なんだか『こなしてる』感じ。クボタL1801/1801DT「昔のカタログ」

今日は「撮りトラに今までL1801は出てこなかったのでは?」と、トラクター狂さんが送ってくれた、クボタL1801/1801DT「昔のカタログシリーズ」です。トラクター狂さん、ありがとうございます!!

 

カタログはL1801とL1801DT別々なのですが、内容的にはほぼ同じ・・・両者を比べながら見ていきたいと思います。まずはL1801のカタログ表紙から。 ニューダイナミックシリーズと銘打っていますね。
カタログはL1801とL1801DT別々なのですが、内容的にはほぼ同じ・・・両者を比べながら見ていきたいと思います。まずはL1801のカタログ表紙から。畑を耕すL1801が表紙です。ニュー・ダイナミックシリーズと銘打っていますね。

 

初代ダイナミックシリーズは、緒形拳さんのL13RGを初めとするL型トラクター群に使われていましたね!
初代ダイナミックシリーズは、緒形拳さんの登場する、L13RGを初めとするL型トラクター群のカタログに使われていましたね!

 

クボタL1801の安全鑑定は1977年、しかし、小型特殊自動車の型式認定番号は、クボタL1801DT=農978、クボタL1801=農979・・・と、連番でどちらも1976年ということになっていますから、まあ、ほぼ同時に発売されたのでしょう。
クボタL1801の安全鑑定は1977年、しかし、小型特殊自動車の型式認定番号は、クボタL1801DT=農978、クボタL1801=農979・・・と連番で、どちらも1976年ということになっていますから、まあ、ほぼ同時に発売されたのでしょう。

 

一方こちらはL1801DTの表紙です。代かきをするL1801DT・・・両者を比べてみると、畑作用は二駆のL1801。稲作用は四駆のL1801DTと分けていたことが伺えて興味深いです。表紙の写真、いい写真ですね〜。キャッチフレーズは「Double Traction」とだけ、ニューダイナミックシリーズではないようです。ここも興味深い・・・
一方こちらはL1801DTの表紙です。代かきをするL1801DT・・・両者を比べてみると、畑作用は二駆のL1801。稲作用は四駆のL1801DTと分けていたことが伺えて興味深いです。表紙の写真、いい写真ですね〜。キャッチフレーズは「Double Traction」とだけ、ニューダイナミックシリーズではないようです。ここも興味深い・・・

 

kubota attachment catalog for "BULLTRA" B-series.
↑表紙のL1801DTは『クボタブルトラ用アタッチメントカタログ・・・「昔のカタログ」』で見た、代かき整地板を使っていますね!

 

安全鑑定の登録は、鑑定が始まった1976年一期生。多分、62番目です。
L1801DTの安全鑑定の登録は、鑑定が始まった1976年の一期生。多分、62番目です。

 

L1801カタログです。実は内容的にはなんら引っ掛るところがありません。どちらかといえば淡々と「こなしている」感なんです。
L1801カタログです。実は内容的にはなんら引っ掛るところがありません。どちらかといえば淡々と「こなしている」感じなんです。

 

こちらはL1801DT。ダブルトラクション・・・すなわち四駆を売りにしてはいますが、末尾00シリーズでもう四駆は完成していましたし、極めて落ち着いたトーンという感じです。強いていえばクリープが付いた・・・というのが目新しい部分でしょうか・・・
こちらはL1801DT。ダブルトラクション・・・すなわち四駆を売りにしてはいますが、末尾00シリーズでもう四駆は完成していましたし、極めて落ち着いたトーンという感じです。強いていえばクリープが付いた・・・というのが目新しい部分でしょうか・・・

 

 

L1801カタログです。やはりこちらもクリープ付をメインに謳っている感じ・・・あとは各部のカバーなど、安全装備でしょうか。
L1801カタログです。やはりこちらもクリープ付をメインに謳っている感じ・・・あとは各部のカバーなど、安全装備でしょうか。

 

L1801DTカタログです。 こちらもおとなしめ。淡々とこなしています。
L1801DTカタログです。
こちらもおとなしめ。淡々とこなしています。

 

L1801スペック
L1801スペック

 

L1801DTスペック。 L1801/L1801DT共に、クボタZT851、水冷4サイクル立形2気筒ディーゼル、866cc 18馬力/2800rpmとなっています。
L1801DTスペック。
L1801/L1801DT共に、クボタZT851、水冷4サイクル立形2気筒ディーゼル、866cc 18馬力/2800rpmとなっています。

 

とまあ、あっさりと流してきてしまったわけですが、同じ末尾01シリーズでも、次の年に出たL2601になるとずいぶん感じが変わってきます。

 

クボタL2601 ひとクラス上の風格をそなえたクボタの26馬力。ゆとりの3気筒をはじめ、豊富なロータリ 先高速度が選べる16段変速・・・などその力量はどこへ出しても十分。
クボタL2601のカタログです。

ひとクラス上の風格をそなえたクボタの26馬力。ゆとりの3気筒をはじめ、豊富なロータリ 先高速度が選べる16段変速・・・など
その力量はどこへ出しても十分。

 

たった1年の差なのですが、L2601になると感性に訴える力の入ったコピーと、自信溢れる言い回しで、まるっきり違う人みたいになっています。この一年で何があったのでしょう・・・

 

わが国初の国産トラクタを送り出して10数年・・・日本のトラクタの先駆者としての道のりを歩んできたクボタトラクタは、いまや名実ともに日本を代表するトラクタに成長しました。世界に誇るその技術、その実績、その伝統。L2601はクボタのすべてを結集した快心作です。 とあります。
L2601のカタログです。

「世界の名門トラクタ」わが国初の国産トラクタを送り出して10数年・・・日本のトラクタの先駆者としての道のりを歩んできたクボタトラクタは、いまや名実ともに日本を代表するトラクタに成長しました。世界に誇るその技術、その実績、その伝統。L2601はクボタのすべてを結集した快心作です。

とあります。

 

18馬力クラスに比べ、26馬力クラスが目新しくカタログを作るモチベーションが高かったのか、それともこの1年で世界的に評価が高まって自信がついたのか・・・L1801のカタログが淡白なのに比べてL2601のカタログは熱いですよね!

 

考えてみれば「便利です」とか「効率が・・・」とか、初期のカタログにはこのような言葉が踊っていました。それがL1801のカタログのように「安全性」が表に出てきたということは、ある程度トラクターが普及して、機械化も次の段階に入った・・・ということなのでしょう。

 

今日はここまでです。また明日!

 

 

 

 

 

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