今日は、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、LANZブルドッグD2016「撮り虎」です。
LANZブルドッグD2016 この型はネットで検索すると、D1506と同じブルーグレイのものと、このジョンディア色のものが見つかります。1955年あたりから1960年あたりまで生産されたみたいですけど、やっぱり新しいものはジョンディア色ということになるんでしょうね。
ブルドックどいっても、以前紹介したランツブルドックD1506よりはずっと「ブルドッグ」という文字が小さくなり、LANZという文字が大きくなっているので、あまり「ブルドッグ」を強調したくないモデルと言えそうです。
ランツブルドックD1506で特に目立った魚の口みたいな焼玉部分が、D2016では見当たらなくなっているので、もしかしたら「ブルドッグ」=「魚の口」なのかも・・・
簡便なサスペンションが付いていたらしいのですが、写真からはよくわかりませんね・・・下回り、優美な曲線で構成されてとても美しいです。
LANZブルドッグD2016 どうも初代と同じく単気筒らしいのですが、未確認です。もし単気筒だとすれば、シリンダーはやっぱり寝ているのだろうか・・・
LANZブルドッグD2016 機種名 ランツブルドッグトラクタ 形式・仕様 D2016 20馬力 製造社・国 ランツ社 ドイツ 導入年度 1958年(昭和33年)
使用経過:北海道佐呂間町栄の酪農家 芝静二郎購入。輸入販売元は、札幌市三国商行株式会社が扱っていた。プラウ、ディスクハロー、モアー付で120万円で購入、酪農にはなくてはならないものとして大活躍した。
その後人の手に渡り、平成二年伊藤が譲り受け保存していた。
おお!プラウ、ディスクハロー、モアー付で120万円! こうやってキャプションに値段が出てくると、なぜか嬉しくなっちゃいます! そういえば、見積だか領収書だかをキャプションに貼付けていた、井関ZETOR3011みたいなこともありましたね!
ジョンディア色は好きだけど、この塗り分けは賛成できないなあ・・・
魚みたいな形の巨大なマフラー。その脇のホイールは、やっぱりケッチンスタート用なのだろうか・・・
説明書を良く読め!みたいな注意書きが並ぶプレート。こんなことまで銘板を使うのが昔のトラクターの良いところ。これなら絶対消えないですもの。
どうもスターターバッテリーの取扱注意銘板みたい。ということは、セルモーターが付いていたのかな?
ウインカーは無銘でした。
ライトはHASSIA 筐体とレンズのバランス、大きさなどが絶妙のカッコよさ! これ欲しいなあ・・・やっぱりリムが太くて碁石みたいにころっとしたランプってカッコイイ!
今のトラクターみたいにスマートなところと、昔のブルドッグのイメージ、両方持ち合わせているD2016タイプ・・・この「ブルドッグ」が抜けて、ジョンディア・ランツになっていくんでしょうねえ・・・
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これも勿論水平の単発エンジンです。旧式みたいにヘッドがむき出しではなくフロントが若干長くなったので隠れているだけですよ。
六郎田一馬さん おはようございます
ありがとうございます。すごくよくわかりました。本当にお詳しいですね!