投稿日: 2018年10月30日2018年10月31日 投稿者: nora赤から青になりたてのヰセキTS3510耕太「撮りトラ」今日は、hokkaidoujinさんの案内で行った中古車屋さんで見たイセキトラクターTS3510「耕太」「撮りトラ」です。 ヰセキのTS3510です。農研機構の登録では1976年、昭和51年ですが、井関農機60年史の年表によれば、赤いTS2800や、ゼトアの3011-3511-3545からの中型トラクターの流れを引き継ぐ形で、農研機構の登録より前の1975年(昭和50年)に登場し、1981年(昭和56年)いっぱいまで売られていたことになっています。この写真で少し気になるのは、リヤホイールがオレンジなこと。イセキと言ったら白いホイールですが、オレンジも似合いますね。「フロントホイールが異様に白いのは後から自家塗装したから」と考えられますから、もしかしたら当初はオレンジのホイールだった・・・などということもあるかもしれません。 こちらはイセキTS2800です。このときまでイセキのトラクターは赤。三菱も赤から青になりましたし、何か「赤はダメ」な転機があったのでしょうか? TS2800は1972年(昭和47年)中頃に誕生し、TS3510が市場に投入されるタイミングの1975年(昭和50年)に青いTS2810にモデルチェンジしています。 こちらは井関ZETOR3011 TZ3011という名で1966年から1968年まで売られていたようです。 こちらは同じ中型でも少し大きいZETOR4712です。イセキではTZ4712という型式名?で1973年(昭和48年)中頃から〜1975年(昭和50年)中頃まで売られていたようです。やはり赤いトラクター。 1975年(昭和50年)当時、赤く、エキゾチックな雰囲気のトラクターラインナップだったイセキ・・・そこへ青く、ちょっと角目で未来的なデザインの青いトラクター、しかも名前は純日本風の『耕太』ですから、賛否両論巻起こったのではないでしょうか? TS3510は3AB13気筒1777ccディーゼル、35馬力/2400rpmとなっています。マフラーに缶をかぶせてガムテープで塞いでしまっているのは、お店の人がそうしたのだと思います。 青くなったということで、少しFORDを意識しているのでしょうか・・・メーター回りにそんな雰囲気が出ているような気がします。 ホームセンターで「大体こんな色だろう」とスプレー缶を買ってきたのは良いけれど、実際に塗り始めたら思ったより濃くて焦ったの図・・・という感じです。あまりに目立つので、全体に塗ろうとしたが、今度は塗料がなくなってしまった・・・図らずも青の迷彩になってしまった経緯、目に浮かぶようです。機械を大事にするんですが、若干計画性に欠け、楽天的な性格の持ち主さんだったのでしょう。わかります。わかります。 ますます充実してきたイセキの取説サイトには、今から30年以上も前のカタログまで見ることができます。ホント、素晴らしい! カタログ自体は今時とあまり変わりのない感じで、おもしろいところはなかったですけどね。 上の記事とゆるく関連しているほかの記事:ZETOR5714は水田仕様の日本限定バージョンでは?ヰセキZETOR TZ5714「撮りトラ」末尾のTCはきっとTurbo Chargerの略。イセキTS3910TC耕太「撮りトラ」イセキトラクタ NTA50/TJV68 ダイナミックフェア2013イセキトラクター T.JAPAN Vシリーズ TJV95と燃料タンク置き!・・・ダイナミックフェア2014イセキ色々・・・ダイナミックフェア2015イセキトラクター TR55はイタリア製なのか?・・・「撮り虎」