大量のシバウラで600のスキマを埋めた。だいぶ整理できてきた「おうちで撮りトラ」

このシリーズ(シリーズなのか?)も7回目。今日もShioikaさんに送っていただいたFORD1720「撮りトラ」です。(Shioikaさんありがとうございます!)

今回はFORD1970年代のラインナップに1720をはじめとする型式がどうハマるか考えてみます。(時間内に終るかどうか・・・)

1962年〜1975年 FORD2000

FORD2000は調べてみると思ったより全然古くて(見た目が綺麗で新しく思えたんです)1965年-1975年、少なくとも40年、ヘタをすると50年くらい前のものみたいです。 このフォードはENFO(イギリスフォード)ではなく、アメリカ製で、エンジンはガソリン、ディーゼルともに2.6Lの3気筒(この機体は・・・ガソリンなのかなあ)馬力は34馬力とか36馬力とか色々記述は見受けられます。
1962年当時FORDの一番小さなトラクターは36馬力の2000でした。このころはまだシバウラのコンパクトトラクターは投入されていません。

1973年〜1976年FORD1000

tractordata.comによればFORD1000は1973年〜1976年、シバウラ製2気筒1 .3Lディーゼルで25馬力/2500rpmだそうです。
tractordata.comによればFORD1000は1973年〜1976年、シバウラ製LE892 2気筒1272ccディーゼルで25馬力/2500rpmだそうです。当初、コンパクトトラクターはこの1000しか存在しませんでした。

1975年・1976年あたり。600シリーズにモデルチェンジ。2600と1600へ

FORD2600RS39馬力。水田・畑作作業の能率を向上させます。ムダのないコンパクトなボディに使いやすい数々の機構。米作をはじめ、広く農作業に活躍する経済性を重視した軽快なトラクターです。とあります。
以前紹介したカタログです。tractordata.comによればFORD1600は1976年〜1979年、シバウラ製LE892 2気筒1272ccディーゼルで25馬力/2500rpmは変わらず。FORD2600は1975年〜1981年、FORD3気筒2.5Lエンジンで36馬力でした。
FORD1600、Shioikaさんに写真を送ってもらっていました。このトラクターはずっと話題の中心だったFORD1720一連のフォードとは一線を画した、唯一のコンパクトだったFORD1000の進化版だったのだと思います。
FORD1600、Shioikaさんに写真を送ってもらっていました。このトラクターはずっと話題の中心だったFORD1720一連のフォードとは一線を画した、当初唯一のコンパクトだったFORD1000の進化版だったのだと思います。

1979年、大量のコンパクトがラインナップに投入

(コンパクト100シリーズ)

tractordata.comの表を見ると1000と2000の間がこれによって大変なことになっています。(過去のものも含めてなのでどこのメーカーもそうかもしれません)

1000/1100/1110/1120/1200/1210/1215/1220/1300/1310/1320/1500/1510/1520/1600/1620/1700/1710/1715/1720/1900/1910/1920/2000/2600

こうなっています。そのうち末尾20は日本国内向けとは違い、四駆のための番号ではなく1987年からの末尾20シリーズのために使われています。

というわけで、1979年当時のラインナップだけを考えるとこうなります。赤字が黒字が第一世代の型式、青字が第二世代の型式。そして赤字が1979年〜のコンパクト100シリーズの番号です。

1000/1100/1200/1300/1500/1600/1700/1900/2000/2600

始め1000/2000しかなかったものが1600/2600となり、そこへ1100/1200/1300/1500/1700/1900と、隙間が空いているところに100ずつ突っ込まれたのだと思います。

それにしても、1100とか1200もあったんですね。シバウラのSDで行くと何にあたるのでしょうか?

ところがtractordata.comに記載のない2020登場!

オリジナルの角ダルマ顔ではなく、当時の末尾00FORDに似せたかったのでしょうか・・・
ずっと日本国内のみの四駆の番号に違いないと僕の考える、末尾20(これまでうぁ存在が確認できているのはFORD1720のみ)のトラクターですが、もうひとつShioikaさんが送ってくれました。
これがそれFORD2020です。見た感じはFORD2000のモデルチェンジ版ではなく、1979年に発生した一連のコンパクト100シリーズのようです。
これがそれFORD2020です。見た感じはFORD2000のモデルチェンジ版ではなく、1979年に発生した一連のコンパクト100シリーズのようです。「末尾20は四駆の法則」とも合致しているため、国内限定仕様ではないでしょうか?

日本国内とそれ以外で型式が二列

考えてみたら、それまでずっとFORDが売られていた国(アメリカやイギリス)と、日本では事情が違います。

ずっとFORDが売られていた国では、過去の型式とバッティングする新しい方型式は使いにくいですが、日本などある時から輸入されるようになった国では、過去のFORDが存在しないですから比較的番号が振りやすいです。

このFORD2020も日本以外の国でもで売られたと思います。しかし、型式バッティングのために違う名前で売られたのではないでしょうか?

FORD1900では?

FORDのお膝元ではF1000にスタートを限定され、F2000に頭を抑えられることになります。
シバウラのコンパクト100シリーズは、FORDのお膝元ですとF1000にスタートを限定され、F1600/F2600が欠番、F2000に頭を抑えられることになります。したがって残された番号は1800か1900・・・型式表で1800は見当たりませんから、F1900ではないでしょうか?このFORD1900は四駆ですから、ちょうど日本国内のFORD2020に相当すると思うのです。

日本国内でF1800/F1820やF1900/F1920として売っても良かったような気がしますが、1000/1600(25馬力)2000/2600(36馬力)の間に12馬力から28馬力のコンパクト100シリーズを押し込むわけで、数字の統一感はどうでもよくなっていたのでしょう。

侃侃諤諤の熱い議論が沸騰する、長い長い型式名決定会議が開催されたのではないでしょうか?

今日はこんなところです。また明日!

 

 

 

 

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です