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『さなえ』と『太郎』・・・「昔のカタログ」

今日はトラクター狂さんに送ってもらったヰセキ田植機『さなえ』とヰセキコンバイン『太郎』の広告、昔のカタログシリーズです。

機械化農業 昭和46年(1971年)12月号のヰセキ田植機「さなえ」の広告です。この機械化農業、創刊は昭和10年なんですね・・・

機械化農業 昭和46年(1971年)12月号のヰセキ田植機「さなえ」の広告です。この機械化農業、創刊は昭和10年なんですね・・・

ラクな操作で20人分の働き・・・田植コストは大巾にダウン

ヰセキ田植機PF20「さなえ」は田植作業を楽しく、かつコストを大巾にダウンし、農家のみなさまの期待に応えました。

広告からは田植は辛くコスト(人手)がかかった・・・ということが読み取れます。

ヰセキ田植機PF20
●エンジン 4サイクルヰセキKF344・出力2.5ps
●機体寸法 全長1940mm・全巾900mm・全高810mm
●重量 65kg
●走行方法 2輪フロート式、サイドクラッチ付
●能率 60分/10アールあたり
●育苗方式 ばらまき苗

「幅」という字が全部「巾」という時なのが特徴的。ばらまき苗というのは今の育苗方式と少し違うのでしょうか・・・苗を置く部分に仕切りがなく、大きなスペースになっています。大きなトレーで苗を作ったのかな?

10アールは1反でしたっけ? それが60分・・・今だと・・・機械によるけど30分くらいのイメージでしょうか・・・とにかく、20人分の働きを一気に1台でするようになった「さなえ」ちゃんのインパクトはすごかったでしょうね。

ヰセキの田植機の型番はこのPFに、あとのタイプなのかな?同じく歩行式のPS、それに乗用タイプのPMやPPと先頭にPがつくものが多いですね。

こちらは同じく機械化農業、昭和47年(1972年)のヰセキコンバイン、HD700R「太郎」広告です。

こちらは同じく機械化農業、昭和47年(1972年)のヰセキコンバイン、HD700R「太郎」広告です。

自由自在に移動する刈取り部!あざやかな完全全面刈り!
世界で初めての「新機構」完全全面刈
刈り方にルールなし

と、何度も「完全全面刈」であることを違う言葉で謳っています。今まで全面で刈ることができなくて、いろいろと刈り方に制約があった部分を打破できたということがこれからわかります。

それにあわせて「太郎」という親しみやすい名前を付けたのかもしれません。

今のコンバインからすると、運転席が後ろにあるのでずいぶんレイアウトが違います。ちょっと刈取り部の視認性が悪そう・・・技術的な問題で難しかったのでしょうが、こういうところも後の技術が進歩が解決して今の機械がある・・・

田植機だって、今までたくさんの人を頼んで手で植えていた田植が機械で一人でできるようになっても、「歩くのが大変」とか「もっと一度に植えたい」などというちょっとした「不満」を吸い上げて技術で解決し、今の機械があるんですね。

おもしろいなあ。

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コメント

>ばらまき苗というのは今の育苗方式と少し違うのでしょうか

同じです。

現在でも播種機には「散播式」と「条播式」があり、ここでいう「ばらまき」は「散播」のことです。

条播は、田植機の「掻取回数」と一致させた列で籾を播く方式のため、少ない籾で丈夫な苗を作ることが容易ですが、稚苗をハウスで作るヒトが多い現在では、根がマットを形成しやすい散播の方が主流ですね。

2条さなえちゃんの苗乗せ台は、一体成型なので写真では真ん中の仕切りが見えにくいですが、現在と同じサイズの苗箱で作った苗を2枚載せて植えます。

2016年1月4日 12:30 PM | 愛読者

愛読者さん あけましておめでとうございます

現在でも播種機には「散播式」と「条播式」があり、ここでいう「ばらまき」は「散播」のことです。

条播は、田植機の「掻取回数」と一致させた列で籾を播く方式のため、少ない籾で丈夫な苗を作ることが容易ですが、稚苗をハウスで作るヒトが多い現在では、根がマットを形成しやすい散播の方が主流ですね。

ありがとうございます

僕たちが普通に見る育苗方式がばらまき方式なんですね
「条播式」というのは見たことがありません
ああ、「ごんべえ」などで蕎麦の種を播くのは「条播式」ですね、きっと

2016年1月5日 8:21 AM | nora

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