田植機考古学、兄弟車比較、クボタJC4A/三菱LC4

今日は伊藤産業機械さんに提供いただいた比較写真で田植機考古学です。兄弟車のクボタ乗用田植機ジョイカムキュートプラスJC4Aと三菱乗用田植機LC4です。

 

『田植えのシーズンも近づき、中古の田植え機を整理していたら、面白いコンビがそろいました。左がクボタのJC4A、右が三菱のLC4なのですが、これはクボタが製造して三菱にOEM供給している田植え機です。2台揃うことは珍しいので、並べて写真を撮りました。』と言うコメントとともに伊藤産機さんが写真を送ってくれました。
『田植えのシーズンも近づき、中古の田植え機を整理していたら、面白いコンビがそろいました。左がクボタのJC4A、右が三菱のLC4なのですが、これはクボタが製造して三菱にOEM供給している田植え機です。2台揃うことは珍しいので、並べて写真を撮りました。』と言うコメントとともに伊藤産機さんが写真を送ってくれました。

 

農研機構の登録でJC4だと2002年で、マイナーチェンジだからでしょうか、JC4Aの記録はありません。代わりにクボタのサイトでニュースリリースを見つけました。この型式名JC4-SP2というのがJC4Aなのではないでしょうか?形は同じに見えます。
農研機構の登録でJC4だと2002年で、マイナーチェンジだからでしょうか、JC4Aの記録はありません。代わりにクボタのサイトで平成21年(2009年)のニュースリリースを見つけました。この型式名JC4-SP2というのがJC4Aなのではないでしょうか?形は同じに見えます。愛称はジョイカムキュートプラス。

 

これってレインボーの末裔、レインボー・ジョイカム(RAINBOW・JOYCOM)レインボー・スーパー・ジョイカム(RAINBOW・SUPER・JOYCOM)のさらに末裔じゃないですか!(詳しくは『「田植機考古学」クボタ昔の田植機発掘2』をご覧下さい)

 

また見つけちゃいました。レインボー。これはレインボージョイコム。
クボタの田植機元祖春風からレインボーになり、レインボー・ジョイカムになり・・・

 

、レインボーが取れてジョイカムになり、実はレインボーの血を引き継いでいるんですね。
春風の次だったレインボーが取れてジョイカムになり、それにいろいろと名前がぶら下がっている・・・実はレインボーの血を引き継いでいるジョイカムキュートプラスシリーズ。なんだか愛称というより外国の人の名前みたいですね。本人名+父親名+祖父名のような・・・

 

ということは昨日の図をちょっと詰めて、レインボーのところに入れてあげなくちゃならないですね!
綿々とクボタ田植機の系譜は続いているんだ・・・

 

かなり脱線しちゃいました

 

兄弟田植機のJC4AとLC4の話にもどります。伊藤さんによれば『厳密にはJC4Aの方がやや新しく、三菱でいるとLC4Aになるのですが、マイナーチェンジなので大きな違いはないと思います。』とのことですが、違いとしてはヘッドライトのあたりが一番先に気がつきます。
兄弟田植機のJC4AとLC4の話にもどります。伊藤さんによれば『厳密にはJC4Aの方がやや新しく、三菱でいるとLC4Aになるのですが、マイナーチェンジなので大きな違いはないと思います。』とのことですが、違いとしてはヘッドライトのあたりが一番先に気がつきます。あとは徹底した色かぶりの排除で全く違う機種に見えます。

 

目のまわりのお化粧の違いというくらいですが・・・それからもちろん色が違います。それだけで全く別の商品(実際そうなのですが)に見えるというのが色のマジックです。別々に見たらきっと気がつきませんよね?
目のまわりのお化粧の違いというくらいですが・・・それからもちろん色が違います。それだけで全く別の商品(実際そうなのですが)に見えるというのが色のマジックです。別々に見たらきっと気がつきませんよね?

 

比較のため、シロウトにもわかりやすいよう同じポジションで写真を撮ってくれました。こちらはLC4です。マーカーでキュッキュと描いたようなロゴもちゃんとオリジナル。
比較のため、シロウトにもわかりやすいよう同じポジションで写真を撮ってくれました。こちらはLC4です。マーカーでキュッキュと描いたようなロゴもちゃんとオリジナル。

 

そしてこちらはクボタのJC4A。色以外は同じように見えますが、伊藤さんによれば『JC4Aの方が新しい分、ブレーキロックレバーが握りやすいように長くなっているようです。』とのことでした。
そしてこちらはクボタのJC4A。色以外は同じように見えますが、伊藤さんによれば『JC4Aの方が新しい分、ブレーキロックレバーが握りやすいように長くなっているようです。』とのことでした。

 

植付部を上下するレバー周辺。
植付部を上下するレバー周辺。これはもちろん三菱。

 

そしてこちらがクボタ。違いは無いようですね。
そしてこちらがクボタ。違いは無いようですね。

 

実は搭載エンジンが違うみたいです

 

大した違いがないような両者ですが、実は搭載エンジンが違うようなんです。三菱LC4に搭載されているのは、三菱製GM182PN-60A型。スペックは発電機のものしか見つからなかったのですが、空冷4サイクル傾斜形頭上弁式ガソリンエンジン (OHV)181cc
大した違いがないような両者ですが、実は搭載エンジンが違うようなんです。三菱LC4に搭載されているのは、三菱製GM182PN-60A型。スペックは発電機のものしか見つからなかったのですが、空冷4サイクル傾斜形頭上弁式ガソリンエンジン(OHV)181cc

 

そしてクボタJC4Aのほうは空冷4サイクル単気筒OHVガソリンエンジンGR170-E-PA 1 169cc 3.5PS/3000rpmでした。
そしてクボタJC4Aのほうは空冷4サイクル単気筒OHVガソリンエンジンGR170-E-PA 1 169cc 3.5PS/3000rpmでした。

 

三菱のほうが排気量も少しい大きいですし、力もありそうですよね。OEMと言えども「せめてエンジンくらいは・・・」なんていう声が聞こえてきそうです。

 

わざわざ自分のところのエンジンを使ってもらうより、クボタのエンジンそのままのほうが安くあがるような気がしますけど、この辺は意地なんでしょうね。

 

三菱4条植田植機 LC40D 価格¥778,680
これは後継機? 2015年に見た三菱4条植田植機 LC40D 価格¥778,680

 

三菱ASUMA乗用4条田植機 LC40 価格¥694,050 ●最大出力6.3ps ●標準株間(20・23・25・28cm) ●パワステ、風車マーカー 後は読めません
そしてこちらは2013年に見た、三菱ASUMA乗用4条田植機 LC40 価格¥694,050 ●最大出力6.3ps ●標準株間(20・23・25・28cm) ●パワステ、風車マーカー 後は読めませんどちらも前のハンドルの形は同じですね。

 

 

 

今日はここまでです。また明日!

 

 

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“田植機考古学、兄弟車比較、クボタJC4A/三菱LC4” への2件の返信

  1. 野良犬さん おはようございます

    GM182PNのPNはPTO(出力軸)の方式でクランク軸からダイレクトにアウトプットする直結方式。これのほかにGM182LNというのがあってこちらは、減速方式(1/2カム軸減速式)といって、回転速度を半分に減速したカムシャフトが出力軸になっている方式。

    そんなエンジンがあるんですね!
    興味深いです。一体どんな用途に使うのでしょう
    運搬車とか力の必要なものですよね

  2. GR170もGM182も汎用エンジンなんでエンジンマウントの部分の規格がきまってますから、コストかけてるってことはないとおもいますよ。
    ポン付けできますからね。

    例えば、オーレックのウイングモアなんか供給先にあわせて三菱メイキ、富士ロビン、カワサキと搭載エンジンかえてましたからね。

    あと、クボタの3.7馬力はおそらく連続定格出力(連続運転時)の数値ですね。三菱の182は6.3馬力は最大出力の値で連続定格出力は4.5馬力。これでもクボタより2割ていど出力が高いですが。

    三菱もカワサキも100,130,180
    ,220,300,400で排気量のクラスあわせてるのにクボタは半端なんですよね

    GM182PNのPNはPTO(出力軸)の方式でクランク軸からダイレクトにアウトプットする直結方式。これのほかにGM182LNというのがあってこちらは、減速方式(1/2カム軸減速式)といって、回転速度を半分に減速したカムシャフトが出力軸になっている方式。減速されてるため出力軸のトルクはP型の倍近い

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