今日は、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、ダイムラー・ベンツのトラクター(といっていいですよね?)ウニモグ411、「撮り虎」です。
貝殻型ウインカーはクレイスのコンバインで見た形に似ているな・・・HELLAかも。ヘッドランプも拡大してみたのですが、HELLAのようにもKOITOのようにも見えました。次回行ったときにでも確認してみよう。
ウニモグ(Unimog)とはダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで製造、販売する多目的作業用自動車である。名称はドイツ語独特の略号法である「Universal-Motor-Gerät」(直訳すると「多目的動力装置」)の太字部分を読んだものである。
第二次世界大戦後まもなく荷台のあるトラクター・農作業車として開発が始まったウニモグは、技術革新を繰り返しながら生産が続けられ、これまでに累計40万台以上が生産された。多目的自動車の分野では他メーカーの追随を許さない圧倒的な実績を誇っている。 高い最低地上高と四輪駆動方式で副変速機と逆転機を装備できることから、超低速や悪路での作業にも適している。 日本では高速道路会社のトンネル壁面清掃や照明器具の保守、NTTで通信車、JRA等で馬場のメンテナンス、警察の災害警備用車両、消防の耐熱救助車や震災工作車、鉄道の保守用軌陸車として使われている。
海外ではダカール・ラリーのカミオン(トラック)部門で競技車として活躍するほか、チームの荷物や補修部品を運ぶサポート車として重宝されている。 また軍事でも輸送用や自走砲車として用いられている。
なるほどー。トラックだと思っていたんですが、基本的には農業もちゃんと用途に入っているんですね。山の中で打ち捨てられたウニモグを見たことがありますが、山仕事でも重宝されたことでしょう。
ダカールではレーシングトラックとしては競技するレベルになくあまり見ません。サポートカーやスイーパー(回収車)として利用されていることのほうが多いみたいです。
機種名:ウニモグトラクタ
仕様・形式:411-112HL型 32馬力
製造社・国:ダイムラーベンツ社 ドイツ
導入年度:1962年(昭和37)
使用経過:北海道大学農学部でトラクタ作業機開発等に使用。
のち、独立行政法人 国際協力開発機構・筑波国際センター(JICA)で海外研修員の農相機械コースの実習に利用されていた。前後に作業機が装着できる。
ピカピカに塗装されているのでわかりにくいですが、50年以上前のものなんですね・・・まったく古い感じがしません。古いモノ見すぎて目が慣れちゃったのかな?
ドイツ語は全くわからないのですが、何となく調べてみるとFPAとはForsttechnischen Prüfungsausschusses (FPA)ということみたいです。確かに上のプレートも「木」の形に見えます。意味は「森林技術審査委員会(FPA)」あたりのイメージ。
どうもそのFPAが山道具の審査をしてそれに合格したんだか認定したんだかしたようなのです。農研機構が安全フレームの鑑定をするようなものなのでしょうか。きっとその鑑定証なのでしょう。(僕の勝手な判断ですけど)
現在はFPAという略称は存在していないみたいでKuratorium für Waldarbeit und Forsttechnikというのが同じような仕事をしているんじゃないでしょうか。意味は「林業仕事と技術のための評議員会」というイメージ。
よく調べたら同じような名前があるので、区別用みたいです。↓これがフランクフルト・アー・マイン
そしてもうひとつ、フランクフルト・オーデル?
ちょっと長くなっちゃいましたが、DLG(Deutsche Landwirtschafts-Gesellschaft)とは
ドイツ農業協会(DLG)はフランクフルトに本拠を置く、ドイツの農業・食品産業の組織。非営利であり、約25500のメンバーの会費やサービスの収入、政府補助金などにより運営されています。
ふうーむ。
そしてもうひとつのメダルを拡大してみます。
何かと思ってずっと調べるとこんな記載を見つけました。
DLGから賞をもらっていて、その証だったんです!
食品関係には金銀銅とメダルがあるみたいですが、こういう車両にはもしかしたらシルバーメダルが最優秀賞なのかもしれません。(僕のドイツ語が怪しいため詳細は不明。)
とにかくウニモグはドイツ農業協会に1951年に賞を貰ったというのはわかりました。この機体はその記念モデルなのかもしれませんね。すてきなメダルの意味がわかって今日はとってもスッキリ。それではまた明日!