今日は先日、Nさんに連れて行ってもらった、クボタ筑波工場で行われた、関東甲信越クボタグループの「クボタサマーフェア」で見た、リモコンで動く無人散布マシンの一種、ヤマハ除草剤散布用無人ボート「WATER STRIDER」 です。
ヤマハWATER STRIDER 動画がありました。
ヤマハのサイトでトピックスとして「WATER STRIDER」の記事が出ていました。その中の写真から概要を抜き書きすると・・・
商品名「あめんぼう」
仕様
●サイズ 殺陣1660×横740×高さ650
● エンジン 4ストローク34cc
●薬剤タンク 液剤8ℓ/脱着型カセットタンク
● ホイラータイプ採用、周波数2.4Ghz特長(他社との差別化)
●薬剤補給が効率的(作業性)な脱着式カセットタンクの採用
●大小様々な圃場に対応できる直進性と旋回性の確保
●初心者にも操縦しやすい操縦安定性の確保と小型化(運搬性)の実現
●軽量なボデー&衝撃に強い特殊ガード材の採用
●安心のメンテナンス制度(点検パック)と部品供給の提供
シロウトから見るとどのボートも同じように見えますが、このように特長があるようです。
せっかくなので、以前の記事の焼き直しになってしまいますが、水田防除ラジコンボートの変遷を最後に付けておきます。
水田防除ラジコンボートの変遷
いちばん初めに見たのはホバークラフト、2013年
以前の記事のコピーですが、これを見たのは「ダイナミックフェア2013」でした。価格がわからないので申し訳ないのですが・・・
それはラジコンのホバークラフト! ウィキペディアで調べてみると、ホバークラフトは商標で一般的にはエアクッション艇 (air-cushion vehicle: ACV)または空気浮揚艇というらしいです。
どうして農機・生産資材大展示会に出ているかというと、これで田んぼに除草剤を撒くから・・・エアクッション艇は凹凸のない平坦な場所で運行するのが理想らしいですから、真っ平らの田んぼはまさにピッタリ。
同じ除草剤散布用のヘリコプターに比べたら構造も見た目もとってもシンプル。それに軽そうです。重さは18.5kgだそうです。
草刈り機のエンジンは燃料タンクも付いてるし、遠心クラッチも付いている独立ユニットなので、田面ライダーもそうですけど色々なところに流用されるんですね。
除草剤は顆粒水和剤という顆粒状のもの、フロアブル剤という液体状のもの両方使えるみたいです。散布にマフラーの排圧を使うなんてシンプルでいいなあ・・・熱の問題は大丈夫なのかしら?
ボバーからボートへ、2014年〜2015年
丸山のブースにあったホバークラフトですが、それに対抗しているのか、タカキタではラジコンボートです。これも以前の記事、「ダイナミックフェア2014」と「JA&クボタ アグリンピック」で見たもののコピーです。
タカキタのWEBページにはカタログPDF(http://www.takakita-net.co.jp/dl/documents/eb1000t140625.pdf)もあります。このカタログには田んぼを結構なスピードで走っていそうな写真が載っています。
そのキャスター
推進部
薬剤撒布部
チラシには「このラジコンなら楽しく仕事できるな〜」とおじさんが喜んでいる絵が描かれています。おもしろいなあ・・・
ボートへ収束か、2015年、ヤンマーの水田防除用ラジコンボート
やっと「ダイナミックフェア2015」で見たヤンマーの水田防除用ラジコンボートです。
ホバークラフトは値段がわからないんですけど、タカキタのeボート、EB1000Tが価格¥726,840。ヤンマーの水田防除用ラジコンボートは価格¥842,400。ヤンマーのほうが少しだけ高いですね。
細かい能書きが読めました。
全長:1300mm 全幅:800mm 全高:560mm 車体重量:13kg エンジン:ゼノアG260PUH 排気量:25.4cc 出力:1.71KW/13000rpm プロポ:Futaba 6チャンネル 装備:ジャイロ3軸 位置制御装置
軽量とコンパクト化に+ジャイロ搭載で誰でも楽々運転と楽々圃場間移動。
ライバルが既に市場に位置を占めているのに、こうやって出てきたということは、ある程度の自信があるのかな。ちょっと値段が高いのがその現れかも・・・
小さくて部品点数がトラクターなどより少ない機械ですから、少人数のチームでできそうな感じ・・・何から何まで自分たちでできて、これを開発するのは楽しそうですね!
まさに、機械ズキ、工夫ズキの人たちにピッタリ。農業機械の原点って感じです。