
毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1977年型式認定のYM2210の番号を引き継いでいる、ヤンマーYM2210Bです。
SSKさんが見つけてくれました。(いつもありがとうございます!)YM4桁末尾10は、ハイパワーシフト付き(クラッチ操作が一部必要がない)のトラクターのようですが、末尾10Bについてはまだどんなものか解明されていません。


しかし、このように色をたくさん使うと、急におもちゃっぽくなるのが面白いです。
そういえば僕は田んぼにあるポンプ小屋、波板トタンのペンキが焼けた色が好きです。見る方向によって違った色に見えますよね!あれ。ま、個人的な好みですけど。

農耕作業用小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農1093号
ヤンマー YM2210型
とあります。1977年型式認定のYM2210の番号を引き継いでいるため、YM2210Bが実際にはいつ発売されたのかはわかりません。

ついでにハイパワーシフト
前進3段xバック1段のギヤが常時かみ合い、それぞれに湿式多版(3枚)の油圧作動のクラッチが付いています。
写真の丸ノブでニュートラル(N)から前進(F1)にシフトすると、(F1軸)の油圧クラッチがつながり前進1となります。
(左足のMクラッチは踏まず、ノークラッチでシフト可能)
F2にシフトすると、(F1軸)の油圧がフリーになり、(F2軸)の油圧クラッチが繋がる・・
F1からR1にするのも同様の原理です。
各段はノッチ式になっていて、丸ノブのレバーはスプリングで右方向に引っ張られていて「カチカチ」という感触です。
副変速はH型4段+クリープ(C)=5段 合計でF15xR5となります。
副変速のチェンジはMクラッチの操作が必要です。
シンクロとの差異
このことにより、Mクラッチを繋いで(N)でロータリーを回転させ「耕耘が始まってから」(F1)にシフト出来ます。
(耕地の枕地の処理が楽にできる)
ハンマーナイフモアなどは、モアの回転が定格になってから前進スタートが出来ますから他社の追従を許さない名機でした。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
やー今日も時間を食ってしまった・・・もう少し早く起きれば良いのですが、なかなか早く起きられなくて・・・今朝はここまでです。それではまた明日!