝えよう・・・と模索し始めた頃なのだと思います。
しかし、「〜がついていますから」が多い・・・これはきっと作っている人も感じたのでしょう、後に「〜で安心」などの短縮表記になって行きましたよね。広告表現も高性能化していったわけです。
カタログ中の
■エンジン回転計、アワメータ、PTO回転計が一つになったトラクタメータ、および油圧計、温度計などの計器類が見やすくまとめられ、夜間も計器盤ライトによって照らし出されますから、いつも安全で能率よい作業ができます。
という部分、新しいカタログはどう表現するのかな・・・と最近のカタログをパラッと探して似たような部分を拾い出してみると・・・
スーパーeスレッシャー+脱穀コア技術でレバー・スイッチ類を左サイドに集中配置、ワンクラス上の脱穀性能を発揮。スムーズな操作をサポートします。
う〜ん・・・テンポの良い言い回しで耳当たりが良くなっていますが、古いカタログが「語りかけ」になっているのとは対照的に、新しいカタログは「言い切り」になっていますね。ちょっと対象者との距離が遠くなった感じがします。
それと、説明すると長くなる機能や構造をカプセル化、名詞化して、他の場所で画像や図で説明しよう・・・という意図が見えます。
時間がなくなってしまったので今日はおしまいですが、新旧カタログ比較おもしろそうです。機会を捉えてやってみたいですね! それではまた明日!
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