
毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は先日のオークションと資料ベースによるシバウラS-20の記事の続報です。
同トラクターをお持ちのTさんがfacebook経由で銘板写真と新しい情報を寄せてくれました。(Tさん、いつもありがとうございます!)それはS-20とS-1400の運輸省型式認定番号が同じというものです。番号が同じということは型式も同じということ・・・S-20とS-1400、桁が2つも違って同じものとはビックリです!

ちょっとわかりにくいですがシバウラのS型、ヘッドライトがかなり寄り目なんですよね・・・考えたら後の角ダルマに通じるものがあります。意識していたかどうかわかりませんけど、こういうクセ(もちろん、先のモデルに対するオマージュという可能性もあります)みたいなもの、次のモデルに引き継がれて行きますよね!
ちょっと寄り道、角ダルマの検証

話を元に戻します


小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農466号
シバウラ S-20形
この「形」っていうのが古い感じします!
そしてシバウラS-1400


小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農466号
シバウラ S-20形
先のS-20と全く同じですよね!

運輸省型式認定番号はに認定された年月日で、番号で確実に全メーカーの農機の前後関係を示してくれるので、僕の欲しかった「このモデルとあのモデル、どっちが先に出たの?」という疑問を解決してくれます。
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました
『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。
(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.
追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!
ただ、今回のように「新しいモデルが先輩の番号を引き継いじゃってる問題」というのが玉にキズです。
やっぱり売るに際して「ちょっとかっこいい名前にしよう」とか「顔だけ変えて売っちゃおう」などという場合、走る性能は何も変わっていないわけですからわざわざめんどくさい型式申請をするなんてことは考えられないですよね?
皆、お役所に出向くのはイヤなんです。こんなところでグチっても仕方ないですけど。
新しい番号は見つからなかったけれど、興味深い事例、しかも写真付きで見ることができ大変興味深かったです。Tさん、ありがとうございました!今日はこんなところです。それではまた明日!