明らかに0なのに本人申告はO。シバウラ0(オー)シリーズ総合カタログ

比べようにも700は奥の方で見えにくいです。
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今日はShioikaさんに送っていただいた(いつもありがとうございます!)、1973年のシバウラ四輪駆動総合カタログの「昔のカタログシリーズ」です。いわゆる末尾「-0」シリーズというわけなのですが、表記は明らかに0(ゼロ)なのに、本人申告はO(オー)・・・長年周囲を悩ませた謎は本人申告によって解決したのでした。

シバウラS700-0/15PS・シバウラS1000-0/21PS・シバウラS1500-0/25PS・新車3種が野外で揃い踏み。もう二度と見ることのない絵面です。この中で注目はタイトルにもした四輪駆動シリーズの部分です。
シバウラS700-0/15PS・シバウラS1000-0/21PS・シバウラS1500-0/25PS・新車3種が野外で揃い踏み。もう二度と見ることのない絵面です。この中で注目はタイトルにもした四輪駆動シリーズの部分です。
「どんな湿田、傾斜地、草地でも威力を見せるこのパワー!4輪駆動0(オー)シリーズ」 とあります。運輸省型式認定番号一覧表を見てもらえばわかりますが、1973年時点で車はもちろんトラクターも四駆は一般に珍しいほう。そのメリットをこのように大げさに主張する必要があったものと思われます。
「どんな湿田、傾斜地、草地でも威力を見せるこのパワー!4輪駆動0(オー)シリーズ」

とあります。運輸省型式認定番号一覧表を見てもらえばわかりますが、1973年時点で車はもちろんトラクターも四駆は一般に珍しいほう。そのメリットをこのように大げさに主張する必要があったものと思われます。

そして何より、リセール時や観察者を混乱させた四駆表記の「-0」(四角いゼロの表記もあいまって、中には「-D」と間違う様子も見られました)が、本人申告によって「オー」だと明かされています。

どう見ても700や1000、1500に使われているゼロのフォントと同じものが使われているのですが、本人が「オー」と呼んでいるのでそうなのでしょう。まあ、電話番号などでは「0」を「ゼロ」と呼ばず、「オー」と呼んだりするのでそういうことかもしれません。

「零シリーズ」「ゼロシリーズ」「オーシリーズ」・・・この中では確かに「オーシリーズ」が一番しっくりきます。

カタログをめくって見ます。この中で印象的なのはやはり四駆の先駆者ということでなのか、車体の裏側の写真が載っていることです。これはシバウラが唯一ではないでしょうか?車両を立たせて撮ったのだと思いますが、これは相当大変だったのではないでしょうか?
カタログをめくって見ます。この中で印象的なのはやはり四駆の先駆者ということでなのか、車体の裏側の写真が載っていることです。こういう写真はシバウラが唯一ではないでしょうか?後にも先にも見た記憶がありません。車両を立たせて撮ったのだと思いますが、これは相当大変だったのではないでしょうか?
素晴らしい写真です。今気がついたのですが、前方のエンジンから一旦後輪を駆動して、また前に戻って前輪を駆動するシステムのように見えます。カウンティの後付け的四駆システムに似た感じですね。
素晴らしい写真です。今気がついたのですが、前方のエンジンから一旦後輪を駆動して、また前に戻って前輪を駆動するシステムのように見えます。取り出し方は違いますが、カウンティの後付け的四駆システムに似た感じですね。
S700-0 15PS ●15馬力クラストしては最初に2気筒水冷ディーゼルエンジンを採用。4輪駆動によりさらにエンジン馬力をロスなくフルに生かせます。 ●騒音、振動が少なく、燃料消費量も少なくてすみます。 ●小型・軽量・コンパクト設計!運転席はゆったりとってあります。
S700-0 15PS
●15馬力クラストしては最初に2気筒水冷ディーゼルエンジンを採用。4輪駆動によりさらにエンジン馬力をロスなくフルに生かせます。
●騒音、振動が少なく、燃料消費量も少なくてすみます。
●小型・軽量・コンパクト設計!運転席はゆったりとってあります。
S1000-0 21PS ●小型・軽量・強馬力の2気筒水冷ディーゼルエンジン採用。21馬力をフルに生かす驚異のパワーです。 ●自動戻り装置およびメカニカルポジション付きですから作業操作がラクにできます。ご希望によりプルコントロール装置も取付けられます。 ●前進6段、更新2段に変速できますからキメの細かい作業ができます。  馬力が強い、強馬力って初めて聞きました。21馬力は21馬力。それ以上でもそれ以下でもないので、「21馬力をフルに生かす驚異のパワー」というのはちょっとわからないです。・・・人のことは言えません。きっと徹夜が続いていたのでしょう。
S1000-0 21PS
●小型・軽量・強馬力の2気筒水冷ディーゼルエンジン採用。21馬力をフルに生かす驚異のパワーです。
●自動戻り装置およびメカニカルポジション付きですから作業操作がラクにできます。ご希望によりプルコントロール装置も取付けられます。
●前進6段、更新2段に変速できますからキメの細かい作業ができます。


馬力が強い、強馬力って初めて聞きました。21馬力は21馬力。それ以上でもそれ以下でもないので、「21馬力をフルに生かす驚異のパワー」というのはちょっとわからないです。

・・・とまあ・・・人のことは言えません。きっと徹夜が続いていたのでしょう。
S1500-0 25PS ●25馬力2気筒水冷ディーゼルエンジン採用。4輪駆動によりロスのない働きをします。 ●シバウラ独自の球形燃焼室を採用。完全燃焼で経済性抜群です。 ●効率のよいオールスピードガバナーを採用。どんな運転条件でも安定した回転が得られます。 ●セミハイラグ大径タイヤを使用。走行性能、作業性能とも一段とアップしました。 ●変速は全身9段、後進3段の強力な多段ミッション。多種多様な作業がキメ細かにできます。
S1500-0 25PS
●25馬力2気筒水冷ディーゼルエンジン採用。4輪駆動によりロスのない働きをします。
●シバウラ独自の球形燃焼室を採用。完全燃焼で経済性抜群です。
●効率のよいオールスピードガバナーを採用。どんな運転条件でも安定した回転が得られます。
●セミハイラグ大径タイヤを使用。走行性能、作業性能とも一段とアップしました。
●変速は前進9段、後進3段の強力な多段ミッション。多種多様な作業がキメ細かにできます。

ここで思い出して欲しいのは、S700に「小型・軽量・コンパクト設計!運転席はゆったりとってあります。」と書いてあったこと。見ると、S700だけ座席がラーメン屋の椅子形状なんです。

S700-0 15PS ●15馬力クラストしては最初に2気筒水冷ディーゼルエンジンを採用。4輪駆動によりさらにエンジン馬力をロスなくフルに生かせます。 ●騒音、振動が少なく、燃料消費量も少なくてすみます。 ●小型・軽量・コンパクト設計!運転席はゆったりとってあります。S1000-0 21PS ●小型・軽量・強馬力の2気筒水冷ディーゼルエンジン採用。21馬力をフルに生かす驚異のパワーです。 ●自動戻り装置およびメカニカルポジション付きですから作業操作がラクにできます。ご希望によりプルコントロール装置も取付けられます。 ●前進6段、更新2段に変速できますからキメの細かい作業ができます。 馬力が強い、強馬力って初めて聞きました。21馬力は21馬力。それ以上でもそれ以下でもないので、「21馬力をフルに生かす驚異のパワー」というのはちょっとわからないです。・・・人のことは言えません。きっと徹夜が続いていたのでしょう。
真ん中のスライダーを動かして比較してみてください。実際にゆったりしていたのか、それとも1000や1500と同じシートが入らないくらいゆったりしていなかったのか・・・
S1000-0 21PS ●小型・軽量・強馬力の2気筒水冷ディーゼルエンジン採用。21馬力をフルに生かす驚異のパワーです。 ●自動戻り装置およびメカニカルポジション付きですから作業操作がラクにできます。ご希望によりプルコントロール装置も取付けられます。 ●前進6段、更新2段に変速できますからキメの細かい作業ができます。 馬力が強い、強馬力って初めて聞きました。21馬力は21馬力。それ以上でもそれ以下でもないので、「21馬力をフルに生かす驚異のパワー」というのはちょっとわからないです。・・・人のことは言えません。きっと徹夜が続いていたのでしょう。S1500-0 25PS ●25馬力2気筒水冷ディーゼルエンジン採用。4輪駆動によりロスのない働きをします。 ●シバウラ独自の球形燃焼室を採用。完全燃焼で経済性抜群です。 ●効率のよいオールスピードガバナーを採用。どんな運転条件でも安定した回転が得られます。 ●セミハイラグ大径タイヤを使用。走行性能、作業性能とも一段とアップしました。 ●変速は全身9段、後進3段の強力な多段ミッション。多種多様な作業がキメ細かにできます。
1000と1500は同じシートのようです。
比べようにも700は奥の方で見えにくいです。
比べようにも700は奥の方で見えにくいです。

今日はこんなところです。また明日!!

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