今日は、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、ジョンディア・ランツD2416「撮りトラ」です。
ランツブルドックトラクタ
1955年(昭和30) ランツ社製(ドイツ)
D-2416型 24馬力
1956年(昭和31)清里町 白戸雄策 導入
使用経過不明。
後年に野坂が入手、当時活躍していたことで自家保存のもの。
ランツ社とジョンディア社の業務提携時代の製品。同型は3年間に道内に11台導入された。
LANZ BULLDOG TRACTOR
YEAR: 1955(Showa 30) Manufacturer: Lanz(Germany)
In 1956(Showa 31) this tractor was purchased dy Yuusaku Shirato of Kiyosato-machi. There is no record on hand of how the tractor was used at the time. After some years it came in to the hands of Mr. Nosaka, Who used it for spme time and then continued to preserve its condition at his home. This is one of the tractors that were a collaboration of the Lanz and John Deere companies.
Duaring the 3 years production of this model, 11 were purchased in Hokkaido.
ランツ社とジョンディア社の業務提携時代の製品とあります。
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トラクター狂さん こんにちは
ひゃー!ランツのチラシなんてあったんですか!
もし良かったら時間のあるときに見せて下さい
冷却はあんなに大きいのにポンプ無しの対流式だったんですね
なんとシンプルな構造なんでしょう!
当時のチラシには「世界最高の信用」「より良き作業性能」「無駄の無い馬力の活用」「豊富な汎用性」「最低の維持費」…と書いてあります。
ランツは全然詳しく無いですが、カタログは持ってます(笑)
以下、D2416のスペックです。(カタログに書いてあるまま書きます)
機関・・・水平単気筒無弁式中圧LANZブルドツクエンヂン
定格出力・・・25馬力
回転数/分・・・1050
排気量・・・2616立方糎(cc?)
調速装置・・・遠心式精密ガバナー、足踏、手動アクセルに直結
潤滑装置・・・ポンプ式にして新油又は濾過油を潤滑
冷却・・・熱対流水冷式、ラジエターシヤツター、温度計フアン附
索引力・・・2080瓩(キログラム)
トランスミッション・・・前進6段、後進2段
燃料消費量・・・2.4立(リッター)/時
燃料タンク容量・・・29立(リッター)
全長・・・2780mm
全高・・・1850mm
全巾・・・1660mm
ホイールベース・・・1770mm
地上高・・・468mm
車輪巾・・・1311〜1491mm
回転半径・・・2750mm
重量・・・1590瓩(キログラム)
六郎田一馬さん おはようございます
なんてことはない写真でも、色々な人に見てもらうと実にたくさんのことがわかって興味深く思っています。
ゴムのサスペンションの末路もおもしろいですね!
スプリングは確かにバリカン用のアシストです。当時のトラクターにはフロントサスペンション着いているのがありましたね。たいした役にはたっていませんでしたが。全期型式の
共立ドイツにもキングピンの下に大きなドーナツ形のゴムのリングが入ってサスペンションの機能していましたが、劣化して来るとペチャンコに潰れて最後は取れてなくなってしまいます。そうすると、その分キングピンに20mm程遊びが出来ます。
山葵さん おはようございます
小麦の収穫、見てみたいですね!
そうです!これです。効果音もジャストフィットです。
バリカンのイメージも素晴らしい!
軸が硬くて穂が軽めの草がよくジャンプします
小麦のコンバインは連続ジャンプです。
山葵さん おはようございます
あ!確かに2センチくらいストロークしそうに見えます
中にスプリングが入っているんですね!
見直してみると、ランツブルドックD2016も同じような構造です
近所の涸沼でヨットを走らせたことがあるのですが、
舳先をピョンピョンとボラかワカサギが逃げていくんです
そんな感じなのかなあ・・・
フロントタイヤにステアリングから与えられた切れ角度を作っている縦軸付近が
逞しくできています。中にコイルスプリングが入っていて路面の衝撃を抑えています。
日本のトラクターでフロントサスペンションを備えているものはたぶん無いと思われ・・・
輸入トラクターでもフロントサスのオプションを選ぶことは少ないようでこのランツは珍しいです。
共立ドイツやゼトアはオプションで選べたようです。近所で見たことがあります。
ヨーロッパはトラクターで運搬作業することが多いのでフロントサスペンションや
座席サスペンションなど安全で軽快な走行を支えるオプションが発達しているのでしょうね
TB-20のバリカンモアー、大きすぎ?左旋回で転がりそうですね!
バリカンの切れはそれ程ですが、デスクモアーのように石を飛ばすことがないので
もっと利用されて評価されてもいい作業機と個人的には思います。
穂のある草が切れる瞬間、チョッとだけ垂直にジャンプします。これが楽しい機械です。
山葵さん おはようございます
フロントサスペンション!
もしかして平たいプレートがそうなんですか?
機関銃の予備弾倉みたいなやつですね
折り畳んであるのを見たことがあります
確かに強力なバネがないと倒れっぱなしになって持上げるのが大変そうです
あれ?これはバリカンじゃないのかな?
フロントアクスルにサスペンションが取り付けてあるので、荒れた路面でも快適に走れそうですね
フェンダーが補助席として機能するように作ってあったり、このトラクターは走りに拘っています。
フライホイル付近の強力なバネはバリカンモアーを上下させるリンクをアシストしていたのかな?
地面の凸凹を自然にトレースさせるためにモアーの重量を軽減する目的のバネかと。
上から4枚目のショットではバネが頑張っているように見えます。
モアーで思い出しました。日本映画。
高倉健さんと倍賞千恵子さん出演の、遥かなる山の呼び声。
倍賞千恵子さんからデスクモアーの付いたフォードトラクターの運転を
高倉健さんが教えてもらっていました。しかしお二人はトラクターがよく似合います。
この映画、北海道の牧場の物語なので他にも色々トラクターが出演しています。