昨今の諸事情によりネタ切れのため、わずかな引っかかりを探して超小ネタシリーズが続きます。毎日のことなのでこれが普通になりつつあるというか、これが「新しい日常」なのかもしれません。
今日の引っかかりは昨日のチェリー。それも神農工社製三輪トラクターのほうのチェリーです。
工業製品として生まれてきたトラクター。新車時はどのトラクターも全く同じで、1000台作られたとして、そのうち1台見れば残りの999台を見なくたってどうってことはありません。
しかし、ひとたび人の手に渡れば、2台見れば2台とも違う・・・1台目の白いロゴのほうが僕は好きですけど、2台目のステンシルのほうが古っぽくてトラクターとしてはいい感じです。
ロゴだらけでちょっとうるさい気もしますが、「せっかく切り抜いたステンシルを正面だけに使うのは惜しくて、横にも入れちゃったんだろうな」などと想像してしまいます。
これらはレストアした人か、持ち主の趣味もしくは解釈・・・人の手に渡った瞬間にこのように工業製品は別々の人生(人じゃないですね・・・)を歩み始めるというのが興味深いです。とはいえ、元々のオリジナルはどんなだったろう・・・とは気になります。
工芸品や美術品を当時のまま残すというのは、それが生まれた背景やその瞬間を後々知ることができるという意味で大変大事なことです。
こんなことを書くと美術関係者に怒られてしまいそうですが、こうなってしまった以上、歴史というかストーリーが加わったということ。それはそれで「点ではなく線や面でモノを遺す」という意味でアリじゃないかな・・・などと思ってしまいます。
おまつりやしきたりなど、ホントにこれがオリジナルだったのかな? などと考えることがあります。
でも、生まれた時から関わってきた多くの人たちの思いや考えが現在につながっているとすると、「ま、オリジナルにこだわることもないか」って・・・
忘れてください忘れてください。今日はこんなところです。また明日!
上の記事とゆるく関連しているほかの記事: