投稿日: 2019年3月3日2019年6月28日 投稿者: nora意外と生まれは古かった。シバウラS1500「撮りトラ」今日は、hokkaidoujinさんの案内で行った中古屋さんで見たシバウラトラクター、S1500「撮りトラ」です。 シバウラS1500です。シバウラLE892、2気筒ディーゼル776cc25馬力/2500rpm・・・FORD1000やFORD1700と同じエンジンです。 FORD1000のステッカー、「1000」の下のあたりに見えるのは燃料タンクでしょうか・・・エンジンフードは前方に倒れるタイプ。給油はエンジンフードを跳ね上げて行うみたいです。エンジンフードは形が違いますが、良く見るとリヤフェンダーやウインカーは同じですね! シバウラS1500(25PS)カタログの表紙です。もう現在のカタログと比べても技法的には変わりのないもの。年代としては最後に49.4とありますから昭和49年4月のものなのでしょう。ということは1974年。ただし、生まれ自体はもっと古そうなことがわかってきました。カタログの他のページを見たい方は以下のリンクで↓『シバウラ祭りは続く・・・シバウラトラクターS1500「昔のカタログ」』 シバウラS1500のバックショット。マフラーには空き缶ウェザーキャップがついてます。これは様々なものが使われていてとても楽しく、ついつい集めてしまいます。 拡大してみると甘酒〜♬。自販機で売られてりしてますね! David Brown 1210のウェザーキャップはタイヤスプレー光沢 L-PS011 420ml 光沢タイプ マッセイファーガソンMF135のウェザーキャップは、カンには穴があけられてアース線かなんかが結びつけられている謎のシステム。 ZL2002DTのウェザーキャップはオーソドックスなレジ袋。 サンシャインもレジ袋。 コマツWD30 マフラーの上のウェザーキャップは、コーヒー豆の空き缶。 三菱D1500は空き缶をかぶせるどころか、煙突かぶせ型。 MF382? BIG-T98? のウェザーキャップは緑茶のペットボトルを切ったもの。これ、雨の多い日本だけの風習じゃないみたいです。他の国の写真でも見たことあります。 『きっとLANZ農業ブルドッグDなんちゃら・・・撮りトラ』の時にネットで探したLANZのトラクター。外国でも空き缶。 こちらは同じくランツ。日本の写真です。同じように缶キャップ。しまった!ダラダラやってしまった・・・ シバウラS1500です。いつも思うんですけど、型番が大きいですよね。メーカー名より大きい。 シバウラS1500です。この形は型番がなくなってしまうと見分けがつかない、シバウラ初心者泣かせです。「序列が特定できた!」と思うとするりと逃げていってしまう感じです。 そこでいろいろなところからS1500の銘板の画像を引っぱってきました。小型特殊自動車運輸省型式認定番号 農720号シバウラS15形シバウラトラクタS-1500車両形式 S15車体番号検印機関形式番号 LE892機関出力 25馬力石川島芝浦機械株式会社松本工場「シバウラホイールトラクタ」ではなく「シバウラトラクタ」と書かれているのは古い銘板でしたよね? ネットで探してきた別のS1500のプレートです。銘板には伸ばし棒つきのS-1500と伸ばし棒なしのS1500の2種類あるんですね! でも、どちらも農720号、エンジンも馬力も同じ、同じ型式の機体です。小型特殊自動車運輸省認定番号 農720号シバウラ S15形シバウラ トラクタS1500車両形式 S15車体番号検印 -機関形式番号 LE892-機関出力 25PS そしてS150 こちらはなんとS1500ではなくS150だそうです。いただいた写真。 ちゃんとS150と書いてあります。エンジンはシバウラ製LE892 25馬力。コメントによれば、国内初の4WDがこの型式のシバウラだったそう。エンジン音は2気筒にしては、柔らかく静な印象とおっしゃっています。S15Dなんてのも同じところで見た。 コントラストの強いどうでもいい写真ですみません。シバウラトラクターS15Dです。小型トラクターという感じですが、1484cc 28馬力のLEM754というエンジンが乗っているようです。馬力はけっこうあります。しかも良く調べてみると、全くS1500と同じようなボディにSD3000Aとほぼ同じ4気筒のエンジンが乗っているんです。まさに羊の皮をかぶったオオカミ・・・グリルのデラックスは伊達じゃありません。この写真で僕の注目点は2つあります。一つは正面のグリルについたDELUXEのバッジ。もう一つはマフラーの下、頬のあたりに見える「CS」と書かれたステッカーです。 小型特殊自動車運輸省認定番号 農863号シバウラ S15D形シバウラ ホイールトラクタ車両形式 S15D車体番号検印 10236機関形式番号 LEM754-機関出力 28PS 以上のことからS1500(農720号)S150(農852号)S15D(農863号)という順番ということはわかりました。他のトラクターも含めて並べてみると・・・ 表にして並べてみました。まずシバウラS1500は1970年生まれの農699号のTS2400と、やはり1970年生まれ、農726号の三菱R2500Gにはさまれています。となれば運輸省型式認定番号縛りの中では、1970年生まれと考えて良いのではないでしょうか? そしてシバウラS150は、1973年生まれの農836号ヰセキTS1700と、農860、1974年生まれの三菱D2500にはさまれていますので、1973年〜1974年生まれ。そしてシバウラS15Dは、同じく農860、1974年生まれの三菱D2500と、農892号で1974年生まれ、三菱D3000の間にありますから、1974年〜1976年生まれ・・・ということになります。 膨大な時間をかけて表を作って、一体何やってるんだ・・・という感じです。きょうはここまでです。また明日!上の記事とゆるく関連しているほかの記事:S070形、S700D-0形と複数のバージョンが存在!(一体いくつあるの?)シバウラS700D-0「撮りトラ」シバウラトラクターS100「撮りトラ」1986年生まれ?1988年生まれ?シバウラ・エクセレントXシリーズ、X45F「撮りトラ」モデル名はF25・・・シバウラ製FORD1000「撮りトラ」かわいい顔してババンバン♬1977年SD4000AD-0「撮りトラ」シバウラの法則発見か?S1000/S1500について未確認の車名/形式を予想してみる