青ガエル、米国市場とJDをメチャメチャ意識していたのは間違いなさそう

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今朝は昨日からの続きで、弥太郎(いつもありがとうございます!)さんが送ってくれた、1974年運輸省型式認定と思われるヤンマーYM2000青ガエル残りの写真です。初めて青ガエルのちゃんとした写真を見ましたが、見れば見るほど「ジョンディアだなぁ」と思うのでした。

昨日の記事はこちらです。
ジョンディアっぽいのがとてもよくわかる写真です。アメリカの人、もしくはジョンディアの人は顔に目をはめるのが嫌いだったのかなぁ・・・
ジョンディアっぽいのがとてもよくわかる写真です。アメリカの人、もしくはジョンディアの人は顔に目をはめるのが嫌いだったのかなぁ・・・
前出のヤンマー100年史240pにジョンディアのことが書かれています。
前出のヤンマー100年史240pにジョンディアのことが書かれています。ちょうどヤンマーでJDを輸入販売していた頃の1020とかなり共通した部分が見られます。YM2000は20馬力ですから、小さな馬力帯を担うことを意識したのかもしれません。
John Deere 1020(1965 - 1973) ジョンディア1020は水冷3気筒2.5リッターディーゼル33馬力だそうです
その1020の実車の写真です。こうやって比べるとYM2000の方が少し角ばっていますけど、かなり寄せているのは間違いないです。色はどういうわけだかJD色ではなく、若草色というか稲の色のような感じです。

YM2000に似ているJDの写真をまとめておきます。 

黄色と黒のラインもJDと似ています。(細かいことを言い出したらすべてのものが似ていることになってしまうのですが・・・)
黄色と黒のラインもJDと少しだけ似ています。(細かいことを言い出したらすべてのものが似ていることになってしまうのですが・・・)
John Deere 1020(1965 - 1973) ジョンディア1020は水冷3気筒2.5リッターディーゼル33馬力だそうです
実際に比べてみるとそんなでもありませんね。サイドのラインに関してはヤンマーとしてかなりオリジナル感が出ています。
tractordata.comによると、JD6930プレミアムは2006年〜2011年。2008年をはさんだ前期型と後期型があるようで、2006年〜2008年の前期型は6068HL480 6.8L 6気筒ディーゼル155馬力/2100rpm 2009年〜2011年の後期型はPowerTech Plus 4V-CR 6気筒6.8Lターボディーゼル 155馬力/2100rpm となっています。僕の見たこれは前期型なのか後期型なのか、見分けかたを知らないのでわかりません。
ジョンディアの彩りの組み合わせ、他の会社が羨ましくて真似をしたくなるのわかります。やっぱり素敵ですし、遠くから見ても「あ!JD」とわかりますもん。
この写真いいです!当時日本で売られていた他のメーカーのトラクターと全く見た目が違うのがわかります。ただ、少なくとも日本ではこの色は評判が悪かったみたいです。
この写真いいです!当時日本で売られていた他のメーカーのトラクターと全く見た目が違うのがわかります。ただ、少なくとも日本ではこの色は評判が悪かったみたいです。
JDの威力も稲作農家には届かなかったようで、「青ガエル」という愛称もヤンマーがつけたものではなく、ユーザーがつけたみたいですから、「推して知るべし」ですよね。
「田んぼでは保護色になって見つけられない」とはおそらく稲作農家の言葉です。「青ガエル」という名前も畑作よりは稲作の方がカエルを見る機会が多いですから、そちらも稲作農家の言葉のはず・・・概ね「稲作農家に不評だった」と想像できます。
ヤンマーも同じ頃、たくさんトラクターを出しています。きっとイセキと同じようにリソースの配分に苦労したと思います。イセキにとってのMB1100にあたる機種がこの中にもあったはず。
「色が国内の稲作農家にイマイチ不評」ということがあったとしても、本家アメリカでも色は赤の方が歓迎されたのではないでしょうか?結果、3年しか緑のヤンマーは作られなかった感じがします。
燃える男の「赤トラ」YM2001-YM2001Dカタログです。YANMAR REDのエンブレムが付いていますね! 考えてみたら一番目立つ表紙部分、その半分以上が赤く塗りつぶされています。商品より大きい面積を占めています。いかにこの商品にとって「赤」が訴えたいことなのかがわかりますよね?
ヤンマーは1977年にディア社とOEMと提携の契約をすると、一転緑を捨て、燃える男の「赤トラ」キャンペーンを始めます。赤、赤、赤、太字で赤々と今までの緑を一気に赤で塗りつぶそうという「赤トラ」キャンペーンです。

「憧れのJDに乗りたいけど高くて乗れない」日本ではその層がとっても薄かった・・・ということかもしれません。または、アメリカ事情をよく知っていただけに、ヤンマーの人に「カッケェなぁ」とその気持ちが大きく、日本のユーザーの気持ちと乖離していたのかも。完全な想像ですけど。

今日はこんなところです。また明日!

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