今日はhokkaidoujinさんに連れて行ってもらった農協で見た、イセキ・ランドリーダー5シリーズTA455F「撮りトラ」+「昔のカタログシリーズ」の続きです。
昨日からヰセキのカタログと、安全鑑定番号を付き合わせているうちにだんだん順番がわかってきました。
まずは昨日の続き、各モデルのカタログの変遷と製造年から・・・
ランドリーダー末尾0は1985年
ランドリーダー末尾0の表紙はこんな感じです。農機のパンフレットに一時期流行った、商品より匿名女性モデルの方が大きく、トラクターはオマケで小さい感じ。「まあ、お姉ちゃん載せときゃ間違いないでしょ」というおおらかな感じが漂ってきます。それともう一つのキーワードはカーフィーリング&車感覚。この馬力帯のキャッチコピーは
『恋女房ものりたがる!さながら乗用車感覚のサルーンシステムで一日が始まる。』
でした。流石に僕の見たTA455Fはプロ向けを意識したようで、そのコピーはなかったようですが・・・
そしてこちらはカーフィーリングデザインのTU200カタログ。(トラクターに乗っている女性は小林綾子さんということが判明しました。)当時イセキがスポンサーをしていたレーシングマシンと並んで写ると、トラクターも速そうに見えますし、確かにカーフィーリングなのはわかります。
末尾0のランドリーダーは農研機構の安全鑑定の登録が1985年に集中しています。
ランドリーダー末尾5は1987年
末尾0のレーシングマシンや華やかな女性の表紙から打って変わり、欣也組に入ったのランドリーダー末尾5。(僕ローカルでこう呼んでいるだけなので、詳しくは昨日の記事を読んでください)この機体はキャビンタイプが安全フレームに窓をはめた感じに仕上がっています。もしかしたら僕の見たTA455Fも部品を注文して窓をはめたらキャビンタイプになるのかも・・・
僕の見たTA455Fではないですが、同じランドリーダー末尾5シリーズのTA325(こちらはFがついていませんね)は農研機構の安全鑑定で!987年。
同じくランドリーダー末尾5シリーズのTA295(Fがついていないのは2駆のようです)は農研機構の安全鑑定で!987年。
以上から、末尾5シリーズは1987年にバタバタっと生まれていることがわかります。そしてこの年のイセキのレース活動からの撤退に合わせて、それまでのおおらかな路線+カーフィーリング&車感覚は鳴りを潜めてしまったような気がするのは気のせいでしょうか・・・
ランドリーダー末尾7は1990年
ランドリーダーは末尾7シリーズになると表紙にはトラクターのトの字もなく、男の人がサックスを吹いているばかり。表表紙もどころか裏表紙にもトラクターのないカタログ・・・それまでおおらかで、ある種余裕があった紙面に緊張感が走ります。
ランドリーダー末尾7シリーズの1台、TA312F(カタログ名TA317F)は農研機構の安全鑑定で!990年。その他7シリーズは1990年にバタバタと登録されています。
というわけで、
ランドリーダー末尾0(1985年)ランドリーダー末尾5(1987年)ランドリーダー末尾7(1990年)
という流れがわかってスッキリ!これもイセキの取説サイトのおかげです!(めんどくさくてもヰセキのサイトのご利用条件同意から始めてみてください!)
シリーズの進化がちょうどバブルの盛り上がりと被っているのですが、景気が上がるにつれてカタログのトーンが下がっていくのが興味深いです。農業の会社だけに地に足がついていた・・・ということなのでしょうか?
スッキリしたところでTA455Fに戻ります。
よく見かけるイセキのこのバッジ。G-DX
G-DX
G部分、赤だったんですね!
以前見たイセキTL2300F耕太には(農研機構の安全鑑定では1979年の登録)H-DXとありました。G-DXとH-DXがあるんですね!(もしかしたらもっと他にもあるかもしれません)よくはわかりませんが、カタログなどから類推すると、GやHがグレード、DXは装備を表している感じです。(具体的にいえばDXは自動耕深一定装置、レーダーマチック装備)ということではないか・・・と思います。
脱線してしまいました。TA455Fに戻ります。
あとは細かい写真ばかりになってしまいます。ヘッドランプは今仙電気。

テールランプもウインカーも今仙電気でした。
黒いホーシングと光のコントラストが綺麗だったので撮った写真。
これを見るとズームトレッド機構は付いていないみたいです。ズームトレッドはホーシングが丸ですが、僕の見たのは四角です。
この機体の中で最もインパクトを受けた部分はここです。安全フレームの支柱からニョキッと出ている給油口。既出のカタログ表紙では、キャビンタイプも同じ位置に給油口があることがわかります。
やはり給油口は左側。ここからシート裏、背中のタンクに燃料が落ちるのでしょう。
最後はとりとめもなくなってしまいましたが、今日はこんなところです。また明日!
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